「痩躯の魔術師」WEAPON STORY
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「痩躯の魔術師」WEAPON STORY

2019-05-13 21:11

    【DOD1】


    痩躯の魔術師が握っていた杖。
    魔術師はひどく冷徹で意地の悪い性格だったため
    いつも町の人々や弟子から憎まれていた。

    己の身に危険を感じた魔術師は、悪魔の力を借り、
    恐ろしい魔力を持つ杖を作り上げる。
    自らの精気を失うのと引き換えに…。

    その杖の強大な力に我が身の精気を奪われ痩せ衰えていったが、
    魔術師は構わず杖を使って傍若無人の行いを繰り返す。

    結局、魔術師は弟子の陰謀から我が身を守るため、
    死ぬまでこの恐ろしい杖を手放すことはなかった。
    最後には骨と皮しか残っていなかったという。


    【DOD2】


    痩躯の魔術師の骨と皮で作られている杖。
    魔術師は多くの弟子を抱える高名な人物であった。
    魔術師は老い、自らの後継者を弟子の中に求めた。

    弟子の中に、鷹のように鋭い目を持ち、類希なる魔の才を持つ青年がいた。
    魔術師は青年を後継者と定め、持てるすべての術を伝授した。
    青年は半年と経たぬ内にすべての術を極めた。
    魔術師は大いに喜び、隠居の時まで青年に弟子の指導を手伝わせた。

    青年は指導のかたわらに次々と新しい術を生み出していった。
    やがて、弟子達は魔術師よりも青年から術を学ぶようになっ。
    魔術師は自らの世代が去ったことを悟り、青年に後事を託そうとした。しかし、
    青年は丁寧に申し出を断った。青年は旅に出、更なる術を求めるのだという。

    その言葉を聞いた途端、魔術師は秘めていたすべての感情が爆発した。
    …妬み、嫉み、愛おしみ…魔術師は知りうる最凶の呪を青年にかけたが、
    魔術師を遥かに超えた青年は、簡単に呪をはね返した。
    魔術師は全身の肉と臓物が溶け、腐敗した血と共に吐き散らして絶命した。
    …骨と皮だけを残して。


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