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onoyanさん のコメント

人間は常に変化して積み重なっていく。
むしろ、同じテーマで毎日書いてみては?
そういう思考トレーニング方法もありますんで、意外と面白い。
No.5
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第12回 同じテーマで何度も書こう ■コレはもう書いたしなあ…… ブロマガ・メルマガの配信回数が100回を超えてきたりすると、だんだんと「新しいネタ」を探すのがつらくなってきます。何を書こうとしても、「コレはもう書いたしなあ……」「結論は結局アレと同じだしなあ」ということばかりになってきます。 そして、読者が「あ、これ読んだことある! この著者もネタが『一周』したのかな。はい、購読解除」と考えてしまうのではないかと不安になって、PCの前で頭を抱えることになる。 配信を開始してこれまでは、「よし、せっかくだから自分にしか書けないことを書いて、読者に喜んでもらおう!」と、「ほかの配信者との差異」を出すことに工夫していたのに、ふと気が付くと「過去の自分との差異」を出すことに苦しめられているというわけです。 お忙しい配信者のために、先に結論を申し上げます。 大丈夫です。何度でも「同じテーマ」「同じ結論」のブロマガ・メルマガを配信してください。 もちろん、「(自分の過去記事を)コピペしてください」とか、「(自分の過去記事を)コピペしても大丈夫ですよ」という意味ではありません。ブロマガやメルマガにおいて、「テーマ」や「結論」のレベルで、「新しいネタ」を出し続けることに大きな意味はないので、そこは心配しないで、たとえ「同じネタ」からの「同じ結論」に到達する記事であっても、新鮮な心持ちで、ノリノリで書いてみてくださいということです。 ■「既出」と感じるのは書いた本人だけ 確かに「書き方」は違うかもしれないけれども、「同じテーマ」「同じ結論」の記事なんて書いていたら読者に飽きられてしまうという「不安」を持つことは、一見、著者として誠実な姿勢のように見えます。 自分の配信している記事の価値が最大化するように自分を追い込んでいく、という意味では、確かに「誠実」と言えるかもしれません。そして、その人が配信しているブロマガ・メルマガの特性によっては、この「いつも新しいものを!」という感覚が死活的に重要な場合もあるでしょう(ニュース系のブロマガ・メルマガを配信しているのに、「同じテーマ」「同じ結論」で何度も配信していたら、それは読者が離れていってしまうのは当然です)。 しかし、ごく一部の「最新のニュース」を正確に配信することが売りというタイプのブロマガ・メルマガ以外においては、毎回違うテーマ・違う結論の話を書いていかなければならないと考えることは、実は「傲慢」な感覚を持っているとも言えます。 読者は、著者が考えるほどには、書かれた記事を真面目には読んでくれません(例外はあります。著者が考えてもいないような深読みをして、楽しんでくださる読者もいます)。著者がどんなに心血を注いでコンテンツを作ったとしても、基本的にはざっと目を通して、自分のアンテナに引っかかったところだけをインプットしていくといった読み方をされているものです。これは文句を言うような話ではありません。著者自身が、「読者」として、他の人のコンテンツに接するときの態度を考えれば分かるはずです。 あるいは、たくさんの時間を使って、真剣に読んでくれたとしても、知識基盤に違いがあったり、ちょっとした言葉の使い方ですれ違いがあったりすると、「伝わらない」「間違って伝わってしまう」ということになります。 そうです、「いつも新しいテーマ・結論を書かなければならない!」と考えてしまう人は、過去に自分の書いたことは、読者が過不足なくきっちりインプットしてくれていると考えているのだと思いますが、これはある意味では「傲慢」な態度と言えます。 もし、あなたが、自分のアイデアや主張に「コンテンツとして面白い」自信があるのであれば、何回でも「同じテーマ」「同じ結論」でかぶせていくほうが、実は読者サービスとして優れていることも多々あるのです。 ■読者にとって「存在する情報」とは? 何を今さら寝ぼけた議論をしているんだ、こいつは。まあ、音楽のライブや落語、あるいは漫才のように「ライブであること」に意味があるものであれば、「似たようなものを繰り返し配信すること」は、サービスとして成立するのは分かる。でも、ネット上にアップされたテキストや画像、動画などは、気に入ったものは何度も読み返せばいいし、うまく理解できなければやはり何度も読み返せばいいのであって(自分が理解できていないのに気付くのはなかなか難しいわけですが)、似たようなテキスト・画像・動画を何度もアップする(しかもお金を取って!)なんてナンセンスにもほどがある、と考える人もいるかもしれません。 実は、私自身もつい最近まで同じように考えていました。 日々、驚異的なスピードで記録媒体が発達する中で、コンテンツを商売のタネにする人間として、どうやって「それは既出です(だから価値がありません)」問題に対応していくのか。ずっと頭を悩ませてきました。 しかし、何本ものメルマガ配信を続けて、数年間にわたって読者の反応を観察するにつれて、自分の感覚がまったくズレていたことが分かってきました。2014年段階において、「ネット上に存在する情報」は、「読者にとって存在する情報」ではありません。もっと言えば、「自分の受信トレイに存在する情報」すらも、「読者にとって存在する情報」ではありません。どうやら読者にとって情報として存在するのは、読者の頭に中に刷り込まれたものと、「今、この瞬間に目の前にあらわれてくる情報」だけのようなのです。 ■プッシュメディアの特性を活かす 現代を生きる人は、あまりにも多くの情報にさらされています。それは、ネットの向こう側にあるはずの情報にアクセスしきれないという話ではなく、LINEやメールを読みきれずに相手から怒られたり、自分が自分の意志でフォローしたはずの情報にも(時にはお金を払って)アクセスしきれないレベルに達しています。 こうした状況を背景として、今、どんなサービスが必要とされているのか。 それは、唯一無二の情報をネット上にアップし続けることではありません。読者にとって必要な情報を、「ここぞ」というタイミングで読者の目の前に差し出すサービスです。こうしたサービスを志して、多くのニュースアプリなどがしのぎを削っているわけですが、実はメルマガ・ブロマガも肝の部分では同じです。 ブロマガ・メルマガを購読している読者は、「この人は、必要な情報を必要なタイミングで送ってくれるはず」ということを、著者に期待しています。それは時には、「既出の情報」かもしれません。しかし、読者にとって、それが「既出」か「新たなアイデア」かは重要ではありません。「必要なタイミングで、プッシュされる形で手元に届けられる」ことこそが重要なのです。 「以前書いたネタ」をもう一度書くことに不安を抱くことは、読者に対する誠実な感覚ではありますが、一方で、読者からしてみると「余計なことを心配しないで、必要なら何度も書いて!」と考えているのです。 「過去の自分」は、けっして「競争すべき敵」ではありません。どこまでも味方です。「過去の自分」が活躍するように、「あの以前書いたアイデア、いまいち反応がなかったけど、今話題のあの事件の文脈に乗せれば、需要あるかも!」などと積極的に世の中に出していく工夫をすることが、結局は読者の期待に応えることにつながるのだと思います。 ご参考になれば幸いです。
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