新刊『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』発売を記念して、オクテ女子3人と座談会を行いました。

恋愛&セックスについて聞こえてくるのは、キラキラ女子の声ばかり。
「私とは違う世界の話だわ」という女性たちに、オクテ女子の本音に触れて、安心したり役立ててもらえればと思います。

※参加者
マジメちゃん(28歳・女子校出身の元文学少女、清楚系)
ノンキちゃん(33歳・「気づいたらこの年でした」が口癖の美女)
腐女子ちゃん(25歳・BL&声優大好きの小動物系)

3人ともプライベートでも仲のよい編集さんたちです。全員、未婚で彼氏ナシ。
(オクテになった歴史は前回記事をご覧ください)

■初体験とトラウマと罪悪感

アル:恋愛やセックスに苦手意識のある女子は、罪悪感とコンプレックスが関わっている場合が多いんだけど。
とりあえず、みんなの性の目覚めと初体験について聞かせてもらえますか?腐女子ちゃんは?

腐女子:私は小学生の時、りぼんに連載されていた『神風怪盗ジャンヌ』が流行っていて。その中に主人公が襲われて操がピンチ!みたいなシーンがあって、ドキドキした記憶があります。

でも同時に「こんな描写が入ってるなんてガッカリだわ、そんなの求めてたわけじゃないし!」ってツンな気持ちにもなってました。

その後、中学生の時に『快感フレーズ』を友達から借りて「うおお…!!」とドキドキしつつも「べつに私は借りたから読んでるんだからね!読みたいわけじゃないし!」みたいな。

アル:腐女子ちゃん可愛いなー!抱かせてくれ!

マジメ:BLから百合にいくのもアリですね(笑)

アル:つまり性的興奮を覚えつつも、そんな自分に罪悪感もあったわけですな。

腐女子:そうですね、素直になれなかったです。
高校では「脱処女するのがエライ!」みたいな一般女子に囲まれていたので、性的な話を聞く機会は多かったんですけど…でも、やっぱりリアルなエロスを受け入れるのが難しかったです。
BLの性描写はごほうびだと思ってるんですが(笑)

アル:ごほうび(笑)
まあ、BLが好きな女子の理由に「自分がその世界にいないから」ってのがあるから。女が存在しない世界で、自分が「主体・客体」、つまり「やる人・やられる人」にならなくていいっていう。

腐女子:私はまだ性に目覚めていないんですかね…。
大学の時に脱処女しましたが、相手も初めてで「あんまりいいものじゃないな…」って印象が残ってます。

経験はその1人だけだし、気持ちいいと思った記憶がないので、自慰行為もしないし、恋愛やセックスに前向きになれないのかもしれません。

アル:私の場合、初体験の相手もオクテな童貞男子だったから「わからない同士、二人三脚」って感じでできたんだけど。「それは痛いかも」「もっとこうして」とか話し合って。
それで回数を重ねるうちに「イク」って感覚もわかった。

腐女子:私は共同作業的な感じになれなかったので…。
恥ずかしいし抵抗があって「こうして」とか言ってあげられなかったです。

アル:そういう受け身な女子は多いから、男子が「痛くない?」「これとこれどっちがいい?」と聞いてあげるのがコツなんだよね。

あと受け身な女子の深層心理には、罪悪感があることが多い。「性的なことを口にするなんて」「積極的に快感を求めるなんて、はしたない」とか。

腐女子:ああ、それはすごくあります。

アル:マジメちゃんは?

マジメ:私はとにかく本を読んでいたので、 知識だけはあったんですよ。
ファンタジーが好きだったけど、ローティーンの頃から遠藤周作や筒井康隆や村上春樹も読んでいたので。

文化系女子って、知識と実感が乖離しやすいと思います。
知識だけ増える一方で「性的なことは気持ち悪い、恥ずかしい」みたいな…興味の前に嫌悪が育っちゃったかもしれません。

アル:子どもに読ませちゃいけない有害図書とかあるけど、あれってヤリまくる方向よりも「セックスはグロい、キモい」って方向にいく気がする。実際、読書しないヤンキーの方がヤリまくるし(笑)

マジメ:私も知識が増えるほどにオクテ化していきました(笑)

あとはまあ、トラウマが原因ですけど…(大学時代、男友達に襲われかけた→前回記事
「どうせ男なんてセックスできりゃいいんだろ」みたいな嫌悪感が膨らんでいって。でも同時に処女コンプレックスも感じていて。

だからか、26歳の時に初めてできた彼氏は、全然セックスを焦らないタイプで。
何ヶ月も付き合ってからようやく最後までした時に、すごく嬉しかったのを覚えてます。
そこで初めて、男性やセックスというものを肯定できたというか。

アル:すごくイイ話じゃないか!

