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どうも、
管理者のNDです。
今日、9月30日は
秋田県竜巻災害から9年です。
この竜巻災害は、死者こそ出ませんでしたが突風で住宅・倉庫の屋根が吹き飛ぶ被害が出ました。
別に大したことがないような災害なのですが、実はこの竜巻が発生した際は
竜巻注意情報が発表されていない時に発生しています。
今回は、
「気象情報依存に注意」ということをテーマにお伝えしていきます。
竜巻注意情報にとどまらず、全ての情報は予報であることを留意して扱っていますか?
気象庁が発表する情報に依存してしまうと、思いのほか振り回されてしまうこともあります。
気象庁は天気予報の精度は7~8割であるとされています。
台風情報の場合、予報円のどこかに入る確率が70%と言われています。
もちろん中心を通る確率は高いですが、ブレれば予報円のギリギリまで外れることもありますし、
酷ければ以前の予報円と90度ぐらい変わった進路になることもあります。
また、気象庁が発表する予想雨量や予想最大風速などは全て"多い所で"の値です。
この"多い所"も解釈を間違わないようにしましょう。
"雨量の多い所で"、つまり、最大でこれぐらい降るという予想です。
"地域の多くの地点で"というわけではありません。
即ち、多くの場合はこれ以下の値で収まることがありますし、ほとんど降らないこともあります。
気象情報は、全国単位・地方単位・都道府県単位・市町村(地区)単位でそれぞれ発表されていますが、
テレビなどで全国放送している場合は、都道府県・市町村単位の情報では提供なんてできないので
大体が地方単位になります。
また、気象庁の区分ですが、山口県は「九州北部」にあたることは知っていますか?
まさか山口県民さんが知らないことはないと思いますが、中国地方ではないので注意してください。
梅雨明けなども山口県は「九州北部(山口県含む)」の部類で発表されます。
同様に、
三重県は近畿ではなく、東海で発表され、
新潟県は関東甲信ではなく、北陸で発表されます。(※気象庁は甲信越を単位としていない)
NHKで見る時は、このような情報に注意してください。
もちろん都道府県名指しで発表してくれることもあります。
場所は良しとして、ここから一番気を付けなければいけないのですが
気象庁にも発表・予測の限界があることがあります。
空振りで嫌がる人もいますが、人とは"情報がない状態を嫌がる生き物"です。
今回のメモリアルにある通り、竜巻注意情報なしに突如として竜巻などの突風が発生すると、
割と被害も大きくなる傾向があります。
一番顕著な例は、3.11の時の緊急地震速報だと思います。
関東地方には緊急地震速報が間に合うはずだったのに一切出ずに
発表されなかった茨城では震度6強を記録しています。
同様な例としては去年5月に突如として津波注意報が発表された事例。
この不意打ちともいうべき気象現象は、空振りよりも恐ろしいことを覚えておく必要があります。
自然災害は、不思議と人間を欺きながら発生させるものです。(想定外という言葉もあります)
未曽有の災害は、情報が不透明なまま襲ってくることが多いのです。
それ以前に停電などして情報が入手できない環境になってこそ、
最も現代では恐ろしい状態と言ってもよいと思います。
"今後の気象庁の情報に注意してください。"と、
ただ呼び掛けるだけでは正直な所ダメだと思っています。
時に孤立した時、どのように次の情報を入手するまで乗り過ごすか、
心構えをしておく必要があります。
被災地になるほど情報というのは手に入りません。
つまりは、この放送を見過ぎて「情報に依存」してはいけません。
自分の感覚も時に養って頂きたいのです。
今も大変な状態になっている人がいるかもしれませんが、情報を鵜呑みにしないでください。
避難情報はネットだとラグが30分ぐらい生じている場合があります。
自治体からの防災無線・地域に住んでいる避難情報等が一番早いのでそちらをご活用ください。
台風情報は接近時は毎時更新ですが、推定値と実測値は異なる場合があります。
18時50分発表の時点で「実況」は18時になります。「推定」は19時になります。
だから19時になっていないのに19時推定が出てくれるのです。
NHKなどでは、多くの場合は「推定」で発表されています。
また、進路の更新は毎日午前・午後の各3時・9時の実況が更新されるときに予報が更新します。
18時や7時などの段階では情報が古くなっていることがあるのでこちらもご注意ください。
そして何より、情報は後出しになることも多いことを留意しましょう。
記録的短時間大雨情報は、特に「雨がだいぶ降っている時」に発表されます。
特別警報は言うまでもありません。
既に被害が発生しているなど、既に手遅れレベルで尚も"追撃"とでもいうべき災害が発生する場合に
限り発表されます。つまり、避難目安に特別警報を活用することは控えて下さい。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
今日、9月30日は
秋田県竜巻災害から9年です。
この竜巻災害は、死者こそ出ませんでしたが突風で住宅・倉庫の屋根が吹き飛ぶ被害が出ました。
別に大したことがないような災害なのですが、実はこの竜巻が発生した際は
竜巻注意情報が発表されていない時に発生しています。
今回は、
「気象情報依存に注意」ということをテーマにお伝えしていきます。
竜巻注意情報にとどまらず、全ての情報は予報であることを留意して扱っていますか?
