クトゥルフ・ビジネス!
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クトゥルフ・ビジネス!

2015-12-20 15:18
    ――ひょっとして筋書きだけで物語は回る?

     簡単で気楽にプレイしたい。
     そんな人にとって『キルデスビジネス』は適正あるシステムの一つかと思います。
     私としてもCoCの次くらいに遊びたいな、と思うものの一つであります。
     しかしながら今は、CoC一筋で……そう思っていた矢先、

    友人「KPやって!」
    飯守「いいよー。じゃあ今からシナリオつくるー」
    友人「オナシャス!」
    飯守「あ、シリアスとはっちゃけたのとどっちがいい?」

    友人「シリアル!
    飯守「混ぜろと申すか」


     某日に、そんなやりとりがありました。
     折しもこれから夕飯を食べに出ようと思っていた時のことです。
     帰ったら、卓を立てねばなりません。
     そして立てた卓に参加者が集まったらすぐさま開始という流れ。
     ――で、ワタクシおでんと焼き鳥を頬張りながら考えるわけです。

     何がいいか、あまり長くはしたくない、そもそもシリアルって……。

     そんな風にモヤモヤしていたら、思いつきました。 
    「よし、いっそキルビジと混ぜよう」
     他に良案が出てこないし、これ以上考えるのも面倒です。
     というわけで、混ぜました。以下がシナリオでございます。



    【事件の経緯】

     ……あるところに。
     地獄某所でプロデューサーをやっているダチ公から、
    「今、こっちじゃこういうTV番組が大流行なのさ!」
     ということを聞かされた、とある神話生物がおりました。
     たいそう人気だそうで、収益はまさしく鰻登りなのだとか。
     神話生物はこれを聞いて羨ましく思い、パクってみようと決心します。

    【導入】

     探索者の元に神話生物プロデューサーから招聘案内が届きます。
     テレビ番組の出演、或いはビデオ撮影への出演というカタチです。
     出演料は100万円。成功報酬は200万円。
     招聘は電話でも手紙でも電報でも、なんでも構いません。
     とにかく出ると決意したら、その瞬間にスタジオに転送されます。

    【クリア条件】

     ・生存状態でエンディングを迎える(SAN値的な意味で)
     ・視聴率を80%以上で撮影を終了させる。
     ・その他の条件は、作成したハンドアウトに基づく。

     ・隠し条件として「スタジオからの生還」


    【ハンドアウト】(一例です。好きに設定してください)

    〔PC1〕

     君はとてもお金に困っている。
     そんな君のところに、喜ばしい電話がやってきた。
     ――いや、背に腹は代えられない話、といったところか。
    「危ないけど高収入! そんなバイトに興味はありませんか?
     ちょっとバラエティなビデオの撮影に参加してもらうだけ!
     出演だけでも100万円、見事に成功を収めたら、もう100万円!」
     ……美味しすぎるが、危険な香りがするこの仕事を、君は受けざるを得なかった。

    〔PC2〕

     君は最愛の妹――いや、妹のように大切にしてきた幼なじみを探している。
     聞けば最近、友人の紹介でビデオ出演すると言ったきり音沙汰が無い。
     怪しいのでやめておけと忠告した筈なのだが、まさか……。
     そんな君のもとに、葉書が送られてきたのは、幸か不幸か。
    「――愛しの彼女と、バラエティなビデオに出演してみませんか?」
     断る選択肢など、あろう筈も無かった。

    ※幼なじみ=標的となります。

    〔PC3〕

     君は昨今の怪しげな「勧誘」の裏を探っている。
     この勧誘を受けたものの何人かが、消息を断っているのだ。
     高収入で危険なバイトと嘯くそいつらの尻尾……。
     これが、どうしても掴めない。
     ある程度の線までは探れるのだが、そこから先で行方を眩ませてしまう。
     もはや、事件は迷宮入りかと思われたその時、
    「そんなに気になるなら、あなたも参加してみませんか?」
     わざわざ電報で、送りつけてきた。
     完全に舐められている――君は、あえて渦中に飛び込むことを決意した。

    【ルール】

     このシナリオ中はHPが0以下になっても死にません。
     戦闘終了後に全快の状態で生き返るものとします。
     ただし、復活時に1D10/1D20のSANチェックが発生します。

     視聴率は40%から開始。
     3サイクル+標的戦という構造になります。
     標的は基本的に無辜の一般人です。黄金の魂とか関係ありません。

     そして視聴者は悪趣味なので、標的を殺すと視聴率が20%上昇します。

     護衛天使はいません。そんなものを雇う金など局には無いのです。
     探索者は一人につき、1サイクルに一回だけ以下の行動を宣言できます。
     行動順の決定は原則、DEX順にしておけばいいでしょう。

    〔交流〕

     他PC、或いはNPCとの交流を行います。
     PCは好きな技能の宣言をし、好きなようにロールプレイをしてください。
    (ロールプレイ自体はしない、でも構いません)
     この時に用いる技能に制限はありません。APPロールなども許可します。

