残念ながら、ほとんどの場合、うまくはいきません。スマホのカメラ機能の進化は著しいとはいえ、さすがに天体をくっきり写せるほどのズーム機能はありません。
どうにか撮ってみたところで、黒い背景(夜空ですね)に、白い点(月ですね)がポツン。これは何の写真なんだ、と頭を抱えてしまうハメになります。
じゃあカメラを買うか、というのもちょっと違う。スマホでさくっと撮影して、気軽に楽しみたいわけです。ちょっとフィルターをかけて、SNSにアップして、わあ、ステキ。これぐらいの気分でいいのに。
というわけでエレコムの「スマホ天体望遠鏡(組立式) EDG-TLS001」の紹介です。
パッケージはこんな感じです光学約35倍のカートン(ダンボール)組み立て式の天体望遠鏡です。お手持ちのスマートフォンを接眼部にセットし、スマホ画面で観察できるというもの。高品質光学ガラスアークロマートレンズ(コーティング済み)を対象・接眼レンズに使用しています。
開封するとこうなっていまして、組み立てるわけです。必要なのはハサミだけ本体底面には三脚を取り付けられるねじ穴が付いています(※三脚は付属していません)。三脚を使わなくても撮影はできますが、利用したほうがグッと安定しますので、撮影の際は使用をオススメします。
完成しました。手前の部分にスマホをはめ込みますさっそく筆者も月の写真を撮ろうと組み立てました。しかし撮影日が、新月まであと5日、しかも早朝にならないと月が南の方角まで上ってこないという、ちょっといまいちな条件。満月を読者のみなさんにお見せしたかったのですが……はたしてうまくいくかどうか。
iPhone 6 Plusでもこれぐらいにズームした写真が撮影できました見ての通り、あっさり撮影できてしまいました。もちろん、クレーターも写っています。条件のよい日なら、土星の輪なども確認できるそうです。
4~6インチまでのスマートフォンに対応しており、本体サイズはおよそ幅420×奥行き145×高さ180mm、重量はおよそ220g(組み立て後)となっています。
価格は1万1858円です。気になった方は、ぜひ。