【今週の目次】
1.NEWS & TOPICS
2.近況報告
3. Featured goods
4.Kダブreview
5.Q&A
6.今後のスケジュール
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1.NEWS & TOPICS
年明け早々パリで起きたシャルリーエブドの襲撃から、シリアでの日本人誘拐、ネットでの脅迫映像までイスラム教にまつわる衝撃的な事件がもうずっと連続で続いてしまっているが、どうも周りの反応を見てると、一方的な見方が世に蔓延してるような気がするので、ここで一回話しを整理したいと思う。

まず預言者のパロディに激怒して乱射した兄弟の背後はイエメンのアルカイダ系過激派と言われていて、日本人2名を誘拐した動画を上げてたISILのスキーマスクのイギリス人とは、弟の方が元ラッパーという共通点以外は分けて考えた方がいいと思う。なぜなら現在アルカイダとISILは対立状態にあるからだ。

そして各国首脳が揃った「表現の自由 (私はシェルリー)」行進を派手に披露した後に、フランス政府は「テロとの戦争」を声高らかに宣言し、多くの移民問題を孕みながらも、新しい方向にあらためて舵を切り始めることにした。これから激化するであろう市民間での差別や虐待に、そしてそこで生まれるレジスタンスに、いつか終わりは来るのか。

また、エジプトからイスラエル訪問中の日本首相にあてつけるかのタイミングで、ISILが日本国民に期限付きのメッセージを公開し、そこから「あらゆる手」を尽くしたはずの政府は結局何の直接交渉も叶わず、ほとんど接触はヨルダン頼りになり、結局2名とも奪還出来ずじまいだ。それどころかこの先は武力投入する勢いになってきた。

今シリアは内戦状態にあって、国内ではアサド独裁政権が反政府勢力に空爆しまくってるんだけど、なぜかそれに有志連合はあまり干渉しなく、ISILだけ攻撃してる事実に些か矛盾を感じてしまうし、いつもガザ地区に対して我関せずを貫いてることを訝しく思う。それほどイスラエルのロビイングは有効なのだろう。

これがもし噂どおりモサドとラングレーがISILの背後にいるんだとしたら、本気で世界征服を企んでいるんだろうな。そこで各国の支配層だけでグルになれば、人類のほとんどが奴隷化されてしまう。そう言えば、未だアサドが健在なのもおかしいし、あれほど迫害されてるパレスチナ人のために戦わないのは何故なんだ。

どの国の政治家もISILやアルカイダをテロリストと呼び、頭おかしい極悪非道な集団と非難してるが、そのアメリカだってそもそもの先住民から土地を奪い、イギリスにテロを仕掛けて戦ったし、フランスにしても暴動で独裁政権を覆した経験がある。ドラマで人気の長州藩だって幕府から見たら当時は完璧なテロリストだったじゃないか。

もちろん今のISILを擁護する気など全くないし、善良なモスリム、特に祈ってくれていた日本在住のイスラム教徒には、本当に迷惑な話だとは思う。でも少し置き換えて考えてみたい。数日前に狂った大人に小学生が殺された事件があったし、いつも自分勝手な人間に子供が殺されているのは知ってのとおりだ。そしてそれを耳にした時、悔しくて、そんな加害者は死んでしまえと思う事があるだろう。特に肉親だったら当然だ。

もし目の前で敵のミサイルによって自分の子、もしくは兄弟の子供や赤ん坊が無残な死に方をして、いくら祈っても誰も救いに来ないことを理解したら、それはそこで物騒な発想が頭をよぎって然るべきだろう。そして、このまま日本が武力行使の道を進み、欧米の空爆を支援するようになれば、
ボストンやモスクワのように爆発物が駅や電車内に置かれることを覚悟しなくてはならない。