世の中には、女子と接するのが苦手な男子がいっぱいいます。
「女子と緊張してうまく話せない」「テンパって挙動不審になってしまう」…
そんなオクテ男子に向けて、これまで恋愛アドバイスを書いてきました。

その結果<初めて彼女ができました><初めて付き合った彼女と結婚しました>など、嬉しい報告を頂いてきました。

それらの報告に書かれているのは
<今まで恋愛本を読んできたけど、役に立たなかった>
という言葉。

男性向けの恋愛本は、自称カリスマナンパ師などが書いた
<このテクでモテモテ!どんな女も秒速で落とせる!>
みたいな内容が多い。

そういうのを見て、賢明な消費者は「男が札束の入った浴槽でギャルの腰を抱いている幸運のブレスレットの広告」のような、胡散臭さを感じるでしょう。

が、かくいう私も<飲むだけで劇的に痩せる!>系のダイエットサプリの広告を見ると「ひょっとしたら奇跡が…?」とつい思ってしまう。元・肥満少女と呼ばれた女としては。

けれども、奇跡なんて起こりません。 
「本当に痩せる薬が開発されればこの世から肥満は絶滅している」と言われますが、本当にどんな女でも落とせるテクが存在すれば、彼女ができずに悩む男子はこの世に存在しないでしょう。

『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』 
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『モタク~モテるオタクになる恋愛ガイド~』 
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↑これらの著書を読んでも、モテモテにはなりません。

なぜなら、私の本は「好きな人に好かれたい」「たった1人の自分にピッタリのパートナーと結ばれたい」と願う人に向けて書いているから。

どんな女でも落とせる最終奥義などありません。女は1人1人違うのだから。
ただ、好きな人に好かれるためにできる努力はあります。

「その努力をしたいけど、やり方がよくわからない」という人に、著書や過去記事を参考にしてもらえれば幸いです。

「※ただイケ」という言葉がありますが、現実にイケメンは人口の3%程度しかおらず、大多数の非イケメンの中に「彼女のできる人」と「できない人」が存在します。
その違いは何なのか?について、詳しく解説していきます。

■恋愛本がなぜ役に立たなかったか?

ナンパ師の恋愛本は、女目線で見るとデタラメな内容が大半なものの、役に立つ情報もないわけではありません。それらを実践して成功した読者もいるでしょう。

が、それらの多くは「恋愛経験ゼロの初心者向け」に書かれていない。

「ナンパに出かけろ」「強引に口説け」と言われても「そんなのできねーよ、できたら恋愛本なんて読んでねーよ」と初心者のオクテ男子は思うでしょう。

「スマートなデート術」として、椅子を引けだの上座に座らせろだの(女目線で見るとどうでもよいテクが)載っているが、「そもそもデートまで辿りつかないんですけど?」と多くの読者は思うんじゃないか。

要するに、もっとも大切な「基礎」が抜けているのです。 
数学でいうと、九九を飛ばして方程式の解説をしているようなもの。
九九ができないと、方程式は解けないにもかかわらず。

恋愛における九九とは「女子と自然に楽しく話せるようになること」。
このステップをクリアしない限り、彼女はできません。

しかしながら、多くの恋愛本は中級者以上に向けて書かれています。
「九九は当然できますよね?」「女子と普通に話せて女友達の2~3人はいますよね?そのうえでモテモテになりたいんでしょ?」という前提で。

が、女子と接するのが苦手な男子は「おばさんやおばあさんとは話せても、同世代の女子とは話せない」「プライベートで親しい女友達は1人もいない」と語る人が多い。

そういう人々に対して、恋愛本の著者は「相手が好きな女だから緊張するんだ。1人の女に固執せず、複数の女を口説きまくればいい。それで恋愛感情を分散すれば、余裕をもって女と付き合える」と言います。

これはある意味正しいのですが、中級者以上に向けてのアドバイスなのです。
恋愛初心者のオクテ男子は、好きじゃなくても緊張するのだから。 

初対面の異性とは(おばさんやおばあさんじゃない限り)目も合わせられない男子も多い。
そんな人に向けて「ナンパに出かけろ」「複数を口説きまくれ」なんてハードルが高すぎるし、実践しても振られ続けて心が折れてしまうでしょう。

