• このエントリーをはてなブックマークに追加
【自然災害メモリアル】第211回:開聞岳噴火(874)の日 [防災]開聞岳のような火山の注意点
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【自然災害メモリアル】第211回:開聞岳噴火(874)の日 [防災]開聞岳のような火山の注意点

2019-03-29 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    3月29日は、
    開聞岳噴火(874)から1245年です。


    この火山噴火は、鹿児島県内を中心に被害を与えたものですが、
    文献によると、降灰による作物被害の他にも
    河川が噴火によって汚染されたことで、病死者が急増したことが記録に残されています。
    火山の噴火を伴うと、近くに河川や湾が存在する場合は環境が急変するために、
    時によっては生態系を変えてしまう恐れもあります。
    この11年後にも地形が大きく変化する程の噴火も発生しています。
    どちらもVEI4と推定されています。

    今回は、
    「開聞岳のような火山の注意点」をテーマにお伝えします。

    尚、開聞岳は非常にきれいな円錐型をしている為に薩摩富士ともいわれる程、
    観光名所になっています。海に近い為に、岩屑なだれによる堆積物の地形もあります。
    万が一噴火すると、津波を伴う可能性もありますから注意が必要といえそうです。

    開聞岳は、その885年の噴火以来は特にこれといって目立った火山活動はありません。
    比較的落ち着いた穏やかな火山と言えます。
    実際にこの火山には噴火警戒レベルを運用していない火山となっていて、
    2000年の12月、ごくわずかに噴気が上がった程度の記録のみとなっています。
    結局火山活動はそれ以上活発化せずに、事なきをえました。

    しかし、開聞岳のように噴火警戒レベルが運用されていない火山でも
    突如として噴火することはあります。まだこのような火山の監視体制が現在のようになったのは
    12年前で比較的歴史が浅い為に、運用外の火山が突如噴火したケースというのはありませんが、
    どの火山であれ、"活火山であることに留意"をしなければなりません。

    尚、ごく僅かでも変化がみられる場合は直ちに気象庁から情報があがりますから、
    突然の水蒸気爆発など以外では、基本的に登山者以外が噴火を特段警戒する必要はありません。
    絶対とは言えませんが、普段の活動が小さい所を気にしすぎていてはキリがないので、
    殆どの場合は火山情報が出るまで基本的に登山客や付近の居住者以外は心配しなくて大丈夫です。

    尚、開聞岳のように、有史以降に火山活動があるものは、
    九州だと中之島ぐらいです。関東では群馬の榛名山、東北では岩手の八幡平と宮城の鳴子、
    あとは東北・関東境界の燧ケ岳、北海道では知床硫黄山と 丸山、この辺りが当てはまります。
    どの火山も数百~千年の眠りという感じですが、いずれも活火山です。
    決して99.9%は安心できても、「100%噴火しない」というわけではないものですから、
    登山などでこれらの火山に向かう人は、一定の心構えはするようにしてください。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。