【映画レビュー】劇場版名探偵コナンソムリエ(自称)による「ゼロの執行人」評価
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【映画レビュー】劇場版名探偵コナンソムリエ(自称)による「ゼロの執行人」評価

2018-04-15 21:00



    前略、私は相変わらず「劇場版名探偵コナン」が大好きです。
    原作もアニメも追っていないけれど、毎年劇場版だけは欠かさず見ています。

    これまでの劇場版名探偵コナンの私的評価はこんな感じです。

    01(1997)『時計じかけの摩天楼』「柔らかく硝煙味豊かで上質な味わい」
    02(1998)『14番目の標的』「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
    03(1999)『世紀末の魔術師』「1000年代最後の劇場版コナンは近年にない出来」
    04(2000)『瞳の中の暗殺者」「例年のようにおいしく、フレッシュな口当たり」
    05(2001)『天国へのカウントダウン』「100年に一度の出来」
    06(2002)『ベイカー街の亡霊』「2001年と同等の出来」
    07(2003)『迷宮の十字路』「まろやかで濃厚。近年まれにみるコナンの出来で過去10年間でトップクラス」
    08(2004)『銀翼の奇術師』「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
    09(2005)『水平線上の陰謀』「昨年同様良い出来栄え」
    10(2006)『探偵たちの鎮魂歌』「登場人物が多く中々の出来栄え」
    11(2007)『紺碧の棺』「コナン映画史上最悪の不作」
    12(2008)『戦慄の楽譜』「記録的な不作だった昨年は上回った」
    13(2009)『漆黒の追跡者』「過去2年のものよりダーティで、軽い」
    14(2010)『天空の難破船』「豊かなアクションと程よい謎解きが調和した味」
    15(2011)『沈黙の15分』「これまでで一番強くかつ攻撃的な事件」
    16(2012)『11人目のストライカー』「ここ数年で一番出来が良い」
    17(2013)『絶海の探偵』「過去にワーストヴィンテージと言われた2007年を思い起こさせます」
    ※(2013)『ルパン三世VS名探偵コナン』「TV版よりコナン味に富んだリッチなコラボ」
    18(2014)『異次元の狙撃手』「過去10年で最高と言われた11年を上回る出来栄えで2005年以来の出来」
    19(2015)『業火の向日葵』「今も語り継がれる07年や13年に近い出来」
    20(2016)『純黒の悪夢』「シャアとアムロを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができてガンダム」
    21(2017)『から紅の恋歌』「ガンダムな16年とはまた違い、 本来の軽さを備え、これぞ『劇場版コナン』」



    昨年作『から紅の恋歌』はラブストーリーを話の主軸にしつつ、コナンと平次のタッグによってシリーズ最速級のハイテンポで話が展開され、黒の組織が絡まないので原作・アニメを未フォローでも充分に楽しむことができ、何より蘭や少年探偵団が余計なことをしないのでストレスが溜まらないという、傑作と呼べる出来でしたね。
    ※昨年のレビューはこちら



    さて、そろそろ本題。
    2018年4月13日(金)に解禁された新作劇場版コナン
    『ゼロの執行人』の評価を発表しましょう。



    「エレガントで推理とアクションのバランスがとれた上品な味わい 」です!
    ※元ネタ:2016年度ボジョレー評価:「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい 」



    あれれ~おかしいぞ~、コナン君がちゃんと推理してるよ~!?
    今年の劇場版コナンの特徴はなんと言っても「ちゃんと探偵物」ということです。
    それも、ミステリ界隈で言うところの「安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)」のような性質を持っていました。推理の根拠として使われるのは容疑者・毛利小五郎を巡って法曹で飛び交う資料や人物関係。不用意にコナン君が現場に飛び込んだりせず、不時着する航空機の前にわざわざ出てきて「止まれ―!」と叫ぶような愚かなことは勿論しません。

    本作最大の謎は「犯人の動機」。
    「劇場版コナンの犯人は棒読みの法則」だけでは全容が掴み切れず、
    映画を見ながら自分も推理するタイプの視聴者も満足できる内容です。最終的に明かされる動機も「ソムリエを馬鹿にされたから」とか「眺めをビルで遮られたから」とかのような了解困難なモノでは無く、劇場版コナンで感じがちなアンフェア感は比較的少ないと思われます。

    作品中盤まではTVスペシャルのような地味さですが、終盤は現実離れしたアクション映画へと変貌。娯楽作品としても上々な仕上がり。「どうせ新スポットに犯人が爆発物仕掛けるんだろ」という劇場版コナン慣れしたファンの思考を逆手に取り、ミスリードが置かれているのも良かった。

    個人的には昨年作の方が好みですが、今年も充分に良作です。
    皆さんもどうぞ劇場へ。





    ※以下、ネタバレ込・やや辛口の感想を述べます。未鑑賞者はブラウザバック。










    以前もブロマガで述べたことがありますが、私はライトノベル「神様のメモ帳」の大ファン。唯一シリーズ全巻を揃えた作品で、今でもヒロイン・アリスは私にとって理想の女性。

    アリスは部屋にいながらにして世界を動かす天才的なハッカーでした。
    「クラッキングで何でも起こせる」というのは神メモやロックマンエグゼだけの話と思っていましたが、スマート家電の普及によって「あり得る話」になってしまったんですね。
    それでもありえないけど
    とは言え、資料を読んだだけのおっさんがアリスのような神業を平然とこなすことには違和感を禁じえません。ちゃんと「犯罪の手引書」という伏線を貼った上での展開なので推理モノとしての体裁は保ってますけどね。
    まあツッコミどころは数あれど、ちゃんと面白かったので充分満足でした。

    ところで次回予告を見る限り、来年は怪盗キッドが登場するようですね。
    キッドの登場頻度はおよそ3-5年間隔。2020年はオリンピック会場が舞台になる可能性が高いので、キッドを出すタイミングは来年しか無いってことなのでは。

    前回登場作「業火の向日葵」は興行収入こそ良好であったものの「劇場版コナンの犯人は棒読みの法則」通りの内容で、「劇場版コナンは水が絡むとクオリティが下がる」ジンクスも足を引っ張ったか、正直褒めどころが冒頭のアクションしか無い不作でした。
    次回はGWに公開をずらすようなので、じっくり練り上げて頂きたいところ。
    夜空の船でお会いいたしましょう。多分レバノン料理食べた奴が犯人です。

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