インセイン 自作シナリオ「スレッジハンマー・ベイビー」
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インセイン 自作シナリオ「スレッジハンマー・ベイビー」

2017-01-28 11:34
    ※この記事には、シナリオのネタバレにつながる情報が多大に含まれております。ご注意ください。

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    予告
    いつもの帰り道、あなたが角を曲がると、そこはいつものようでいつもではない街だった。
    緩やかに流れる夕暮れ。道路には車も人もない。風はなく、空気がまとわりつく。
    背後の遠くで、赤ん坊の泣き声が聞こえる。

    この街には、とある噂があった。
    黄昏の中迫る、無慈悲な殺人鬼。赤子の泣き声が聞こえたとき、あいつはやってくる。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    シナリオ情報
    使用ルールブック:1,SCP(ストレス使用のため)
    アビリティはデッドループ使用可。
    PC人数:1人
    サイクル数:5

    パニックホラーシナリオです。
    閉ざされた空間。謎の言葉を残す登場人物。恐ろしいモンスター。
    特に、モンスターは私が恐ろしいと思うものを詰め込んだ、お気に入りの存在です。
    遊んでくださる方々の琴線に触れられたら幸い。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ハンドアウト
    ・PC1 推奨:なし
    あなたは帰り道、不思議な空間に迷い込んだ。
    風景はあなたが住んでいる街と同じであるが、道路には車も人も存在せず、今まで見たことがないほど濃い夕暮れがまぶしい。
    あなたの目的は、「生きてこの空間から脱出すること」である。

    職業の推奨はありませんが、このシナリオは「走る」「跳ぶ」「重いものを振り回す」など、体力を必要とする描写が存在するため、若く健康な設定のPCを作成することをお勧めします。
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    事前準備
    ・GMは、シナリオ開始前に、繁華街、駅前、住宅地など、PCが帰り道に通りそうな場所が含まれている地図を用意しておいてください。その際、GM、プレイヤー双方が知っている場所だと、ロールしやすくていいと思います。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    オープニングフェイズ
    ・PCが帰り道、いつもの街だがいつもと違う空間に迷い込む。そこは夕暮れの橙が濃く、太陽の動きがゆっくり。(ここで《時間》で恐怖判定してもよい)
    ・最初いた大通りには人影も車もない。しかし、裏路地に行くと、死体があちこちに転がっている。PCはこれほどの大量の死体を、今まで見たことがないであろう。《死》で恐怖判定。
    ・死体をよく見るならば、それは腐っていないし、虫もついていない。
    ・しばらくさまよっていると、赤子の泣き声が聞こえる。その方を向くと、顔は赤子だが、身長は2メートルを超え、肥満体、オーバーオールを着た男がいる。PCが今まで見聞きした、どんな生物とも異なる、異形の存在である。《生物学》で恐怖判定。
    ・PCは男に呼び止められる。彼はこの空間からの脱出を試みていたが、資格を失ったために、自分の意志を受け継いでくれるものを探している。PCに、自分のノートを託す。そこには、この空間から脱出するために必要ないくつかの手順が書かれている。

    男のセリフ例(PC以外に聞こえないよう、声を抑える演技をする)
    ・「おい、そこの君、待ってくれ!話があるんだ」
    ・「君に、このノートを託す。これには、ここから脱出する方法が書かれている。君にはまだその『資格』がある」
    ・「私には、もう『資格』がない。それに、この通り、足が折れている」
    ・「ここから出られたら、この手紙を届けてくれないか。家族に……」
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    メインフェイズ
    ・男がPCに渡したノートには、PCが閉じ込められている空間から脱出するための儀式の手順が書かれており、メインフェイズ中に調査判定を試みることができる各トピックは、それに関係するものとなっている。
    ・ノートに書かれた儀式の手順は以下の通り
    1.視界の確保→発電所の電力を回復させる
    2.出口を探す→空間の壁の薄い箇所を探す
    3.出口を開けるための道具を探す→スレッジハンマー・ベイビーの住処から、スレッジハンマーを盗む
    4.出口を開ける→スレッジハンマーで、壁を壊す
    5.脱出してからのケア→スレッジハンマー・ベイビーの腰からぶら下がっているランタンを盗む

    トピック
    ・発電所

    この街には、現実世界とは唯一異なる場所が存在する。それは***(用意した地図の中で一番目立つ場所)で、そこは発電所になっている。ノートには、「脱出は夜にしか行えず、街を街灯で照らすには、この発電所の電源を入れなければならない」とある。

    あなたは発電所の内部に侵入し、起動スイッチを発見、起動することに成功した。薄暗かった部屋に電気が灯り、詳細があらわになる。
    (儀式1成功)

    ・空間の外壁

    この街は、目に見えない壁に覆われており、そこから外に出ることができない。ノートには、「壁には一か所だけ、外に通じる穴をふさいだ、薄い箇所がある。そこからは、かすかに現実世界の音が漏れ聞こえる」とある。

    あなたは耳をよく澄ませ、出口につながる場所を見つけることができた。しかし、開けるためには、道具が必要だ。
    (儀式2成功)

    ・道具を探す

    この街から出るためには、出口をふさいでいる壁を破壊しなければならない。ノートには、「この街には、壁を開けることができる道具が一つしか存在しない。それはあの怪物が持っているハンマーで、やつらの住処には、大量のスペアが存在する」とある。

