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どうも、
管理者のNDです。
10月27日は、
関原地震から91年です。
正直言って、この地震の名前を知っている人がいたらだいぶ研究者か、
地震のことを調べまくっている人か、地元の人です。
関原は、新潟県長岡市にある地区名なのですが、この地震はM5.2と
内陸にしてはちょっと大きな地震、それぐらいの規模です。
この地震で死者も出てはいません。
しかし、震央付近にだけ局地的に被害が発生していて、
家屋損壊の被害をはじめ、県道が大破したり、
現地は石油ガスの噴出孔が生じ、青砂と石油が噴出する被害が出ました。
この地震はハッキリ言ってそれ以外の地域では何の変哲もない「ああ、揺れた」ぐらいの地震で、
気象庁が残した公式の最大震度記録も"3"でした。
今回は、
「局地的災害」をテーマにお伝えしていきます。
この地震のように、中規模地震ではかなり局地的な被害を伴うこともまれにですがあります。
中規模地震にもかかわらず、被害を生じるリスクがあるものは
・内陸が震源であること(海岸線のほぼ境界線上や離島直下の場合も)
・震源の深さがごく浅いこと
・これまでに規模が小さいにも関わらず有感地震の記録を出している場所
・普段の地震からそれなりに揺れやすい
以上の条件を満たしていると、現代でも瞬間的にかなり大きな揺れに襲われることがあります。
今後の地震活動次第では、中規模でもその地域だけ被害に見舞われるケースもあり、
集落など同じ市町村内でもこの地域は無事、その地域は多くのけが人が出たなど、
地区単位で被害が変わってくることがあります。
近年でも局地的な災害の事例として有名なものは栄村大震災こと、長野県北部地震が上げられます。
特に新潟~長野にかけては、低規模での有感が多いうえに震源が浅い、
更に地震後に近い規模の地震が連続するなど、普段の地震活動は緩やかでも、
一度起きるとしばらく引かないようなことがあります。
現在では震度計がかなり多くなりましたが、今でもその地域は震度4で隣が震度1といった
極端な震度分布を見ることがあると思います。そういう場合はかなり局地的な地震があったと思うと
良いでしょう。強震モニタなどでは、数秒間点が一つだけ赤くなることがあり、
そのまま広がっていたら地震になりますが、稀に赤が継続するようなこともあります。
その瞬間を見たら、局地的な被害があるかもしれないということを視野に入れてみると
良いと思います。
ちなみに火山性地震では特にこの傾向が強くなることが多いです。
実際に2013年にあった箱根山の群発地震で、非公式ながらM2.3で震度5に達し、
ロープウェーが停止するといった被害が出ています。
尚、世界に目を向けると地震の多いジャワ島ですが、M4.4で死者が出た事例があります。
この地震も震源が非常に浅かったために局地的な被害を出しました。
普段地震がほぼないイギリスではM2.2を大地震と呼称したり、
韓国がM5.7で非常事態宣言を出すようなことも、内陸のかなり浅い震源であった場合は
必ずしも「大袈裟」とは言えない事態になりうることもあります。
ちなみに、東京都では千葉や茨城の地震を受けることは多いですが、
23区を震源とする深さ10km以下の浅い地震という条件になると、
この96年間で有感地震は僅か2回という、値になります。
つまりかなり多くの人がこのような地震を体験しないので、ある意味では
何か突発的なことで浅い震源の地震が生じると、思わぬ被害を出すことがあります。
もちろん震源は真下なので、緊急地震速報はおろか強震モニタでも間に合わないです。
局地的被害を引き起こす、規模が小さくても浅い震源の地震、
全国どこでもM5で局地的被害を生じる可能性は考えられますので、
普段静かな地域でも一定の備えをもって暮らしてください。
尚、M5未満で21世紀に震度5or5弱以上を記録したことがある震源は以下の通りです。
・青森県三八上北地方
・秋田県内陸南部
・福島県浜通り
・茨城県北部
・茨城県沖
・群馬県南部
・千葉県南部
・神奈川県西部
・新島・神津島近海
・新潟県上越地方
・新潟県中越地方
・長野県北部
・石川県能登地方
・能登半島沖
・伊豆半島東方沖
・熊本県熊本地方
・熊本県阿蘇地方
・熊本県天草・芦北地方
・大分県中部
以上、全34事例・19震源です。
それほど多くないですが、大きな地震後に局地的な地震を引き起こすことも多く、
特にその場合は誘発地震に注意です。もちろんですが、この表に挙げた震源名以外でも
局地的被害を引き起こす地震の可能性は全国各地考えられます。
・・・と、少し今回は煽り気味な記事になってしまいましたが
最後に安心することを2つだけ言うと、
現代でのM4級地震までで被害を引き起こした事例はほんの数例です。
最初の10秒で何もなければその後地震が頻繁に起きなければ、すぐに安心して大丈夫です。
そして、局地的被害なのでもし市街地などで起きたとすれば、
復興のスピードはその地域に支援を集中できる為に、割と早い修復が見込めます。
群発地震化すれば話は別ですが、局地的災害に怯えずもし遭遇したら今その瞬間だけ、
命を守るような行動をすれば、恐ろしくないはずですので、災害パターンの一つとして
こんなことがあるというのを知って頂ければ幸いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
