ニコニコ動画といえば、2800万の登録ユーザー数を誇る国内有数の動画共有サービスだ。特に10、20代からの支持がアツく、歌ってみたや踊ってみた、演奏してみた、つくってみた、ボーカロイド、MADなど……みずからおもしろい動画を投稿して人気者になったユーザーも数えきれないほど存在している。 ニコニコ町会議長万部町

 そんな有名ユーザーが出演するお祭り“ニコニコ町会議”が開催中だ。ニコ動のイベントといえば、4月末に2日間幕張メッセを貸し切った、“ニコニコ超会議”が記憶に新しい。“ニコ動のほぼすべてを地上に再現する”を目標にライブやブース展示を実施し、来客9万2000人以上という大成功を収めた。この熱気をぜひ地方の人にも味わってもらいたいと企画されたのが町会議になる。

 名前のとおり開催地は市町村の“町”で、夏祭りと併催して行なっている。来てほしいところをユーザーに呼びかけたところ4400通もの応募が集まり、審査の結果、7月29日に鳥取県の八頭町、8月5日に佐賀県の唐津市呼子町、8月11日に北海道の長万部町、8月16日に福島県の三春町、8月30日に東京都の八丈島──という5ヵ所を回ることが決まった。今回は北海道、長万部町の盛り上がりをがっつりレポートしていこう!

ニコニコ町会議長万部町

↑会場全景。3回目にして“ニコニコ町会議”のボードがかかったゲートが設けられて、祭りっぽい雰囲気がアップ! 会場もかなり広めで、ゆったりと祭りを楽しめた。

■まんべくん強し “ファンタジックおしゃまんべ”はひと味違う!
 長万部は、北海道の道南、“く”の字にまがった渡島半島の中央に位置する町だ。人口は約6000人。名物のかにめしのほか、長万部温泉や二股らぢうむ温泉といった温泉でも知られている。特急を使っても札幌から2時間、函館から1時間かかる場所なので、道内からアクセスするのも結構大変だ。そんな困難にもめげず、お祭りとあわせて2000人が来場したとのこと(例年は1000人)。地元の方に聞くと「こんなに人が集まるのはめずらしい」と語るぐらいの集客だったようだ。

 ネットでは何といっても、町のキャラクターである“まんべくん”の知名度が抜群だ。きっかけはTwitterで、「コクリ」や「おはまんベーッ!」といった名言、ゆるくないゆるキャラとしての振る舞いが受けて、全国的にファンを獲得。もうすぐ10万人に達する勢いで、Twitterのフォロワー(投稿の購読者)を増やしている。しかし筆者的には、長万部といえば由利徹なんですが……。

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↑かにめしは町会議の会場でも販売しており、完売するほどの人気をほこっていた。町はのどかな感じで、家と家の間隔が広い。高いビルがないので、空が広くていい感じです。筆者的には街頭の鉢植えに書かれていた“ファンタジックおしゃまんべ”という謎の標語にひかれました。

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↑町会議がお邪魔するのは、“飯生神社例大祭”というお祭りなのだが、実は会場から飯生神社が離れてる。早足で15分ぐらいかかります。

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↑例大祭は9~11日で、最終日の11日のみ町会議が開かれる。飯生神社の周囲には出店がなく静かな感じ。入り口には町会議のポスターが貼られていた。

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↑出店は、町会議の会場近くに設けられていた(というより逆で、町会議が出店の近くに設営されたわけですね)。お店の人に話を聞くと、例年3日目は人手が少ないので早めに撤収するが、今年は町会議で多くの人が来てるのでもう少し粘ってみようとのこと。

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↑町会議の恒例行事である、運営、出演者、ユーザーボランティアによる開場前の円陣。今回は「やるんべ」、「おー!」のかけ声で気合いを入れた。

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↑声でつながるiPhone/Androidアプリ“ニコルソン”を通じて募集した時報で町会議スタート! 「ニコニコ超会議が午前11時をお知らせするとよ」となぜか九州弁でした。

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↑オープニングセレモニーのテープカットでは、ニワンゴの杉本社長、長万部商工会議所の村松会長、まんべくんの3人がハサミを……ってまんべくんは自前ですか! しかもキレテナーイ(笑)。

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↑生まんべくんの人気は絶大で、あらゆるところでハグや握手を求められていた。町会議内でもまんべくんグッズが飛ぶように売れていく。

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↑子供に襲いかかる(強制ハグする?)あたり期待どおりのキャラ。痛車の脇にいた際、「セクシーにお願いします」と頼んでみたら右のポーズをとってくれた。めちゃセクシーだね!