     交流を成功させると、視聴率が5%上昇します。
     しかも成功者は1D10ものSANを回復させることができます。
     失敗してしまった場合、視聴率は5%低下します。
     そしてSANチェックも発生します。減少量は1D3/1D4+1とします。

    〔サービス〕

     いわゆるサービス・シーンを演出します。(使用技能は交流と同様)
     一人で行っても構いませんし、他PCと協力しても構いません。
     参加PC全員が判定に成功した場合、視聴率が参加人数×5%上昇します。
     この時、成功者は〔参加人数〕D10のSANを回復させることができます。
     ただし一人でも失敗してしまうと、視聴率はあがりません。
     しかも、参加PCは1D5/1D5+2のSANチェックを余儀なくされます。

    〔宣伝〕

     番組(ビデオ製作)のスポンサー様が扱っている商品を紹介します。
     これは技能ロールを必要とせず、しかも必ず視聴率が上昇するものです。
     ですが〔参加人数〕D5のSANの減少が発生するので注意してください。
     しかも、成功したところでSANの回復は行われません。

     上昇視聴率は 減少SAN×2 となります。
     高視聴率を確保したい場合、他PCと協力すれば良いでしょう。
     PC四人で参加すれば、最大40%の上昇が見込めます。
     もっとも、その場合は20ものSANが減少するわけですが……。 

    〔戦闘〕

     他PC、或いはNPCと戦闘を行います。
     勝利しても敗北しても、視聴率は10%上昇します。
     勝利者は1D10のSAN回復。敗北者は原則として死亡します。
     前述したように死亡=復活SANチェックです。

    【イベント】

    ・貴様ら、協力する気が無いな!?

     前述の交流~戦闘を消費、或いは並行して探索を行い続けた場合に発生。

     消費する場合、そのサイクル中に撮影に関係する行為は行えません。
     並行する場合、交流や宣伝時などの技能ロールは-20で判定することになります。
     そして、どちらの場合も視聴率は増加しません。SAN回復もしません。

     これが基本3~5回発生すると、神話生物Pがブチキレます。 
     その場合、シナリオの目的は「スタジオ」からの脱出となります。
     かなりの高難易度が予想されるので気をつけて下さい。
     PのブチキレるタイミングはKPが任意に決定して結構です。

    ・神が喜んでおられる

     視聴率100%で標的戦を終えた場合に発生します。
     神話生物Pにとってのボス――つまり旧支配者が労いの言葉をかけに現れます。
     むろん、1D10/1D100のSANチェックが全PCに発生します。
     これを乗り越えた場合、主神は膨大な報奨を約束してくれるでしょう。
     金でも不老不死でもステータス値でも好きなものを願いましょう。
     
    【要約】

     ヘルP=神話生物P(テストプレイ時は 深海TV の ゲソP でした)
     このPはキルビジをパクって安易に儲けよう(ウケよう)と考えています。
     パクリ先の詳細な参照を怠っているため、詳細なルールが存在しません。
     なので、サブプロットの獲得も、背景の決定も、エキストラも何も無い。
     そして「願いを叶える」だとか、そういう誘惑文句も存在しないのです
    (もちろんKPによってはキルビジから引用してきても構いません)
      
     キルビジにおけるソウルは〔PC達のSAN〕である、という扱いです。
     なので、基本は終了までに視聴率80%以上かつSAN1以上を目指します。
     SANが0、或いはそれ以下になったままエンディングを迎えるとキャラロストです。

     なお、神話生物Pとの遭遇やスタジオへの移動によるSANチェックは発生しません。
     何故と言えば、そういう超自然的な魔術措置が施されているからです。

     技能の成功・失敗でSANが上下するという不自然さはそこに理由があります。

     この措置は主に撮影機材に仕込まれているものとします。
     もしPCが撮影機材を破壊した場合、阿鼻叫喚の地獄となることでしょう。

    【シナリオのギミック】

     これはCoCであり、断じてキルビジではありません。
     
     ハッと我に返った時、冗談でもなんでもなく、この事実は重く伸し掛かります。
     標的戦まで終えたものの、どうやってスタジオから脱出するのか?
     神話生物Pは「報酬を支払う」としか明言していないのです。

     このあたりの背景はKPが、任意に設定してください。
     標的戦まで終わったら、きちんと家に帰してもらえるでも別に構いません。
     もちろん、そこで本来のCoCに立ち返っても構わないのです。
     著者としては後者を推薦しておきましょう。
    (主神が出張ってきた場合は帰還させてあげてもいいとは思いますが)

     PL達が「キルビジみたいなもの」で呑気に遊んでる場合、チャンスです。

     楽しそうな彼らを眺めて、思い切り裏でほくそ笑んでやりましょう。


    【神話生物Pってなんだよ!】

     深海TVとか、カルコサTVとかのプロデューサーだよ?

     ちなみにテストプレイ時、ルルイエ書房なるスポンサーがおりました。
     紹介した商品は「最新版の水神クタアト」です。
     このあたりのことは超テキトーに決めるとよいと思います。

     シナリオは以上です。
     特に筋書きを必要としないので、気楽に遊べます。
     是非、皆さんプレイしてみてください。
     例によって、改変などは自由にしちゃって構いません。
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