七回目の今回は2024年2月度のNHK+地上波キーのタイトル、説明箇所のハッシュタグ設定状況について見て参ります。

 

今回は調査対象としてチャンネル毎に上位50のハッシュタグ(以下、本稿では[タグ]と表記)を「局名」、「人名」、「番組名」、「ジャンル」、「その他」と分類しました。
※メタタグ、ハッシュタグの違いと効果については本文最下部に補足情報として記載。

 

なお、調査データは2024/02/29取得のデータとなります。

 

まずはタイトル箇所に設定されているタグについて見ていきましょう。

 

 

調査対象チャンネルで使われているTOP100の中にあるタイトル箇所のタグの全体的な特徴としては特徴として人名64%、番組名22%、その他24%となっています。

 

 

次に説明箇所に設定されているハッシュタグを見ていきましょう。

 

 

調査対象チャンネルで使われているTOP100の中にある説明箇所のタグの全体的な特徴としては特徴として人名72%、番組名13%、チャンネル名、その他が共に6%となっています。

 

 

説明箇所のハッシュタグ設定は全体平均で3.7個となっていますが、タイトル部分のハッシュタグ設定は0.84となっており、メタタグの設定率が高かったNHK、日本テレビ、フジテレビについても平均での設定数が0.5以下と重要視されていないことが伺えます。

 

また、説明箇所のハッシュタグ設定についてもNHK1.6%、日本テレビ1.12%となっており、平均を大きく下回った設定数となっています。

 


 

次に各チャンネルのタグ設定状況を個別にみていきましょう。

 

こちらはチャンネル毎のタイトル箇所のジャンル別タグ利用比率です。

 

こちらは全体的に番組名、人名が多く使われる傾向があります。

 

また、アップロードされた動画コンテンツに対してのタグ付与率が一番高いのはTBSの44.6%、一つのコンテンツにタグが一番多く設定されている動画ではTBSの「さよならマエストロ」ショート番宣とTV東京の「電電電波」番宣)が23個のタグを付けられていました。

※コンテンツに一番多くタグが設定されているものが複数ある場合には適当なものを一つピックアップしてあります。

 

 

次にチャンネル毎の説明箇所のジャンル別タグ利用比率です。

 

こちらも全体的に番組名、人名が多く使われる傾向がありますが、タイトルでは設定していなかった局についてもジャンル名やチャンネル名を説明文内で使用しています。

 

また、アップロードされた動画コンテンツに対してのタグ付与率が一番高いのはTV東京の86.7%、一つのコンテンツにタグが一番多く設定されている動画ではTBSの「さよならマエストロ」Youtube用特別番宣とTV東京の「昭和VS令和!世代を超えて愛される最強ヒット曲55連発」歌動画が23個のタグを付けられていました。

※コンテンツに一番多くタグが設定されているものが複数ある場合には適当なものを一つピックアップしてあります。

 

 

次は各チャンネルごとに使用されているタグの内容について分析して参ります。

 

 

■NHK

タイトル箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が0.03と低く、ユニークなタグが3つのみとなっています。

 

全体で6つのタグが設定されているがそのうち4つが#shortsというタグ。

 

説明部分については1動画あたり平均1.6個のタグが設定されており、人名が40%、番組名が34%となっています。

 

Youtubeでも人気の朝ドラのブギウギでは設定されているが、大河ドラマでは設定されておらず、空白のものも多いことからタグの設定に関して局内でルールが統一されていないように見受けられます。

 

 

■日本テレビ(日テレ公式チャンネル)

 

タイトル箇所のタグ設定については1動画あたりの平均設定タグ数が0.50と低く、ユニークなタグが10個となっており、上位四つが踊る!さんま御殿!!関連ワードとなっています。

 

設定されている番組は踊る!さんま御殿!!、カズレーザーと学ぶ、行列のできる法律相談所(1つ)のみとなっています。

 

説明部分については1動画あたり平均1.1個のタグが設定されており、ジャンルとしてはその他52%、人名26%、番組名16%と続きます。

 

こちらで一番使われているワードは行列のできる法律相談所となっており、その後上位は笑ってコラえて!の略称である笑コラやその他同番組に関係あると思われるワードが頻出しているが、同局のYoutube人気コンテンツであり、タイトル部分では正しくタグが設定されていた踊る!さんま御殿!!については説明部分でタグが一つも設定されていません。

 

 

■TV朝日(tvasahi)

 

タイトルについては1動画あたりの平均設定タグ数が1.8と今回調査した対象の中では一番高い設定数となっており、特に人名が74%と高い比率になっています。

 

設定されている項目を見てみるとショート動画については#shortsというタグとともに一番多いものでは出演者七名のタグとドラマタイトル、局名のタグが付けられていました。

 

一方でショート動画ではないものについては一つもタグが設定されていません。

 