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↑町会議では、毎回、ニコ動の運営メンバーが登壇して、ニコ動の現状や新要素をお知らせする“発表パート”を用意している。冒頭ではユーザー数を報告。北海道のユーザー数は183万2000人で、プレミアム会員(有料会員)数は9万6000人。9万1000人/5800人の鳥取や、10万8000人/6500人の佐賀に比べると圧倒的に多い。

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↑新要素では、8月13日より、全ユーザーを対象に、ニコ動に検索オプションを付けることを発表した。キーワードやタグに加えて、24時間以内/1週間以内/1ヵ月内といった投稿日時、5分以内/20分以上という動画の長さ、NicoSound対応で動画を絞り込める。「このジャンルで作業用動画を探したいんだけど……」という際に便利。

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↑8月下旬より、ニコニコ生放送にて、ブンデスリーガとセリエAの生中継を始める。ブンデスリーガは日本人選手が出場するものを中心に12試合、セリエAは全38節で毎節1試合を放送するとのこと。これはサッカー好きな担当編集・ガチ鈴木のガッツポーズが目に浮かぶ。

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↑企画・監修が小山薫堂さん、企画・演出が片岡Kさんというテレビバラエティーの黄金コンビによる“本当にジワジワくる動画”も上映。しかし晴天過ぎてディスプレーが観えず、ジワジワしようがない状況……。ほかの会場同様、みんなの様子を見るのが一番じわじわきます。5会場で少しずつ公開していくシリーズものなので、福島に行く人は期待して見てみるべし。

■有名ユーザーの生歌、生演奏、生ダンスに大喝采!
 ステージでは、有名ユーザーによるパフォーマンスも披露された。まずは“歌ってみた”から、ゆうこりんさんと恭一郎さん。ニコ生では、一般の人でもパソコンやスマートフォンにつないだカメラを利用して、全世界に向けて自分の番組を生放送できる。2人ともこのユーザー生放送で活躍している人物で、歌だけでなくしゃべりも見込まれてステージのMCも担当していた。

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↑ゆうこりん(鈴華ゆう子)さんは、『残酷な天使のテーゼ』と『天城越え』を熱唱。本業がシンガーソングライターと詩吟の師範というだけあって、ほれぼれする歌声です。特に『天城越え』がヤバくて、生放送でも「ガチ過ぎてマジで吹いた」とコメントされていた。昨年、ニコ動内の“ナマケットGirls”というイベントで“ミスニコ生2011”を獲得した美貌にもクラっと来ちゃいます。

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↑北海道出身の恭一郎さんは、芸人顔負けのおもしろさと、美声を兼ね備えた謎の人材だ。その容姿から“太り手”というタグがつくことも。ニコ厨には昨年末、「椅子が耐えられなくなったッ!!!!」の動画でダイナミックに倒れていた人と言えばわかるはず。「みんな右手を上げて!」とお客を煽り、お腹を出しながら湘南の風の『睡蓮花』をひとりで歌い上げていた。

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↑続けて、能面が目を引く“演奏してみた”の町屋さんが、自作のインスト曲『水月』をアコースティックギターで披露。この日は午前中曇りだったが、次第に晴れてきて日差しが強くなってきた。そんなさわやかな北海道の空の元に、ギターの澄んだ音色が響き渡る。町屋さんは“ナイト・オブ・ナイツを弾いてみた”などの早弾きで知られる方だが……。

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↑中の人はビジュアル系バンド“m:a.ture”のボーカル&ギター、桜村眞さん。今回はお面を外して、ボカロの名曲『ハロ/ハワユ』をしっとりと弾き語りしていた。それにしてもイケメーン。m:a.tureは元々札幌を拠点に活動していたので、その縁もあって長万部に呼ばれた?

