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お互いに縛りあっていない? 共依存の闇から抜け出すためには
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お互いに縛りあっていない? 共依存の闇から抜け出すためには

2019-04-22 07:30
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誰かと恋愛関係にあるということは、ある程度はお互いを頼りにしているということですが、なかにはそれが度を越して、いわゆる“共依存”と言われる関係になってしまっているカップルもいます。

「共依存の関係性は健全ではありません。なぜなら、それぞれの感情や行動にふたりで責任を負うのではなく、どちらか片方だけが、相手のために責任を負おうとするからです」と話すのは、夫婦・家族療法士で『Blueprint for a Lasting Marriage』の著作もあるレスリー・ドアリーさん。

共依存関係にあると、あなたのアイデンティティが、パートナーのアイデンティティとごっちゃになってしまうため、パートナーなしでは本当の自分がわからなくなってしまう、とドアリーさんは説明します。

また、共依存の関係では、大切な相手と非常に親密であるように見えますが、実際にはそうではありませんと話すのは、心理学者のカリン・アンダーソン博士。

人間関係を専門としている博士いわく、「真に親密な関係といえるのは、完全に成熟していて、それぞれ自立しているふたりの人間が一緒にいることを選ぶこと。心の隙間を埋めるために相手を必要としたり、人生に目的を持つためにお互いを求めたりするのは、それとは対照的です」

そんな共依存の関係に陥りたくはないはず。でも気づかないうちに、あなたも共依存の関係になっているかもしれません。それを確かめる方法を紹介します。

1. パートナーがやるべきことを、あなたがやってしまう

パートナーをあれこれ助けてあげること(これは普通のこと)と、パートナーを子ども扱いすることは違う、とアンダーソン博士。

パートナーが、朝ちゃんと起きられたかどうかを確かめる、仕事に遅刻しないように注意する、毎日お弁当をつくってあげる、車にガソリンを入れてあげる、本来ならパートナーが自分でやるべきことを忘れないように念を押す……こうしたことを、しょっちゅうあなたがやらなきゃいけないと気づいたら、それはよい兆候ではありません

2. パートナーに言い負かされることばかりで、頭にきている

あらゆる人間関係に妥協はつきもの。でも、いつも相手に言い負かされているなら、それは本来のギブ・アンド・テイクの関係ではありません。

「常に相手の言う通りにしていると、怒りを感じるようになります」とアンダーソン博士。

「共依存になっている人にありがちなのですが、パートナーが自分の元を去ってしまうかもしれないと思うあまり、本心を伝えることが怖くなってしまうのです」

3. 問題を抱えている人と付き合うことが多い

アンダーソン博士の説明によると、この傾向は、あまりよい結果にならないかもしれないとのこと。

ひとつには、パートナーをお世話しなくてはならない対象として見てしまうことになりがちで、そうなると健全な関係ではないからです。

もうひとつ問題なのは、パートナーがあなた自身やあなたの援助に依存するように、最初から仕向けてしまっていることです。共依存にある人は、相手が自分の元を去らないように、相手が抱えている問題がいつまでも解決しないようにと、密かに願ったりすることも。

そう話すのは、臨床心理学者で『Should I Stay or Should I Go?』の著者、ラマニ・ダーバスラ医学博士。結論として、自分がこのパターンに当てはまると気づいたなら、よく注意するべきです。

4. パートナーの態度や言動に対して、あなたが責任を負ってしまう

もちろんあなたはパートナーにある程度の影響を与えることができますが、パートナーに決まった行動を取らせることはできません。

共依存関係にある人は、大切な相手の言動が、最終的には自分のせいだと感じてしまうかもしれません。そして相手もそう思い始めてしまうことも。

「誰かの行動に責任を負うと、相手をもっと依存させてしまう」とダーバスラ博士。「これでは、その悪循環から抜け出せなくなってしまいます」

5. パートナーの問題について、いつも話題にしている

あなたとパートナーが大変なことを乗り越えようとしているとき、それについて友人に話すのは当然のこと。だけど、いつも会話の話題がそればかりになってしまうなら、自分はパートナーから離れて存在できないのでは、と感じているサインかも。

「相手が宇宙の中心で、あなたはただ、その周りを回っているだけなんです」とドアリーさん。「あなたの人生が相手の投影となっているので、相手に何が起きているのかが最重要事項になってしまうのです」(感情的虐待のサインにも注意しましょう)。

6. パートナーの気分に、自分の一日が左右される

健全な関係において、パートナーが動揺しているときに自分も動揺してしまうのは普通のことですが、そうした場合でも気持ちを切り替えて、自分の一日を過ごすことができるはず。

「相手との間に適切な境界線を引くことができれば、自分の気持ちを維持することができるし、相手も自分のやりたいようにできます」とドアリーさん。でも共依存になっていると、相手の気分に深刻に引きずられてしまうのです。

相手の不機嫌な気分を直してあげるのは自分の仕事だと常に感じてしまっているなら、その関係はうまくいきません」(アンダーソン博士)

7. 相手が何をしていて、何を考えているのかを常に知りたがる

当然ですが、健全な関係にある人も、お互いのスケジュールは気にしています。でも共依存の関係にある人は、他人の考えや行動のすべてを把握しようとすることに執着します。なぜでしょう?

ドアリーさんいわく「自分がどう反応するか知っておく必要があるからです。あなたが相手の投影であるからには、相手の頭の中で、何が起きているのかを知らないといけないからです」

アンダーソン博士いわく、結局、このような感覚は「不安感から生じています」

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Korin Miller/Are You in a Codependent Relationship? Therapists Reveal the Warning Signs
訳/Maya A. Kishida

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