そこで、買おうかどうか思案している皆さんに向けて、iPhone6やiPhone6 Plusで利用したいiOS8の新機能をご紹介します。
iPhone6 Plusのランドスケープモード
まずは、なんといってもiPhone6 Plusだけに搭載されたアプリのランドスケープ(横)表示モードですね。『計算機』など一部のアプリではかなり前から実装されていましたが、iOS8を搭載したiPhone6 Plusでは、ホーム画面のほか、『メッセージ』、『メール』、『天気』、『メモ』などのアプリで利用可能です。
「嘘つけ!俺のiPhone6 Plusだと回転しないぞ」という場合は、『設定』アプリにある“画面表示と明るさ”→“表示”が“拡大”になっていないか確認してください。この設定を“標準”にしないと、一部のアプリはランドスケープモードになりませんので注意してください。
『写真』アプリの編集機能が強化
『写真』アプリの機能強化も注目点ですね。色みの調整やトリミングなどの操作が新しいインターフェースで使いやすくなりました。
『ファミリー共有』機能でApple IDの一元管理が可能に!
家族でiPhoneを使っているユーザーにとって朗報なのが、『ファミリー共有』機能です。これは複数のApple IDを一元管理できる機能で、アプリや音楽、電子書籍を購入するアカウントを1つに絞ることができます。これまで1つのApple IDを家族で共用していた人もいるかもしれませんが、このファミリー共有機能によって、13歳以下の子供にもApple IDを作成できるようになります。
家族に別々のアカウントを用意することで、共有すると家庭が崩壊してしまうかもしれない情報もきっちりと切り分けられます。子供がアプリを購入しようとしても親の承諾が必要になりますので、勝手にアプリやアプリ内通貨、魔法石とかのアイテムを買われて、1カ月後に高額請求という最悪の事態も避けられます。
歩数などを記録して活動量計として使える『ヘルスケア』
『ヘルスケア』アプリでは、iPhone5sが内蔵するApple M7、iPhone6、iPhone6 Plusが内蔵するApple M8と呼ばれるモーションコプロセッサーが記録している各種データを利用して、歩数や階段を上った回数などを記録してくれます。また、睡眠時間やカフェインの摂取量などは手入力で登録できます。Appleによると9月末もしくは10月に、この『ヘルスケア』アプリと連携できるアプリや周辺機器が登場するそうなので、期待したいところです。
ATOKもmazecも使える!日本語入力環境が猛烈進化
iOS8ではこれまで純正アプリでしか利用できなかった機能をサードパーティーに開放しました。ユーザーにとっていちばんのメリットは、キーボード(日本語変換システム)を選べるようになったこと。すでに、定番の『ATOK』や手書き入力が特徴の『mazec』などがリリースされています。
ちなみに、英語キーボードの『SwiftKey』はリリース直後にもかかわらず全世界で100万本のダウンロードを達成したそうです。
iPadとシームレスな連携、10月にはMacとも
まだ完全にベールを脱いでいませんが、Handoffという機能も便利です。これはiOSデバイス同士を連携させられる機能。iPhoneで『マップ』アプリを開いている状態でiPadに近づくと、iPadのロック画面左下に『マップ』のアイコンが表示されます。この状態で画面を上部にスワイプしてパスコード入力画面を呼び出してロック解除すると、iPhoneで見ていた地図がiPadに引き継がれます。
実はこの機能、来月10月の登場が噂されているMacの新OS、OS X Yosemiteにも対応し、iPhoneやiPadで操作していた内容をMacにも引き継げるようになります。iPhoneで書きかけのメールをMacで仕上げることはもちろん、iPhoneの着信をMacで受けることも可能になるそうです。
位置情報を捕捉してお勧めのアプリをロック画面に提示
隠し機能ともいえるのは、ロック画面の左下に表示されるアプリのアイコンです。これはHandoffで使われるのですが、実は位置情報と連動するアプリもこの場所に表示されます。空港に行けば、全日空の『ANA』アプリが表示されますし、マクドナルドの近くに行けば『マクドナルド公式アプリ』が表示されます。マクドのアプリの場合、ロック画面から起動すると店舗で利用できる“見せるクーポン”を表示できます。
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