ニコニコ町会議長万部町

↑最後に町屋さんのギターをバックに、ゆうこりんさんが『ロマンスの神様』を原キーで見事に歌い上げる……のだが、そこに恭一郎さんがラップをかぶせるというカオス展開に。このときに生まれた「おしゃまんべべいべべー」という神フレーズは、のちのちMCで使い回される。

ニコニコ町会議長万部町

↑あまりの楽しさに、ニコ動の中野運営長とメガネさんも体をクネクネしてましたよ!

“踊ってみた”もスゴかった。北海道では、道民を中心に結成された“北海道ダンサーズ”という踊り手集団が活動しており、ニコ動にもみんなで踊る様子を数多く投稿している。中には、“第一回チルノのパーフェクトさんすう教室OFF”のような200人を超える大規模オフ会もあって、団結して踊ることにかけては国内随一の土地といえるだろう。そんな本場での“踊ってみた”が、盛り上がらないわけがない。

 ほかの会場では1曲のところ、今回は“チルノのパーフェクトさんすう教室”と“メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト”の2曲を用意。“チルノ~”はスクリームマスクの“恐怖。”さんが、“メグメグ~”はダンスユニット“DANCEROID”のリーダーである“いとくとら”(読み方は“いくら”)さんが担当し、振り付けを練習した上で、ステージでみんなで踊っていた。

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↑直に振り付けを教えてもらえる“踊ってみたレッスン”では、およそ1時間かけてみっちり特訓してました。本番に出なくても受講可能なので、今後、町会議に参加したらぜひ参加してみるべし。

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↑恐怖。さんの出演前には、全員が円陣を組んで気合いを入れていた。遊びも本気で楽しむ! これこそニコ動だ。

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↑恐怖さん。の“チルノのパーフェクトさんすう教室”は、過去最高の30人超え。「踊りよりも勢いを感じていただきたい」と恐怖。さんが語るように、この人数で踊られると圧倒されてしまう。生放送でもこの動画に恒例の弾幕がはられる。

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↑続けて、いとくとらさんの“メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト”。彼女はバレエ出身なので、動きが本当に優雅なんです。ここにも恭一郎さんが乱入して、わりと独自の振り付けで観客の注目を奪いまくる。そんな姿を見て生放送のコメントで「さすがやでぇwww」、「フリーダムww」といったツッコミが入る。

■上杉隆さんが出演 地元の方も歌って、踊って、演奏してみた!
 さらに恒例で、開催地の方々が地元PRのためにステージに姿を現わす。今回は特にパフォーマンスに熱が入っており、町会議のステージで歌、踊り、演奏を網羅していた。

 特に筆者がいいなぁと感じたのは、長万部商工会議所の村松会長が、急きょ、カラオケを歌うことになった流れだ。町会議では、来場者をステージに上げて歌ってもらう“町ニコニコのど自慢”を実施しているが、基本、若者しか応募してこない(しかも競争率が高い!)。そのアウェーな場に、年上の方のカラオケを混ぜて新しい空気を吹き込んだみたのがとてもおもしろい。超会議でさかんに言われていた、“原点回帰”っぽいサプライズですよね。

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↑町ニコニコのど自慢の様子。好評だったようで、その場で30分延長されていた。

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↑村松会長は、沢田研二さんの『時の過ぎゆくままに』を歌っていた。歌うことが決まると生放送のコメントは「まじかwwww」と混乱していたが、歌が始まると「うまいwww」、「何でもありだな、北海道」とノリノリで楽しんでいた。この雰囲気、すごくニコニコできます。

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↑商工会議所の方々による“PONPONPON”の踊ってみた。思いのほかまんべくんの動きがキレッキレでびっくり。なんとなくいつもより笑ってるように見えたのは気のせい?

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↑オープニングセレモニーの後には、長万部子供太鼓の演奏が披露された。やっぱり祭りに太鼓は欠かせませんな!