気象庁が発表する情報に依存してしまうと、思いのほか振り回されてしまうこともあります。
気象庁は天気予報の精度は7~8割であるとされています。
台風情報の場合、予報円のどこかに入る確率が70%と言われています。
もちろん中心を通る確率は高いですが、ブレれば予報円のギリギリまで外れることもありますし、
酷ければ以前の予報円と90度ぐらい変わった進路になることもあります。
また、気象庁が発表する予想雨量や予想最大風速などは全て"多い所で"の値です。
この"多い所"も解釈を間違わないようにしましょう。
"雨量の多い所で"、つまり、最大でこれぐらい降るという予想です。
"地域の多くの地点で"というわけではありません。
即ち、多くの場合はこれ以下の値で収まることがありますし、ほとんど降らないこともあります。
気象情報は、全国単位・地方単位・都道府県単位・市町村(地区)単位でそれぞれ発表されていますが、
テレビなどで全国放送している場合は、都道府県・市町村単位の情報では提供なんてできないので
大体が地方単位になります。
また、気象庁の区分ですが、山口県は「九州北部」にあたることは知っていますか?
まさか山口県民さんが知らないことはないと思いますが、中国地方ではないので注意してください。
梅雨明けなども山口県は「九州北部(山口県含む)」の部類で発表されます。
同様に、
三重県は近畿ではなく、東海で発表され、
新潟県は関東甲信ではなく、北陸で発表されます。(※気象庁は甲信越を単位としていない)
NHKで見る時は、このような情報に注意してください。
もちろん都道府県名指しで発表してくれることもあります。
場所は良しとして、ここから一番気を付けなければいけないのですが
気象庁にも発表・予測の限界があることがあります。
空振りで嫌がる人もいますが、人とは"情報がない状態を嫌がる生き物"です。
今回のメモリアルにある通り、竜巻注意情報なしに突如として竜巻などの突風が発生すると、
割と被害も大きくなる傾向があります。
一番顕著な例は、3.11の時の緊急地震速報だと思います。
関東地方には緊急地震速報が間に合うはずだったのに一切出ずに
発表されなかった茨城では震度6強を記録しています。
同様な例としては去年5月に突如として津波注意報が発表された事例。
この不意打ちともいうべき気象現象は、空振りよりも恐ろしいことを覚えておく必要があります。
自然災害は、不思議と人間を欺きながら発生させるものです。(想定外という言葉もあります)
未曽有の災害は、情報が不透明なまま襲ってくることが多いのです。
それ以前に停電などして情報が入手できない環境になってこそ、
最も現代では恐ろしい状態と言ってもよいと思います。
"今後の気象庁の情報に注意してください。"と、
ただ呼び掛けるだけでは正直な所ダメだと思っています。
時に孤立した時、どのように次の情報を入手するまで乗り過ごすか、
心構えをしておく必要があります。
被災地になるほど情報というのは手に入りません。
つまりは、この放送を見過ぎて「情報に依存」してはいけません。
自分の感覚も時に養って頂きたいのです。
今も大変な状態になっている人がいるかもしれませんが、情報を鵜呑みにしないでください。
避難情報はネットだとラグが30分ぐらい生じている場合があります。
自治体からの防災無線・地域に住んでいる避難情報等が一番早いのでそちらをご活用ください。
台風情報は接近時は毎時更新ですが、推定値と実測値は異なる場合があります。
18時50分発表の時点で「実況」は18時になります。「推定」は19時になります。
だから19時になっていないのに19時推定が出てくれるのです。
NHKなどでは、多くの場合は「推定」で発表されています。
また、進路の更新は毎日午前・午後の各3時・9時の実況が更新されるときに予報が更新します。
18時や7時などの段階では情報が古くなっていることがあるのでこちらもご注意ください。
そして何より、情報は後出しになることも多いことを留意しましょう。
記録的短時間大雨情報は、特に「雨がだいぶ降っている時」に発表されます。
特別警報は言うまでもありません。
既に被害が発生しているなど、既に手遅れレベルで尚も"追撃"とでもいうべき災害が発生する場合に
限り発表されます。つまり、避難目安に特別警報を活用することは控えて下さい。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。