説明部分については1動画あたり平均5.2個のタグが設定されており、ジャンルとしては人名62%、番組名22%、その他10%と続きます。

 

ドラマ、バラエティには比較的しっかりとタグが設定されているようだが、メタタグがしっかりと設定されていたアニメや音楽番組にはタグが設定されていません。

 

 

■TBS(TBS公式 YouTuboo)

タイトルについては1動画あたりの平均設定タグ数が1.4と今回調査した対象の中では三番目に高い設定数となっており、特に人名が66%と高い比率になっています。

 

また、番組名が人名に続き30%となっており、今回の調査対象の中ではこちらも高い比率になっています。

 

ドラマではタグの設定率がたかいものの、他ジャンルではタイトルのタグ設定率が高くありません。

 

また他と違う点としてドラマ「Eye Love You」の韓国語表記「아이러브유」がタグとして設定されています。

 

説明部分については1動画あたり平均4.9個のタグが設定されており、ジャンルとしては人名78%、番組名14%、チャンネル名4%と続きます。

 

ジャンル問わず比較的しっかりとタグが設定されており、ドラマでは最大18人の出演者がタグ付けされています。

 

ニュース、バラエティでも一部出演者をきちんとタグ付けしておりタグの重要性について社内で認識されて設定されているように見受けられるます。

 

説明欄でもあったがこちらにもドラマ出演者の方の韓国標記でのタグが設定されていました。

 

 

■TV東京(テレビ東京公式 TV TOKYO)

タイトルについては1動画あたりの平均設定タグ数が0.13。特にその他が60%と高い比率になっています。

 

タグがつかわれているものの多くがタイトルのナンバーを示す#XXとなっており、正しい形でタグが使われいるものがそれほど多くないなかでタレントのあの氏の電電電波予告編のみ毎回正しくタグが設定されています。

 

説明部分については1動画あたり平均5個のタグが設定されており、今回調査した中では二番目に高い設定数となっている。ジャンルとしては人名66%、番組名22%、ジャンル名6%と続きます。

 

ルールとして番組名とジャンルは基本入力することになっているのかテレ東の強い番組名&バラエティという組み合わせが82個と二位のチャンネル名31個を大きく上回る利用数になっています。

 

 

■フジテレビ(フジテレビ公式)

タイトルについては1動画あたりの平均設定タグ数が0.05。PRというタグが二回使われるのみ。

 

PRタグについてはサントリー金麦と同局ドラマ君が心をくれたからとのコラボCM二件に設定されています。

 

 

 

説明部分については1動画あたり平均4.4個のタグが設定されており、ジャンルとしては人名60%、その他24%、番組名10%と続きます。

 

ドラマについてはタグが正しく設定されているものが多い印象だがその他ジャンルについてはタグが設定されていないものが多い。

 

今回はNHK+地上波キー局のタイトル、説明箇所のハッシュタグ設定状況について見ていきました。

 

次回以降もYoutubeから取得出来る様々なデータを利用して各メディア及びコンテンツの特徴を見ていきたいと思います。

 

今回のコンテンツが御社のYoutube運用にお役に立てますと幸いでございます。

 

また、LOOOPSではYoutube、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、Tiktokなど企業様が運営されている様々なSNS展開や運用サポートを行っております。

 

SNS周りで何かお困りの際にはどうぞお気軽にお問合せください。

 

 

[ 補足情報 ]メタタグ、ハッシュタグの違いと効果について

 

 

・メタタグ
コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです。動画の検索時には、動画のタイトル、サムネイル、説明などのメタデータのほうがタグよりも重要な役割を果たします。なお、メタタグは管理画面で設定する。

 

・ハッシュタグ
ハッシュタグとは、先頭に # 記号が付いたキーワードです。タイトルや説明文にハッシュタグを使うと、自分自身のコンテンツと同じハッシュタグを使用している他の動画やプレイリストを簡単に結びつけることができます。また、視聴者やリスナーはハッシュタグを検索することによって関連するコンテンツを見つけられるようになります。1つの動画に60個を超えるハッシュタグを追加するとそのコンテンツ全てのハッシュタグが無効になる。また誤解を招く、関連性が無い、他人に不快を与えるハッシュタグは動画が削除される恐れがあります。
※YouTubeヘルプページより意訳抜粋。

 

参考)
■YouTube 動画と YouTube Music プレイリストでハッシュタグを使用する
https://support.google.com/youtube/answer/6390658

 

■YouTube 動画にタグを追加する
https://support.google.com/youtube/answer/146402

 

2024年3月YouTube各チャンネルのメタタグ項目設定状況について – NHK+地上波キー局編in the looop | Looops communicationsで公開された投稿です。

RSS情報:http://media.looops.net/ohiruimaki/2024/03/28/youtubeanalysis07/