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↑地元PRのパートでは、フジテレビ系列局の北海道文化放送(UHB)から、キャラクターの“みちゅバチ”が出演。情報番組“U型テレビ”に出演中の大村正樹キャスターと上杉隆さんも登壇して、ぬいぐるみなどのグッズを宣伝していた。

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↑長万部町の白井町長は「まんべくんのおじいちゃんで、保護者なんです」と自己紹介。まんべくんを指して「これがなんだかわかりますか? これは長万部町の町花でありますアヤメなんです。耳は水産物で有名なホタテ。胴体は長万部で有名な毛蟹。この間、まんべくんの9歳の誕生日を迎えたばかり。まだ9歳ですが、そのうちお嫁さんとステージに上がるようにしていきたい」と語っていた。

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↑かにめし本舗かなや、大虎飯店(たいがーはんてん)などの地元の有名店も登場。大虎飯店のホタテ毛がにしゅうまいを持ってみましたが、ずっしりと重い! 東京でも銀座にある“おおーい北海道 長万部酒場”で食べられるそうです。

■ユーザー展示がさらに増えた! ブース展示にも注目

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↑常設の展示ブースも大勢の人が絶えず押し寄せた。募集で集まったユーザーの展示即売会“町ユーザーマーケット”では、4組が参加していた。アスキさんは、改造ねんどろいどを披露していた。愛が感じられるつくり込みに、思わずため息……。

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↑小津一家さんはチロルチョコの外紙をキーボードに貼った“チロルチョコキーボード”などを展示。スタッフがすべて美味しく頂いた上でつくったそうです(スゲー!)。

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↑リバモリウムさんは、ニコニコテレビちゃんなどのポストカードを販売していた。ほんわかした雰囲気がかわいいです……。

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↑町屋さんもブースを構えて、CDやタオルなどを販売。ステージが終わるとご本人が手売りされてました。

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↑物販では、タオルやCD、関連書籍などを販売。開場前にはやっぱり長蛇の待機列が……。

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↑大道芸コーナーとして、悪の組織“ekot企画”(イコキカク)のサトさんが、石像っぽい衣装とマスクに身を包んでパントマイムを披露。ゆっくりとした動きがキモスゴい! ekot企画で有名な動画“やったー!はぐれメタルいたよー!\(^o^)/”のはぐれメタルラジコンも操作していた。ekot企画の動画シリーズは、どれもニコニコできるハイセンスな作品なので、ぜひ“ekot企画”で検索してチェックすべし!

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↑町ゲーム実況では、せんとすさんが出演。格闘ゲームが得意な彼に、落ちゲーの“ぷよぷよ”やシューティングの“東方Project”も遊ばせるという鬼仕様……。多くのファンがブースを囲んで、長時間いっしょに楽しんでいたのが印象的だ。

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↑お祭りといえば射的! しかし、そこはニコ動なので、ひと味違うゴム銃で遊びます。今回もライフルやガドリングなどさまざまな種類のゴム銃が揃ってました。無料で遊べて、倒したコップの数によっていろいろな景品がもらえることもあってか、特に列が長かったです。

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↑アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と落語の古典『大工調べ』を組み合わせた映像作品『マギカ調べ』も上映。テレビちゃん焼きとニコ動オリジナルのポーションを先着50名で無料配布する“町ニコニコフード”では、中野運営長が配膳役を買って出ていた。偉い人なのに!

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↑全国を回って花火中継をしているニコニコカーも参上。先週末は超会議の佐賀会場にいたのに、よく北海道まで来た(涙)。ニコニコカー神社として、参拝に来るユーザーの様子を生中継していた。

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↑その場でチェキで写真を撮って、コメントを書いて貼るメモリアルボード。導入した佐賀会場の写真を貼付けたまま長万部会場に持ち込まれ、新たに記念写真が加わっていた。福島会場に参加する人は、ぜひ撮っておくべし。

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↑痛Gふぇすた協力の痛車展示。初音ミクを発売したクリプトン・フューチャー・メディアが札幌にあるせいか、ボーかロイド/UTAU系の痛車が多いイメージ。

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↑みなさん痛車でも道内のつながりがあるそうです。北の大地は団結力だ!