マジメ:いや、それがですね(笑)
その彼は基本的に性欲が薄い、セックスが面倒くさいってタイプだったんですよ。だから前戯とかもほぼなくて、私は毎回、痛いだけで全然気持ちよくなくて…

アル:うーん、なかなかうまくいかんのう!

マジメ:最初は「私が不感症なのかな?」と悩んで、いろいろ本を読んで研究して。
それでアルさんの新刊にもある<女性の性的快感は経験を重ねて学習するもの><自己開発によって感度は上がる>といった知識を得て、自慰もするようになったんです。

アル:さすが勉強熱心(笑)!

マジメ:ほんとその過程もマジメですよね(笑)
結局、彼とのセックスは何も改善されませんでしたが。彼の面倒くさがりは変わらなかったんで。

でも研究したおかげで「気持ちのいいセックスをしたい」って前向きな欲求はすごくあります。そこが「リアルはキモい、苦手」って腐女子ちゃんとの違いかも。

アル:うん。オナニーと自己開発によって、嫌悪感や罪悪感を克服できる女子は多い。だから私は「イケよ国民!」と唱えているのですが。

腐女子:が、がんばります!イキます…!

アル:あなたならできるわ。では、ノンキちゃんは?

ノンキ:私は小学生の時に『闇のパープル・アイ』や『海の闇月の影』の漫画のベッドシーンにドキドキしてましたね。

アル:私も読んでたけど「黒豹、強い!カッコいい!」って萌えた記憶しかない。

ノンキ:当時から強い男萌えだったんですね(笑)

アル:うん、男っていうか豹だけど。

ノンキ:私の場合、初オナニーだけは早かったんですよ。
中学の時に『エルティーン』(ちょっとHなティーン雑誌)を読んで、好奇心で指を入れるのを試してみたけど「気持ちよくないな」って。当時はクリトリスの存在を知らなかったんですね。

高校になって、友達は脱処女しはじめたけど「私には関係のない話だわ」って。
あと今思うと、エッチの話とかAV鑑賞会の時、私は除外されていたかも(笑)「あの子は彼氏もいないし処女だし」って。

アル:それは切ないなあ!

ノンキ:ノンキながらも疎外感はうっすら感じていたんで、大学生になって初彼氏ができて「これで仲間入りできた」とホッとした部分はあります。

彼氏も同い年の大学生だったけど、経験者だったんですよ。しかも元カノが年上のOLさんで、色々教えてもらったみたいで。

アル:年上の彼女に教わるって一番恵まれてるパターンだね。じゃあ彼は上手かったんじゃない?

ノンキ:今考えると、わりと上手かったと思います。だから万事スムーズで、イクって感覚も初めてわかりました。そしてノンキのまま、気づいたら振られてました(笑)

その後、23歳から10歳年上の人と5年付き合っていたので、「セックスは男にリードされるもの」って感じで…だからマジメちゃんみたく探究心が育たなかったのかも。

アル:あと、ノンキちゃんはちょっと潔癖じゃないか?

ノンキ:そうなんです。ディープキスやオーラルセックスがすごく苦手で…そういう意味では、私も嫌悪感があるのかも。アルさんは全然ないんですか?

アル:ないねえ。オーラルセックスも超得意科目だし。
ちなみに私はかなり古い記憶が残っていて、6歳の時にジャンプの『やるっきゃナイト』に性的興奮を覚えました。

腐女子:その頃からジャンプ育ちなんですか!(笑)

アル:うん。小学生からりぼんよりジャンプ派だったし、真壁くん(ときめきトゥナイト)よりもバッファローマンが好きだった。あと、ラオウになりたかった。

マジメ:なりたいってすごいですね。やっぱりアルさんは男性性が強いのかもしれませんね。見た目は女らしいけど、この中で中身がダントツで男らしいのはアルさんだし。

アル:そうかもね。男に主導権を握られたい・リードされたいって願望が一切ないから。
むしろリードするのが好きだから、オクテや童貞男子と相性がいい。そして女慣れしたモテ系の男に興味がない。

ノンキ:そういう人が恋愛も結婚もできるんですよね…。

アル:今は恋愛戦国時代だからなあ。
未婚男子の4人に3人が「自分は草食系だ」と答える世の中だから。ガンガン攻められる武将系の女が狩りとってしまうのよね。
 
ノンキ:私も気づいたらこの年でした。

アル:戦国時代において、オクテ女子は気づいたらレッツサーティー。

腐女子:BASARAですか(笑)

アル:オクテな子は、恋愛とセックスの両方で罪悪感を植えつけられているケースも多いんだけど。
皆さん、家庭は厳しかったですか?テレビに規制があったりした?

マジメ:ありましたね。おぼっちゃまくんもドリフもダウンタウンも全部ダメでした。

アル:ダウンタウンがダメはつらい!

