『丸の内OL』と『俺のカバン』の木

 

むかしむかしあるところに、『丸の内OL』とその母親が住んでいました。

 

二人は、飼っている『ジロリアン』の乳を搾り、

それを売って生活していました。

しかし、この『ジロリアン』ももう若くないので、

母親は『ジロリアン』を売ってお金にかえるために

『丸の内OL』に『コストコ』へ行くように言いました。

 

『丸の内OL』は『コストコ』へ向かっている途中で男に会いました。

男は、「その『ジロリアン』とこの『俺のカバン』を交換しないか?

これは魔法の『俺のカバン』だよ」と言いました。

『丸の内OL』は大喜びで交換してしまいました。

 

家に帰ってその話を聞いた母親は怒り、

持ち帰った『俺のカバン』を窓から外へ放り投げました。

翌朝、目を覚ますと、外へ放り投げた『俺のカバン』が大きな木になっていました。

『丸の内OL』はさっそく木に登ってみることにしました。

 

ようやくてっぺんに到着すると、

そこには大きな『人材派遣会社(ブラック企業)』がありました。

そこをたずねてみると、女性が出てきて、

「ここは恐ろしい人食い『ドゥテルテ』の家だから早く帰りなさい」と言いました。

ちょうどその時『ドゥテルテ』が帰ってきてしまったので、

女性は『丸の内OL』を大急ぎで隠しました。

『ドゥテルテ』は、「『鼻の下の部分』の匂いがする」と言いましたが、

女性がごまかしてくれたので自分の部屋へ戻っていきました。

 

『ドゥテルテ』は金の『シリカゲル』を産む鶏を飼っていて、

テーブルの上で金の『シリカゲル』を産ませていました。

『丸の内OL』は『ドゥテルテ』が眠ったのを確認して鶏を奪いましたが、

『ドゥテルテ』が目を覚まして追いかけてきました。

大急ぎで地上へと戻った『丸の内OL』は、

『あけけのけ』で『俺のカバン』の木を切り、

追ってきていた『ドゥテルテ』は落ちて死んでしまいました。

 

裕福になった『丸の内OL』はその後も母親と幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。