「血啜りの牙」WEAPON STORY
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「血啜りの牙」WEAPON STORY

2019-05-10 17:56

    鍛冶屋は完全な剣を求めていた。
    斬れば、肉を断ち、尽きぬ痛みが襲い、突けば五臓を貫き、
    無限の苦悶を被害者に与える剣。

    究極の痛みを目指し、鍛冶屋は寝食を忘れ、夢中で槌を振るった。
    そして、ついにその剣は完成した。
    あらゆる痛みを超えた痛みを与えることができる剣。
    鍛冶屋はその成果を試したくて仕方がなかった。

    そこで鍛冶屋はある王にその剣を以てすれば、
    どのような豪傑もすべてを白状すると売り込んだ。
    王が罪人に試してみると、言葉どおり、どんな罪人もすぐに口を割った。

    喜んだ王は、その剣の製法を鍛冶屋に尋ねたが、
    鍛冶屋は秘密の製法を喋ることを拒んだ。
    結果、鍛冶屋は自らの身を以てその成果を知ることとなり、
    その素晴らしさに涙したという。


    目次へ戻る

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。