日本人は、米国トランプ大統領が南米からの移民を拒否しているように錯覚しているのではないか。マスコミの情報の伝え方に問題があるといえる。基本的に米国は移民によって成り立っている国であり、不法移民を厳しく取り締まっていると理解すべきです。

①２０１６年の移民受け入れ状況は、中南米よりインド、中国、フィリピンなどアジアにシフトしている。各国の受け入れは、インド（１２．６万人）、メキシコ（１２．４万人）、中国（１２．１万人）、キューバ（４．１万人）
②２０５５年までに、ヒスパニック系を押さえ、アジア系が移民構成上最大になる。
③過去の米国の実績。
１９世紀後半から１９４０年以前は１０％をこえ、１８９０年には１４．８％を記録している。１９７０年に４．７％というボトムを記録したが、２０１６年には１３．５％を記録している。

シリア難民受け入れは、中近東諸国と欧州が主体であるが、２０１１～２０１６年にかけて、１８，０００人の移民を受け入れている。米国は移民に寛容な国であり、移民によって成り立っており、移民を排除しているのではないということをマスコミは伝えるべきでしょう。

メキシコ/USAの間に高い壁を作る事は米国民にとって雇用の機会が増大し、米国民の民生向上につながる。そう考えてトランプは大統領になったのだ。

トランプのナショナリズムを徹底する為の第一弾がTPP離脱だった。高い壁はそれに次ぐ大政策だと私は肯定的に眺めている。ついでに、日本国を植民地同然に取り扱うことを止めれば、私にとってトランプは最高の尊敬すべき大統領になるのだ。

米国が米西戦争に勝利してから、南米全域が米国の準植民地なってしまった。今も尚、それぞれの国は自国のスラム街も払拭できない惨めな経済に甘んじている。チリのアジェンデ政権は民生向上の期待を国民に持たせたが、ウオール街の殺人鬼だったキッシンジャーに赤子の手をひねるが如く潰された。キューバ、ベネズエラが民生向上で頑張っているが、それへの潰しの工作は目を覆わざるを得ないほど過酷。結果、人々の心は疲弊、経済は停滞。麻薬の生産が米国第五列の活躍で盛んになる始末。フロリダのマイアミは南米の悪の首都と言えよう。そのマイアミを大東亜共栄圏時代の上海と見なしても間違いない。

トランプが高い壁を作り、南米を遮断すれば、南米全体の自力更生に励みが出よう。しかも、南米全体が中国やロシアに対してフェアデｲール出来る。南米諸国の経済成長も不可能では無かろう。一方、トランプは自国民の民生向上を実現出来て、トランプは世界の人々から偉大なトランプと尊敬されるだろう。