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↑痛車オーナーの方は、ルカ、カイト、テトのコスプレをされてました。そこまで揃える根性がスゴ過ぎる。

■やっぱり北の大地 “やってみた”の開拓精神がスゴい!

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↑あっという間に楽しい6時間が過ぎてエンディングの時間だ。出演者がステージに上がって今日の感想を語る。ゆうこりんさんは「アツい1日を過ごせて本当に楽しかったです」と感謝のコメント。恭一郎さんは「本当に今日はいろいろな言葉がうまれました『おしゃまんべべいべー』」と最後まで会場とネットを笑わせていた。

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↑7名のボランティアも挨拶。色眼鏡さんは、「汗だくになりながら練習する皆さんを見ながら自分も元気をもらいました」と感極まりながらコメントしていた。

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↑最後はJITTERIN'JINNの“夏祭り”をゆうこりんさんメインで合唱。ここでも恭一郎さんが「おしゃまんべべいべー」などのラップや間の手を即興でかぶせてくる。あまりにスゴくて、ゆうこりんさんが途中で吹き出してしまうほどだった。

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↑思い返せば、オープニングセレモニーでキャラを生かした「弁当(1個以上)もらえるって聞いたもん!?」のネタを見せたり、ゆうこりんさんが『残酷な天使のテーゼ』を歌う裏で使途の格好をしたりと、恭一郎さんが暴れまくりの1日だった。先生、全部持っていき過ぎです(笑)

 長万部会場はニコ動で名を馳せたユーザーが大いに活躍した1日だった。いずれも大喝采を浴びていたわけだが、今までニコ動を観たことがなかった方々は、なぜテレビや新聞などに出ていない彼ら、彼女らが人気を集めているのか疑問に思ったかもしれない。

 ニコ動の中では、いかに人をニコニコさせたかどうかが重要になってくる。たとえパフォーマンスが下手でも、動画や生放送の構成、トークなどで魅せて相手をニコニコさせてしまえば勝ちなのだ(今回はパフォーマンスもスゴい方々が集まりましたが)。しかも離れた場所をつないでくれるインターネットのサービスなので、マニアックなネタでもどこかの誰かが拾って、コメントで盛り上げたり、「おもしろいよ」と広めてくれる。プロアマ関係なくニコ動の場が楽しそうだからと、動画やイラストの投稿、生放送の配信をやってみて、みんなといっしょにニコニコしていたら、評判を呼んで有名になっていたという流れだ。

 そんなニコ動の雰囲気は、まさにお祭りそのものといえる。なんとなく立ちよった夏祭りで、櫓の太鼓と民謡にあわせて踊っている姿を見ていたら、テンションが上がってきた。たとえ曲を知らなくても、踊りが下手でも、自分も輪に加わって、お祭りを全力で楽しんでいれば、誰かに笑顔が伝播するんです。まずはやってみて、楽しむことが大切。その点、長万部では、踊ってみたに大勢のユーザーが集まったり、商工会議所の方々がステージに上がってきたりと、“やってみた”の精神がいたるところに体現されていたのが素晴らしい。さすが“試されすぎた大地、北海道”だ!

 次の町会議は8月16日、福島県・三春町で行なわれる。ユーザー代表として、生主からは百花繚乱さん、浅井さん、ナオキ兄さん、歌ってみたからはやまだんさん、踊ってみたからは暴徒さん、技術部からAOさん、ゲーム実況からドグマ風見さん──という7名が出演する予定だ。全員男性で、しかも生主が多め。町会議で初めて室内での開催となる福島会場では、どんなドラマが見られるのか。関東からも行けない距離ではないので、ぜひ現場を訪れてほしい。筆者ももちろん取材しますよ!

■関連サイト
ニコニコ町会議 全国ツアー2012|niconico
ニコニコ町会議全国ツアー2012 in北海道長万部町~飯生神社例大祭~(ニコニコ生放送)
 

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