    あなたは、ノートに描かれた不確かな地図をもとに、やつらの住処を探し当てた。スレッジハンマーのスペアは確かにそこにあったが、部屋の中にぎっしりと、街で見た怪物とまったく同じ見た目のやつらが詰まっており、手を出すことができない。
    (儀式3の儀式判定+2)

    ・出口を開ける

    この街から出るためには、出口をふさいでいる壁を破壊しなければならない。開けることさえできれば、すぐにでも脱出できるだろう。

    あなたは出口の場所を知らない、もしくは適切な道具を持っていないため、この街から出ることができないということを悟った。

    ・怪物のランタン

    ノートには、「出口を開けても、すぐに現実世界に帰ることができるとは限らない。こちらとあちらには次元の狭間が存在しており、そこは特殊な明かりでないと照らすことができない。もし道に迷ってしまったら、次元の狭間で永遠を過ごすことになるだろう」とある。その特殊な明かりとは、怪物が腰から下げているランタンだと、ノートには書かれている。
    ストレス

    あなたは街を歩く怪物の背後に忍び寄り、ランタンを入手することに成功した。
    (儀式5成功)
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    クライマックスフェイズ
    ・太陽が沈み、夜が訪れる。瘴気のもやでうっすらと街は照らされるが、街灯がなければ満足に移動ができないだろう。
    ・大量のスレッジハンマー・ベイビーが目を覚まし、住処から出て徘徊する。→道具の入手が可能になる。
    ・このシナリオにおける儀式判定のルール
    ルールブックと違い、儀式判定は手順の番号に従う必要はない。
    同じ手順を三回連続で失敗すると、スレッジハンマー・ベイビーが1体戦闘に参加する。
    戦場移動を使用することで、手順の再選択が可能になる。(一度選択した手順は、1ターン消費して戦場移動を使用しない限り、変更できない)

    儀式シート
    1.視界を確保する《機械》
    参加条件:なし
    ペナルティ:《暗黒》で恐怖判定
    (トピック『発電所』への調査判定に成功している場合、この手順は成功しているものとして扱う)
    2.出口を探す《物音》
    参加条件:なし
    ペナルティ:なし
    (トピック『空間の外壁』への調査判定に成功している場合、この手順は成功しているものとして扱う)
    3.出口を開けるための道具を探す《手触り》
    参加条件:なし
    ペナルティ:なし
    (トピック『道具を探す』への調査判定に成功している場合、この手順に対する儀式判定に+2の修整)
    4.出口を開ける《殴打》
    参加条件:手順3の儀式判定に成功している
    ペナルティ:次の儀式判定に-1の修整
    5.次元の狭間を通る手段を確保する《物陰》
    参加条件:なし
    ペナルティ:ショック
    (トピック『怪物のランタン』への調査判定に成功している場合、この手順は成功しているものとして扱う)

    ボスエネミー
    エネミー名:スレッジハンマー・ベイビー
    生命力:666
    特技:殴打、笑い、哀しみ、追跡、夢
    アビリティ:
    【振り回す】攻撃《殴打》
    目標一人を選んで、命中判定を行う。命中判定が成功し、目標が回避判定に失敗すると、目標に6D6+66点のダメージを与える。
    【鈍足】装備
    このエネミーは、3以上の速度にプロットできない。このエネミーの速度を3以上にする効果は無効化される。
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    エンディング
    ・儀式シートの手順をすべて成功させる→グッドエンド
    PCは怪物に支配された空間から脱出し、日常に戻る。
    ・儀式シートの手順をすべて成功させる前に、クライマックスフェイズでPCの生命力が0になった→バッドエンド
    PCは怪物に支配された空間に無数に存在する、死体のひとつとなった。
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    その他の情報(シナリオと直接関係ないが、GMが読んでおくと、シナリオ中の不測の事態に対応できるかもしれないもの)
    ・この空間は、スレッジハンマー・ベイビーが作った仮想空間で、彼らはこの空間の中でのみ、超常的な能力を使うことができる。
    ・この空間と現実世界は密着しておらず、隙間が存在する。そこはスレッジハンマー・ベイビーによって殺された人間の魂が永久にさまよう場所である。空間と現実世界を行き来するためには、隙間に存在する細い通路を通らなければならない。足を踏み外すと永久に落ち続け、餓死すると隙間に囚われる魂の一員となる。
    ・スレッジハンマー・ベイビーが持っているランタンは、脱出する際に必要である。隙間の魂は、人間を見つけると、仲間にしようと襲い掛かってくる。ランタンは隙間の道を照らすだけでなく、持っている者をスレッジハンマー・ベイビーであると誤認させて、魂を遠ざける役割も持っている。
    ・オープニングフェイズに登場する男が言う『資格』について。この空間から脱出できるのは、この空間で朝を迎えていない者だけである。スレッジハンマー・ベイビーは、この空間で朝を迎えるたびに、現実世界から新しい人間を拉致し、1対1でのゲームを楽しんでいる。殺せばスレッジハンマー・ベイビーの勝ち。脱出できれば人間の勝ち。
    ・昼眠っており、夜大量に住処から外に出るスレッジハンマー・ベイビーたちは、ゲームをする彼のスペアであり、時間切れで空間内に放っておかれた元参加者を処理するための存在。
    ・グッドエンドを迎えた場合、空間と現実世界をつなぐ穴は開きっぱなしであるが、この穴は一方通行であり、現実世界から空間へ入ることはできない。逆に、この穴からスレッジハンマー・ベイビーが出てくることがあるかもしれないが、彼らは現実世界ではただの知能の低い大男であるため、間もなく警察に逮捕されるであろう。
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