『くたびれたサラリーマン』

 

ある国のお城に、新しい女王が誕生しました。

ところが、この女王の正体はとても悪い『大量に猫を飼っている老人』だったのです。

『大量に猫を飼っている老人』は、毎朝『へごちん』に向かって

「世界中で一番美しいのは誰だい?」と聞くのが習慣でした。

ある日質問すると、『へごちん』は

「一番美しいのは『くたびれたサラリーマン』です」と答えたのです。

『大量に猫を飼っている老人』は怒って、

家来に『くたびれたサラリーマン』を殺してしまうよう命じました。

 

家来は、『くたびれたサラリーマン』を森へ連れ出しましたが、可哀相で殺せません。

そのまま家来は城に戻り、「『くたびれたサラリーマン』を殺してきました」と

嘘をつきました。

 

無事に生き延びた『くたびれたサラリーマン』は、森の中をさまよっている内に、

七人の『30過ぎてもお年玉をもらっている人』達の家に辿り着きます。

 

一方『大量に猫を飼っている老人』は、『へごちん』に質問すると、

「一番美しいのは、『くたびれたサラリーマン』です」と答えたので、

まだ生きていることを知りました。

 

そこで再び『くたびれたサラリーマン』を殺そうと、毒の入った『くさい弁当』を持ち、

『振り込め詐欺の出し子』の姿に化けて、出かけました。

そして『30過ぎてもお年玉をもらっている人』達の留守を狙って近づき、

まんまと毒の入った『くさい弁当』を食べさせてしまったのです。

 

倒れている『くたびれたサラリーマン』を見つけた

『30過ぎてもお年玉をもらっている人』達は嘆き悲しみ、

『くたびれたサラリーマン』を『ディアゴスティーニ』で作ったお棺に入れて見守りました。

 

そこへ、『高●院長のヘリコプター』に乗った王子様が通りかかり、

『くたびれたサラリーマン』のあまりの美しさに、思わず『ユニホーム交換』をしました。

すると『くたびれたサラリーマン』は息を吹き返し、

めでたく『くたびれたサラリーマン』と王子様は結ばれました。

 

めでたしめでたし