10月27日は、
関原地震から91年です。
正直言って、この地震の名前を知っている人がいたらだいぶ研究者か、
地震のことを調べまくっている人か、地元の人です。
関原は、新潟県長岡市にある地区名なのですが、この地震はM5.2と
内陸にしてはちょっと大きな地震、それぐらいの規模です。
この地震で死者も出てはいません。
しかし、震央付近にだけ局地的に被害が発生していて、
家屋損壊の被害をはじめ、県道が大破したり、
現地は石油ガスの噴出孔が生じ、青砂と石油が噴出する被害が出ました。
この地震はハッキリ言ってそれ以外の地域では何の変哲もない「ああ、揺れた」ぐらいの地震で、
気象庁が残した公式の最大震度記録も"3"でした。
今回は、
「局地的災害」をテーマにお伝えしていきます。
この地震のように、中規模地震ではかなり局地的な被害を伴うこともまれにですがあります。
中規模地震にもかかわらず、被害を生じるリスクがあるものは
・内陸が震源であること(海岸線のほぼ境界線上や離島直下の場合も)
・震源の深さがごく浅いこと
・これまでに規模が小さいにも関わらず有感地震の記録を出している場所
・普段の地震からそれなりに揺れやすい
以上の条件を満たしていると、現代でも瞬間的にかなり大きな揺れに襲われることがあります。
今後の地震活動次第では、中規模でもその地域だけ被害に見舞われるケースもあり、
集落など同じ市町村内でもこの地域は無事、その地域は多くのけが人が出たなど、
地区単位で被害が変わってくることがあります。
近年でも局地的な災害の事例として有名なものは栄村大震災こと、長野県北部地震が上げられます。
特に新潟~長野にかけては、低規模での有感が多いうえに震源が浅い、
更に地震後に近い規模の地震が連続するなど、普段の地震活動は緩やかでも、
一度起きるとしばらく引かないようなことがあります。
現在では震度計がかなり多くなりましたが、今でもその地域は震度4で隣が震度1といった
極端な震度分布を見ることがあると思います。そういう場合はかなり局地的な地震があったと思うと
良いでしょう。強震モニタなどでは、数秒間点が一つだけ赤くなることがあり、
そのまま広がっていたら地震になりますが、稀に赤が継続するようなこともあります。
その瞬間を見たら、局地的な被害があるかもしれないということを視野に入れてみると
良いと思います。
ちなみに火山性地震では特にこの傾向が強くなることが多いです。
実際に2013年にあった箱根山の群発地震で、非公式ながらM2.3で震度5に達し、
ロープウェーが停止するといった被害が出ています。
尚、世界に目を向けると地震の多いジャワ島ですが、M4.4で死者が出た事例があります。
この地震も震源が非常に浅かったために局地的な被害を出しました。
普段地震がほぼないイギリスではM2.2を大地震と呼称したり、
韓国がM5.7で非常事態宣言を出すようなことも、内陸のかなり浅い震源であった場合は
必ずしも「大袈裟」とは言えない事態になりうることもあります。
ちなみに、東京都では千葉や茨城の地震を受けることは多いですが、
23区を震源とする深さ10km以下の浅い地震という条件になると、
この96年間で有感地震は僅か2回という、値になります。
つまりかなり多くの人がこのような地震を体験しないので、ある意味では
何か突発的なことで浅い震源の地震が生じると、思わぬ被害を出すことがあります。
もちろん震源は真下なので、緊急地震速報はおろか強震モニタでも間に合わないです。
局地的被害を引き起こす、規模が小さくても浅い震源の地震、
全国どこでもM5で局地的被害を生じる可能性は考えられますので、
普段静かな地域でも一定の備えをもって暮らしてください。
尚、M5未満で21世紀に震度5or5弱以上を記録したことがある震源は以下の通りです。
・青森県三八上北地方
・秋田県内陸南部
・福島県浜通り
・茨城県北部
・茨城県沖
・群馬県南部
・千葉県南部
・神奈川県西部
・新島・神津島近海
・新潟県上越地方
・新潟県中越地方
・長野県北部
・石川県能登地方
・能登半島沖
・伊豆半島東方沖
・熊本県熊本地方
・熊本県阿蘇地方
・熊本県天草・芦北地方
・大分県中部
以上、全34事例・19震源です。
それほど多くないですが、大きな地震後に局地的な地震を引き起こすことも多く、
特にその場合は誘発地震に注意です。もちろんですが、この表に挙げた震源名以外でも
局地的被害を引き起こす地震の可能性は全国各地考えられます。
・・・と、少し今回は煽り気味な記事になってしまいましたが
最後に安心することを2つだけ言うと、
現代でのM4級地震までで被害を引き起こした事例はほんの数例です。
最初の10秒で何もなければその後地震が頻繁に起きなければ、すぐに安心して大丈夫です。
そして、局地的被害なのでもし市街地などで起きたとすれば、
復興のスピードはその地域に支援を集中できる為に、割と早い修復が見込めます。
群発地震化すれば話は別ですが、局地的災害に怯えずもし遭遇したら今その瞬間だけ、
命を守るような行動をすれば、恐ろしくないはずですので、災害パターンの一つとして
こんなことがあるというのを知って頂ければ幸いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。