ノンキ:うちはセックス系はもちろん、恋愛系もダメでした。ドラマ『東京ラブストーリー』を観ていたら、父親に「こんなふしだらなモノ観るな!」って怒って消されました。

腐女子:うちは怒る感じではなかったけど、なるべく観せないようにしてましたね。
あとベッドシーンどころか、デートや告白のシーンでも無言で気まずくなるみたいな。

アル:恋愛やセックスをタブー視する環境だったのね。まあ日本ではオープンな家庭の方が珍しいけど…3人はかなり厳しめというか、罪悪感を植えつけられやすい環境よね。

ノンキ:アルさんはどうでした?

アル:うちはネグレクト系だったから。そもそも愛情がなくて無視されるっていう。
それはそれで苦労したけど、罪悪感は植えつけられずにすんだ。

女友達も親がすごく厳しくて、男の子から連絡網で電話がかかってきても切るみたいな。手紙や日記も全部チェックされて。

そうやって「無垢な少女でいろ」と育てられて、本人も「無垢な少女でいなければ」と刷りこまれ、ずっと彼氏がいなかったのよ。
それが30過ぎたら「結婚はどうなんだ、いい人はいないのか?」と親に聞かれて。「そろそろ孫の顔がみたい」とかさ。

「あんたらが私を恋愛できなくしたんだろうが!」っていう…そういう親のダブルスタンダードに怒り傷つく女子は多いよ。

マジメ:「恋愛やセックスは悪いもの」と刷りこんでおいて「結婚しろ」は理不尽ですよね。
胸が痛むし、身につまされます。環境要因が全てじゃないんでしょうけど…

アル:親が厳しくても、隠れて遊びまくる子もいるしね。もともとの性格と環境要因があわさった結果だよね。「親の期待に応えねば」と考えるマジメないい子ほど苦しんでしまう。

ノンキ:そういう子はどうしたら幸せになれるんでしょう?

アル:まずは親の呪縛を自覚することだと思う。で、一番いいのは、物理的に距離を置くこと。

1人暮らしをして「親は絶対的存在じゃない。父も母も不完全な男と女に過ぎない」って俯瞰して見られれば、かなり楽になるから。

あとはトラウマを吐き出しまくること。
でも twitterやブログで吐き出すのはダメ。理解してもらえず傷ついたり、「カマッテちゃんと思われた?」と気に病んだり、「癒してあげるよ」とクソみたいな奴が寄ってきたり、ろくなことにならないから。

ベストなのは、似たような経験をもつグループのオフ会や掲示板で吐き出すこと。
それで「この話、自分でも飽きてゲップが出そう」ってくらい吐き出せば「なんかもうどうでもいいや」って気になってくるから。それが呪縛から解放されるってこと。

マジメ:私も吐き出した方がいいのかも…。

アル:今この場で吐き出すといいよ。3人とも育った環境が似てるし。「私もごっつええ感じ観たかったんやー!」って(笑)

マジメ:観たかったですよ!(笑)
ただ、親に対して愛情もあるから辛くて。

アル:だよね。私みたいに愛されないのも辛いけど、そのぶん離れられるから。

<ゆでガエルの法則>っていうのがあって、カエルをぬるま湯に入れてじわじわ温度を上げていくと、カエルは茹でられて死んでしまう。でも熱湯に放りこまれると、ピョーンと飛び出すらしい。

私はほんとひどい家庭だったけど、だからこそピョーンと飛び出せた。
18歳からバイトして自立して、学費も生活費も死ぬ気で稼いで。高校時代から「家を出るために、学費の安い国立に行こう」って決めてたし。

腐女子:私なんていまだに実家暮らしですから…やっぱり、それなりに居心地がよくて。
だからいまだに罪悪感が強いのかも、体毛も性器も苦手だし。

ノンキ:まあ体毛は薄い人もいるし(笑)

マジメ:剃ってもらうこともできるし(笑)

アル:腐女子ちゃんは「モテそうなのに」「彼氏できそうなのに」って言われるでしょ?

腐女子:でもそう言われると、ギャップに悩むんですよ…。 
「こんな私がモテるわけない」「私のくせに調子乗っちゃダメ」とか。

アル:「この人は本当の私を知らずに言っている」とか思うんでしょ?
で、ただの友達の時はいいのに、男子に好きとか言われると引いちゃうんでしょ?

腐女子:そうなんです!

アル:そんな自分が面倒くさいと。

腐女子:面倒くさいです~!!

アル:「自分が面倒くさい」って言う女子は多いよね。
好きになってくれる男を好きになれないのは、理想が高いんじゃなく、自己評価が低いから。それにはコンプレックスが深く関わっているので、その話をしましょうか。

座談会③へ続く!

『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』
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