• 諦めぬことは全国民の義務である

    2016-12-22 23:55


     いつも,お世話になっております。

    今日,「米軍北部訓練場 きょう返還記念式典 沖縄 」(http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161222-00000000-nnn-pol)のニュースをみました。

    日本テレビ系(NNN) 12/22(木) 2:14配信

     日米両政府は、沖縄県にあるアメリカ軍北部訓練場のおよそ半分の土地を日本に返還することで正式に合意した。22日、沖縄で返還を記念する式典が行われる。

    安倍首相とアメリカのケネディ駐日大使は、沖縄県内最大のアメリカ軍施設・北部訓練場について、およそ半分の4000ヘクタールの土地を日本に返還することを発表した。沖縄の本土復帰以降、最大級の返還となる。

    これを受け、日本政府は22日、沖縄県で返還を記念する式典を菅官房長官らが出席して行う。これで、県内のアメリカ軍施設の土地のおよそ2割が返還され、日本政府は沖縄の負担軽減をアピールしたい考え。

    しかし、沖縄県の翁長知事はオスプレイの飛行再開などに抗議して、22日の返還式典を欠席する方針を示すなど対立が続いている。

    ( 引用終わり )




    私は,このニュースを見て,映画「この世界の片隅に」の北條すずの一場面を思い出しました。それは,天皇陛下の玉音放送を始まり終戦が決まった時に,周りの人々が安堵の表情を見せる中,一人泣き叫びながら「戦争継続」を訴える北條すずの悲惨な姿でした。私は,その時に,沖縄の人々の苦しみと泣き叫ぶ北條すずの姿が重なり,涙が止まらなくなりました。

    (下記 YouTubeの公式予告より )


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    そこで,思い出したのが,特攻生みの親を言われる,旧帝国海軍大西瀧次郎の以下の言葉でした。

    「近代日本の宿命」である対米戦を諦めぬことは全国民の義務  海軍中将 大西 瀧次郎

    ( 「日本陸海軍失敗の本質:兵頭二十八著」より引用 )

    私は,この大西中将の言葉をあたかも軍国主義的な常識外れの発想と思っていましたが,泣き叫ぶ北条すず,映画「怒り」に出てきた沖縄の苦しみ,今日の米軍基地返還記念式典に沖縄知事が出席せずにオスプレイ抗議集会に参加する等の状況を目のあたりにして,「大西中将や北条すずの懸念とは,この様なことだったのでは?」と思い背筋が寒くなりました。

    私は君に対してできる限り正直に話そうと思う。しかし正直に話すことと真実を話すこととはまた別の問題だ。正直さと真実との関係は船の舳先(へさき)と船尾の関係に似ている。まず最初に正直さが現われ,最後には真実が現われる。その時間的な差異は船の規模に正比例する。巨大な物事の真実は現われにくい。我々が生涯を終えた後になってやっと現われるということもある。だからもし私が君に真実を示さなかったとしても,それは私の責任でも君の責任でもない。

    ( 村上春樹著 「羊をめぐる冒険」より引用 )

    戦後71年が経った今,

    巨大な物事の真実は現われにくい

    だから,今,その巨大な真実が現れているのかもしれません。

    最後までお読み頂き,誠にありがとうございました。

    よろしくお願いします。


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  • 「まごころを,君に」スペイン語版トレイラーに見るアスカ絞首の考察〜

    2016-12-09 11:03
     いつも,お世話になっております。

     先日,YouTubeでエヴァンゲリオン旧劇場版:第26話「まごころを,君に」のスペイン語版トレイラーを見つけました。

    ( すいません ニコニコチャンネルブロマガは,You Tube動画のアップは出来ないみので URL https://youtu.be/DBB8-7uDU18 )
     
     この動画は,新世紀エヴァンゲリオン旧劇場版のトレイラーなのですが,日本公開版との相違に気付きました。 その場面は,人類補完計画の発令に伴うアンチATフィールドの増大によりシンジとアスカの心が溶け合いお互いの心(内面)が混ざり合う状況が描写されているのですが,その状況下においてシンジがアスカへの絞首へと至ります。この場面については,実際の場面という意見も見受けられますが,映像(状況証拠)から鑑みるならば,いわゆる「夢の世界(心の補完の発令)」の出来事だと思われます。(上記のYouTube動画の1:27〜1:31)

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    06


     上記のシンジがアスカへの絞首の場面ににおいて,日本公開版では「甘き死よ来たれ」のBGMが流れだしアスカとシンジの声は消されているのですが,このスペイン語版では「甘き死よ来たれ」のBGMが流れず,首を絞められた時のアスカの呻き声が流されています。アスカの呻き声が流されたということは,現実に起こったことと思われるミスリードを招きかねず,スペイン語への翻訳者がエヴァンゲリオンの人類補完計画の本質を取り損ねているのでしょう。