実際、<複数の女性にアタックしたものの、振られ続けて心が折れてしまいました。どうすればやる気を取り戻せるでしょう?>といった相談も頂きます。

この場合に必要なのは、やる気を取り戻すことではなく、振られた原因を知ること。
それをしない限り、また同じ原因で振られます。

振られた原因の1つは、基礎のステップをクリアしていないからでしょう。
女子と自然に楽しく話せないことには、恋愛には発展しません。

「一緒にいて楽しい人と付き合いたい」は、全女子共通の意見。
が、男子が緊張してテンパっていると、それが相手に伝わり、女子はリラックスして楽しめません。

「犬が苦手な人は犬に嫌われる」と言いますよね?
人間の緊張や恐怖が伝わるため、犬も警戒して吠えたり噛んだりするそうです。

人間の女子は吠えたり噛んだりはしませんが「この人は女が苦手なんだな、近づかない方がいいかも」と判断します。
女好きの人がモテるのはその逆で「この人は私といると楽しいんだな」と感じて、女子も楽しい気分になるから。

このように、感情は相手にうつります。
だからといって、女好きにならなくていい。というか真の女好きは生まれつきの性質なので、なろうと思っても無理。

オクテ男子は、異性に対する苦手意識を減らせばよいのです。
苦手意識を減らせば、女子と自然に話せるようになります。
余裕のある振る舞いができるようになり、女子と接するのが楽しくなって、女子からも好かれます。

また、振られた原因の2つめは「恋愛初心者がやりがちな失敗」をしているからでしょう。

恋愛本の多くは「これをしろ」ということばかり書いていて、「これはしちゃダメ」という点がしっかり解説されていない。
成功するためには、失敗しないことが何よりも重要なのに。

ハンバーガーをバカ食いしていれば、スポーツクラブに通っても痩せません。
痩せる努力をする前に、痩せない原因に気づくべきなのです。
恋愛も同様に、好かれる努力をする前に、好かれない原因を知る必要があります。

恋愛初心者がやりがちな失敗(例:片思いの段階で前のめりに好意を伝えすぎるなど)を学んで、彼女ができた読者からは<結局、今までは自爆してたんですね>という声が寄せられます。

が、ナンパ師の本は「失敗を恐れるな、もっとナンパしまくれ!」と雑なアドバイスを送ります。

アドバイスを送る方は、基本的なことをわかっていないのです。
「オクテ男子は、そもそもナンパなどしたくない人たちなのだ」ということを。

彼らは「俺は過去に10万人をナンパしてきた、100人に声をかけて99人に断られてもくじけなかった」系の武勇伝を語ります。

彼らがくじけなかったのは、根性があるからではなく、そもそもナンパが好きだから。
ナンパ師とは女を口説くのが楽しくてしかたない人たちなので、ゲーム感覚で楽しく続けられる。
じゃないと、10万人をナンパなんてクソ面倒なことできませんよね?

女を口説くのが楽しくてしかたない彼らは、究極の「肉食系」です。
そういう人種には、草食系=恋愛にオクテな男子の気持ちは理解できない。

「好きな人に好かれればいいとか、たった1人のパートナーがほしいとかって、嘘だろ?本音はガンガン女とやりまくりたいんだろ?」と彼らは心底信じている。

そんな真逆の人種からのアドバイスが有効に働くわけがありません。

かつ、オクテ男子の本音は「ナンパについていく女ってどうなの?正直、俺は付き合いたくないよ」というもの。
オクテ男子がパートナーにしたいのは、100人中99人の「ナンパについていかない女」でしょう。

読者の成功報告には<「あなたの誠実で真面目なところに惹かれた」と彼女に言われました><チャラい男が嫌いな女子もいっぱいいることに気づきました>と書かれています。

恋愛はマッチング(相性)なので、オクテ男子がマッチングするのは「チャラい男が嫌いな女子」「誠実で真面目な人と真剣なお付き合いをしたいと望んでいる女子」。

そもそも、ナンパ師のターゲットとは真逆なのです。
そして、そういう女子には「誠実で真面目なアプローチ」が効くのです。

ナンパ師が提唱する「強引に口説いてセックスに持ち込む」系のアプローチをすれば「そんな遊び人はお断り!」と秒速で無視されます。
そういう不都合な真実は当然、ナンパ師の本には書かれていない。「どんな女も秒速で落とせる」がうたい文句なのだから。

それでは「誠実で真面目なアプローチ」とは具体的にどういうものか?
女子と自然に楽しく話せるようになるには、どうすればいいか?

以上について、今後の記事で基礎から解説していきます!

『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』 
『モタク~モテるオタクになる恋愛ガイド~』

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前回記事もどーぞ→<マッチングする女子と出会える場所とは?25歳で脱童貞したオクテ男子の場合④>