【歌詞】香奈、頭をよくしてあげよう
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【歌詞】香奈、頭をよくしてあげよう

2016-03-30 01:00
    筋肉少女帯の『レティクル座妄想』という、
    筋肉少女帯の中で最高傑作とされているアルバムがある。

    その中の『香奈、頭をよくしてあげよう』という曲について触れたい。







    "モフモフと ジャムパン
    食べている君の横で僕は
    ウムム!と考える
    抱きしめてあげる以外には何か
    君を愛す術はないものか?

    『あたしってバカでしょ?
    犬以下なの』と微笑む
    無邪気な君は
    本当にバカだ
    だから
    アレだ
    僕は…

    香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
    香菜、生きることに君がおびえぬように
    香菜、明日 君を名画座に連れていこう
    香菜、カルトな映画君に教えてあげよう

    『御免ね途中で寝ちゃった
    ラストどうなったの?』
    たずねた君は
    本当にバカだ
    だから
    アレだ
    僕は…

    香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
    香菜、生きることに君がおびえぬように
    香菜、明日 君を図書館へ連れていこう
    香菜、泣ける本を 君に選んであげよう
    香菜、いつか恋も終わりが来るのだから
    香菜、一人ででも生きていけるように"


    この曲はせつない。
    香奈は頭の足りない子だ。映画を見てる途中で寝てしまうくらいに。
    そんな香奈に、なにかしてあげることがないかと『僕』が試みる内容が、
    ”カルトな映画を教えること”と、”図書館に連れていく事”なのだ。

    一聴したとき、僕はこれは
    『僕』の香奈に対する想いをうたったものだと思っていた。

    そうではない。
    この曲は『僕』のことを歌っているように思う。

    『僕』は恋愛偏差値が低い。
    だから抱きしめてあげる以外に香奈に対して愛してあげる術をもたない。

    なにも彼女に響かせてあげることができない男の悲しさ、
    『僕』はそこから恋の終わりを感じはじめている。

    だから、泣ける本を選んであげるわけだ。
    一人でも生きていけるように。

    ・・・

    ここからは間違っているかもしれない。
    でも、少し踏み込んで思う事がある。

    もしかしたら、香奈は甘えているだけなんじゃないかって思う事がある

    "あたしってバカでしょ?犬以下なの。"

    香奈はそうやって自分を至らない存在だと『僕』に伝えることで、
    自分には『僕』が必要なんだって伝えたかった。
    『僕』にはそれがわからない。

    『僕』は極端な奴だ。
    現状にヤキモキをしている。
    香奈の頭をよくすることで、物事の解決を望んでいる。

    『僕』はお互いの関係性を見直す必要があるとどこかで思った。
    でも、それは終焉に近い着想。
    "一時的に少し距離を置く"など、そのように物事を運ぶほどの頭脳は『僕』にはない。

    だからこの曲は、距離を置く、間を持たせるといった、大人の答えを導き出せないまま、
    すれ違いから二人の恋愛が終わりに向かっていく、
    そういう若さを表したような・・・そんな曲なんじゃないかって思う事がある。

    香奈は頭が良くなることを無意識的に避けたんじゃないだろうか。
    『僕』のことが好きだから。
    至らない部分を埋めず、『僕』に必要性をもたせることで、
    恋愛の継続を図ったのかもしれない。

    そんな香奈をみて『僕』は危機感を覚えた。
    至らないところだらけで先が思いやられる香奈。
    『僕』が出した答えは一つだった。

    ー香奈、頭をよくしてあげよう
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