     「甘き死よ来たれ」の歌詞(#1)は,アスカのシンジに対する思い(←極端なヤンデレ)がひしひしと綴られているのですが,ATフィールドが完全に消滅しアスカの心が完全に露呈した時にシンジに対して言った「あんたが私のものにならないら,あたし何もいらない」の発言に対応していると思うのです。

     
     アスカ:知ってんのよ,あんたが私をオカズにしてること いつもみたくやってみなさいよ ここで見ててあげるから


     アスカ:あんたが私のものにならないなら,あたし何もいらない

     シンジ:だったら,僕に優しくしてよ

     この後,

     裸体のアスカ・レイ・ミサトの幻影が現れ「優しくしてるわよ」と囁く(←シンジに本心を露呈するよう,男性の本能に対して性的に挑発する)
     最後にアスカとおぼしき声で,「いくじなし」(←寂しそうな声)」
     「あんたとだけは絶対にイヤ」(←本心をさらけ出さないシンジへのアスカからの最後通告))



     新世紀エヴァンゲリオン旧劇場版第26話「まごころを,君に」より


     アスカの絞首場面において「甘き死よ来たれ」のBGMが流れたのは,アスカがシンジに自分の本心を初めて打ち上げシンジの心から(本心)の返事を心より期待したにも関わらず,シンジが曖昧な返事に終始した為にアスカの激怒を誘発し,キッチンでの大喧嘩に発展したのでしょう。

     人間は,ATフィールド(心の壁)がなければ自己が崩壊してしまうので,それが最後の砦となるのですが,この壁を取り払われなければ愛する人と結ばれないというのは,アスカ(人間)の大きな業ということなのでしょう。

     尚,心の壁である「ATフィールド」が,使徒に対するリリン(人間)の取り得る唯一の対抗手段であるというのは,とても考えさせられるものです。恐らく,リリン同士の現実の戦争も同じことなのでしょう。

     最後までお読み頂き,誠にありがとうございました。

     よろしくお願いします。


     (#1)

     「甘き死よ来たれ」(公式日本語訳)

      I know, I know I've let you down
      (そう 私はあなたを失望させてきた)
      I've been a fool to myself
      (私は無駄な努力をしていたの)
      I thought that I could live for no one else
      (誰のためにでもなく生きていけると思っていた)
      But now through all the hurt & pain
      (でも今や辛い日々は去って)
      It's time for me to respect the ones you love
      (あなたの愛する人たちに、何よりも大切な人たちに敬意を表す時が来た)
      mean more than anything
      (私はベストを尽くしたわ)
      So with sadness in my heart
      (でも悲しいことに)
      (I) feel the best thing I could do
      (私がしてあげられることは)
      is end it all
      (すべてに終止符を打つこと)
      and leave forever
      (そして永遠に去り行くこと)
      what's done is done it feels so bad
      (過去は過去に過ぎない 苦しいけれど)
      what once was happy now is sad
      (かつて幸せだったことが今は悲しい)
      I'll never love again
      (もう二度と愛したりしない)
      My world is ending
      (私の世界は終わりを告げている)
      I wish that I could turn back time
      (時間を逆戻りさせたい)
      cos now the guilt is all mine
      (今やすべての罪は私のものになってしまったから)
      can't live without the trust from those you love
      (あなたの愛する人たちの信頼なしには生きていけない)
      I know we can't forget the past
      (そう 私たちは過去を忘れられない)
      you can't forget love & pride
      (あなたは愛とプライドを忘れられない)
      because of that, it's kill in me inside
      (それが私を深く傷つける)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      it all comes tumbling down, tumbling down, tumbling down
      (みんな崩れていく、崩れていく、崩れていく)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      I just keep letting me down, letting me down, letting me down
      (私は壊れていく、壊れていく、壊れていく)
      In my heart of hearts
      (心の底から思う)
      I know that I called never love again
      (もう二度と愛など求めないと)
      I've lost everything
      (私はすべてを失った)
      Everything
      (すべてを)
      Everything that matters to me, matters in this world
      (私にとって意味のあるものすべてを この世で意味のあるものすべてを)
      I wish that I could turn back time
      (時間を逆戻りさせたい)
      cos now the guilt is all mine
      (今やすべての罪は私のものになってしまったから)
      can't live without the trust from those you love
      (あなたの愛する人たちの信頼なしには生きていけない)
      I know we can't forget the past
      (そう 私たちは過去を忘れられない)
      you can't forget love & pride
      (あなたは愛とプライドを忘れられない)
      because of that, it's kill in me inside
      (それが私を深く傷つける)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      it just keeps tumbling down, tumbling down, tumbling down
      (みんな崩れていく、崩れていく、崩れていく)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      I just keep letting me down, letting me down, letting me down
      (私は壊れていく、壊れていく、壊れていく)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      it just keeps tumbling down, tumbling down, tumbling down
      (みんな崩れていく、崩れていく、崩れていく)
      It all returns to nothing,
      (無へと還ろう)
      I just keep letting me down, letting me down, letting me down
      (私は壊れていく、壊れていく、壊れていく)

