ガンダムシール語り(第2回)
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ガンダムシール語り(第2回)

2019-11-10 00:34



    さて、ガンダム語りを始めよう。

    第2回は、ザクの攻撃が始まるところから、アムロが反撃を決意するまでだ。

    まずは、新兵であるジーンが功を焦って命令違反を犯す形で戦闘が始まる。

    偶発的な戦闘だったわけだな。

    軍隊というのは、敵を見つけたら、即攻撃、などという単純な理屈では動いていない。
    その上で戦闘を起こすには、こうした理由付けが必要だったのだろう。

    ここでは、ジオンのザクがどれだけ強いか、近接戦闘において、モビルスーツがどれだけ優位性を持っているかを描いておく必要がある。

    単発撃ちで、次々にターゲットを破壊していくザクに対して、ろくに反撃できていない連邦側が描かれる。

    ちなみに、連邦の使っている誘導ミサイルは、有線ミサイルとなっていて、これも細かな作り込みとなっている。
    ここは、スペースコロニー内であり、闇雲に威力のある兵器を使うわけにはいかない。
    万一、コロニーの隔壁に穴が開くなんてことがあれば、大惨事なのだ。
    そのため、命中しなかった場合、確実に手動で自爆できるよう、有線接続されたものを使っている。
    (無線だと、ミノフスキー粒子の影響を受けてしまうでしょう?)

    そして、突然始まった戦闘から逃れようとする民間人が描かれる。
    正義と悪が、空き地で戦っているわけではないのだ。
    サイド7という僻地とは言え、大勢の民間人がいるということを描いておかなければならない。

    退避カプセルの中で、アムロと他の民間人との会話が若干ある。
    俺は、この世代のアニメに出てくる歳上の人が非常にいい味を出していると思う。

    普通なのだ。
    普通にいる人が普通の会話をする。
    空襲を受けた普通の人が不安そうに話す。

    なぜ、今それができないのだろう?
    全てが演技がかって、カッコ良かったり渋かったり可愛かったり。

    技術は、ひけらかすものではない。

    目的を実現するために、最低限使えばよく、過剰である必要はないというのに。

    場面は変わり、避難民でごった返す中、アムロはガンダムのマニュアルを手にする。

    この気持ちは分かるなぁ。
    X68000のマニュアルを手にした時の気持ちだ。
    「コンピューター管理で操縦ができる。教育型タイプコンピューター。すごい、親父が熱中する訳だ」
    夕飯なんてそっちのけで夢中になったものだ。

    この場面で重要なのは、視聴者とアムロの距離感を詰めていく仕掛けになっている部分だ。
    連邦軍の秘密兵器を前にして、興味はありますか?という問いを内包している。
    答えは、もちろんイエスだ。

    この質問はうまい。

    モビルスーツで戦いますか?ではない。
    説明書あるけど、読む?
    なのだ。

    それなら、答えやすい。イエスってね。

    ガンダムのマニュアルに夢中になっているアムロにフラウが避難を促す。

    次の瞬間、流れ弾が避難民の列を直撃し、フラウの家族は全滅してしまうのだけど、わりとエグいシーンだよね。

    もちろん、直撃した瞬間は写らないような配慮はされていて、ビジュアル的なエグさは最低限に押さえられている。

    でも、さっきまであんなに明るかった女の子が、
    「・・・か、母さん?おじいちゃん?」
    なんてなってしまったら、そりゃ、やり場のない怒りに震えるわ。

    もちろん、これは逆算されて作られており、アムロがガンダムに乗り込むことの理由づけを行っているだけなんだけどね。

    機銃やミサイルでは歯が立たないジオンのザクに、何とか対抗できる手段はないのか!と思うよね。

    あ、あるわ、俺、さっきマニュアル読んだし。
    ガンダム目の前にあるし。

    こうして、アムロは視聴者の同意のもと、ガンダムのコックピット目指して走るのであった。

    ま、今回は、こんなところか。

    書こうか迷うところだけど、このシールブック、場面が前後してるよね。
    本来、アムロがガンダムのマニュアルを手に入れるのは、フラウの家族が亡くなる前だ。
    どうしてこうなったかは、わからない。
    シールブックとしての読み易さを優先したのだろうか?

    その辺を考察してみるのも、面白いかもしれない。
    俺は、やらないけど(笑)

    じゃ、またね!


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