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どうも、
管理者のNDです。
2月24日は、
長崎~奄美副振動から10年です。
副振動の説明は後述しますが、この副振動は割と規模の大きいもので
被害を伴うクラスのものとなりました。鹿児島県では小型船30隻が沈没・転覆し、
熊本県の天草では住宅8棟が床上・床下浸水を伴うクラスの被害になりました。
尚、鹿児島県の上島甑島浦という検潮所では290cmという潮位変動が観測されました。
3m近い潮位変動は、ほとんど高潮や津波クラスの脅威といっても過言ではありません。
今回は、
「"副振動"という自然災害」をテーマにお伝えします。
当放送でも時々冬の時期に見る副振動に関する潮位情報の運営コメントを見ることがありますが、
実はこの副振動は意外な厄介さを持っています。
副振動は、普通の潮位の満ち引きを主振動というのに対し月の引力などの関係とは無関係に
発生するもので、九州を中心にこの副振動が時々発生します。
台風が接近している時は高潮、地震の後なら津波と、基本的に潮位変動は一つの
大きな自然現象が関わることが多いのですが、副振動は晴れの日でも発生しうる為に
全く侮ることができません。もちろん、満月・新月の時の大潮とも無関係になります。
平均的な物ならば1m程度で済みますが、
酷いと上述のように3m近くまで達することもあります。
高潮は潮汐と同じ周期、津波は十数分~1時間程度の振幅で上下を繰り返しますが、
副振動はどちらかというと津波に近い形となります。
ちなみに振幅200cmは潮位が+2mというわけではなく、
単純に1回の周期でどれぐらい潮が満ち引きするかという点にも注意してください。
そして気になるこの副振動の発生原因は、微気圧変動や湾内の固有波と風による一般的な波と共振し
発生すると考えられています。大気の擾乱や、地形など特有の性質が影響することもありますが、
原因不明に突如として発生することもあります。
最近では、九州の南方で低気圧が通過する時に発生しやすい傾向があると注目されていますが
それでも突然発生しかねないので、微妙な所ではあります。
そして副振動は、主に漁業関連に携わっている人を中心に被害を引き起こしやすい厄介な災害です。
船舶被害はもちろん、時に養殖場でも被害を受けたり、
酷い時は沿岸地域の道路や居住地域にまで被害を及ぼすこともある、時として危険な現象です。
副振動の情報が顕著に現れた場合は、津波同様海岸から離れるなどする方が良いかもしれません。
基本的に湾地形で多い現象ですが、巨大地震などの影響を受けることでかなり遠方の地震でも
ごくまれに湖や池が波を打ち始めるなど、内陸でもこの現象が見られることがあります。
副振動の定義は、同じ地震起因でも直接的でなければ副振動として考えられるため、
巨大地震の情報後、急に顕著な潮位変動が見られた場合は湖からは離れてください。
尚、3.11の時では実際に富士五湖や箱根の芦ノ湖などでこの現象が見られています。
被害が起きる規模ではありませんが、人の予測範囲を大きく超える現象がこの副振動現象の
侮れないところです。ただ、対策のしようもないので、顕著に海が潮の上下していたら
この現象かもしれないと知っておくことは良いと思います。
尚、副振動は台風の接近とともに発生することもあります。
この現象は東京湾でも近年観測事例があり、
空港の近くでは、高潮と重なると顕著な被害に繋がることもあります。
しかも東京湾の場合は数十分ではなく6時間周期と時間単位で長く、
ほとんど満潮干潮の間隔が早いなーぐらいにしか思わないものです。
特段注意するようなものでもないですが、湾岸沿いならどこでも起きることを把握しておくと
良いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
2月24日は、
長崎~奄美副振動から10年です。
副振動の説明は後述しますが、この副振動は割と規模の大きいもので
被害を伴うクラスのものとなりました。鹿児島県では小型船30隻が沈没・転覆し、
熊本県の天草では住宅8棟が床上・床下浸水を伴うクラスの被害になりました。
尚、鹿児島県の上島甑島浦という検潮所では290cmという潮位変動が観測されました。
3m近い潮位変動は、ほとんど高潮や津波クラスの脅威といっても過言ではありません。
今回は、
「"副振動"という自然災害」をテーマにお伝えします。
当放送でも時々冬の時期に見る副振動に関する潮位情報の運営コメントを見ることがありますが、
実はこの副振動は意外な厄介さを持っています。
副振動は、普通の潮位の満ち引きを主振動というのに対し月の引力などの関係とは無関係に
発生するもので、九州を中心にこの副振動が時々発生します。
台風が接近している時は高潮、地震の後なら津波と、基本的に潮位変動は一つの
大きな自然現象が関わることが多いのですが、副振動は晴れの日でも発生しうる為に
全く侮ることができません。もちろん、満月・新月の時の大潮とも無関係になります。
平均的な物ならば1m程度で済みますが、
酷いと上述のように3m近くまで達することもあります。
高潮は潮汐と同じ周期、津波は十数分~1時間程度の振幅で上下を繰り返しますが、
副振動はどちらかというと津波に近い形となります。
ちなみに振幅200cmは潮位が+2mというわけではなく、
単純に1回の周期でどれぐらい潮が満ち引きするかという点にも注意してください。
そして気になるこの副振動の発生原因は、微気圧変動や湾内の固有波と風による一般的な波と共振し
発生すると考えられています。大気の擾乱や、地形など特有の性質が影響することもありますが、
原因不明に突如として発生することもあります。
最近では、九州の南方で低気圧が通過する時に発生しやすい傾向があると注目されていますが
それでも突然発生しかねないので、微妙な所ではあります。
そして副振動は、主に漁業関連に携わっている人を中心に被害を引き起こしやすい厄介な災害です。
船舶被害はもちろん、時に養殖場でも被害を受けたり、
酷い時は沿岸地域の道路や居住地域にまで被害を及ぼすこともある、時として危険な現象です。
副振動の情報が顕著に現れた場合は、津波同様海岸から離れるなどする方が良いかもしれません。
基本的に湾地形で多い現象ですが、巨大地震などの影響を受けることでかなり遠方の地震でも
ごくまれに湖や池が波を打ち始めるなど、内陸でもこの現象が見られることがあります。
副振動の定義は、同じ地震起因でも直接的でなければ副振動として考えられるため、
巨大地震の情報後、急に顕著な潮位変動が見られた場合は湖からは離れてください。
尚、3.11の時では実際に富士五湖や箱根の芦ノ湖などでこの現象が見られています。
被害が起きる規模ではありませんが、人の予測範囲を大きく超える現象がこの副振動現象の
侮れないところです。ただ、対策のしようもないので、顕著に海が潮の上下していたら
この現象かもしれないと知っておくことは良いと思います。
尚、副振動は台風の接近とともに発生することもあります。
この現象は東京湾でも近年観測事例があり、
空港の近くでは、高潮と重なると顕著な被害に繋がることもあります。
しかも東京湾の場合は数十分ではなく6時間周期と時間単位で長く、
ほとんど満潮干潮の間隔が早いなーぐらいにしか思わないものです。
特段注意するようなものでもないですが、湾岸沿いならどこでも起きることを把握しておくと
良いです。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。