      「甘き死よ来たれ」(庵野秀明日本語訳)

      不安なの。
      不安なの。
      みんなに嫌われるのが、怖い。
      自分が傷つくのが、怖い。
      でも、ヒトを傷つけるのが、もっと怖い。
      でも、傷つけてしまう。
      好きなヒトを傷つけてしまう。
      だから、ヒトを好きにならない。
      だから、自分を傷つけるの。
      嫌いだから。
      だいっキライだから。
      好きになっては、いけないの。
      だから、自分を傷つける。
      優しさはとても残酷
      心を委ねたら、私は壊れてしまう
      心が触れ合えば、あの人は傷つく
      だから、私は壊れるしかない
      無へと還るしかない
      無へと還ろう
      無へと還ろう
      それは、優しさに満ち満ちたところ
      そこは、真実の痛みのないところ
      心の揺らぎのないところ
      無へと還ろう
      無へと還ろう
      他人のいない無へと還ろう
      無へと還ろう
      無へと還ろう
      傷つく事のない無へと還ろう・・・
     

  • 行き着いたのは〜

    2016-12-08 10:34

     「使徒は,どこに行き着くのだろうか 第16使徒アルミサエルから読み解く」

     いつも,お世話になっております。




    アルミサエル (ALMISAEL)
     テレビ版第弐拾参話に第16使徒として登場。名前の由来はユダヤ・キリスト教伝承の「子宮」を司る天使「アルミサエル」から。プラスミドのような、二重らせんの円環構造(光るDNAに類似)を持つ、レリエル、アラエルに続き「人の心」に迫った使徒。周期的にパターンをオレンジから青へと変化させる。対象物を侵食し、融合しようとする習性を持つ。迎撃に出たEVA零号機を侵食、融合しようとするが、同機の自爆により撃破される。その際、侵食された零号機の膨張した部分がそれまでの殲滅した使徒の形をとるという現象が確認できる。レリエルの時と同じく、レイが精神世界で出会ったもう一人のレイは使徒自身である。

     ( ウィキペディアより引用 )

     
     下記のツイートをみて,昨年淡路島での展示会場に行ったことを思い出しました。


     【公式】海洋堂 広報担 @kaiyodo_PR
     仙台・イービーンズで海洋堂「エヴァンゲリオン」フィギュア展 ジオラマ83点展示(開催中~7/18) http://sendai.keizai.biz/headline/2133/

     この展示会では,それぞれの使徒に対して一つのジオラマが製作されており,第16使徒アルミサエルのキャプションを見たときに,私の体に戦慄が走りました。「そうだったのか」と。そのキャプションには,「第3使徒から第15使徒の全ての願いを携えた使徒アルミサエル」と書いてありました(うろ覚えなので正確な文章ではないかもしれませんが,大概の文意は合っています)。

     それまでは,使徒が連続性を持って襲ってくるとは思っていましたが,既出の使徒の思いを受け継いでいるとなると使徒に対する考え方が変わってきます。使徒全体が一つの生命体と考えなければ,既出の使徒の思いを受け継ぐことは出来ないと考えられるからです。

     物理的な側面から人の心の側面へと,使徒は攻撃目標を人間の内面に焦点を当ててきました。そして,レイの精神世界の描写(戦闘)となります。そこで,レイはもう一人のレイに出会います。これは,アルミサエルが精神世界のレイに姿を変えたものです。この既出の使徒の集大成であるアルミサエルが最後にレイの姿を象ったことは,使徒の最終目的が人(人間)との同化であることを表しています。更には,使徒は人間と同じ次元の生命体であると認識しており,精神世界において人の形,即ちレイの姿で現れたのでしょう。



     

    その時,レイは如何なる行動を取ったのか?

    「これは、私の心……碇君と一緒になりたい……」

    (綾波レイ:エヴァンゲリオン第弐拾参話)




     上記のレイのセリフは,レイの心の想いではなく使徒アルミサエルの言葉です。或いは,レイが使徒に言わされているとも言えます。そのことに気付いたレイは,使徒との同化を拒否することに決め,自爆攻撃を行いアルミサエルを殲滅します。

     使徒と共存できる可能性があるにも関わらず,レイは共存を拒否したのです。使徒が人との共存を望んだにも関わらずです。共存共栄を拒否した時点で,レイの運命も決まってしまいました。それが,特攻による自爆死です。



     そして,最後の手段として現れたのが,人の形をした使徒「第17使徒ダブリス」,人間名「渚カヲル」でした。異形の使徒による共存(同化)を人間に拒否されたので,次は人の形(姿)をした使徒を送り込んで人との同化を図ろうとしました。

     次回は,第17使徒タブリスについて記します。多分〜(笑)。

      最後までお読み頂き,誠にありがとうございます。

     よろしくお願いします。