どうも、
管理者のNDです。

3月31日は、
有珠山噴火(2000)から19年です。

この噴火は、人類が自然災害を予見することが確かにできて被害を最小限に
食い止めることができた噴火災害と言えます。前日にはそれまで1度しか記録になかった
胆振地方西部震源の地震が急増して今でも突飛的にこの期間だけ800回以上の地震を観測しています。
ちなみにここ震源の地震は、これ以外に記録は今でも1回しかありません。
それはさておき、この噴火は火山島ではない場所で緊急火山情報を発表して、
周辺の3市町に対して、事前に避難指示を出すことができ、1万人以上いた住民は
何を逃れることができた災害となりました。

今回の噴火は、マグマ水蒸気噴火で当時の映像もネット上に存在するので
是非見てみて下さい。噴煙が最初は白煙で水蒸気のものでしたが、
徐々に黒煙に変化したのち、一気に勢いを強めて周囲を黒い噴煙で覆いつくす映像があります。

被害を出すような大噴火がいかなるものか、この映像を見て頂くと
日常的に噴火している桜島の爆発程度では全然微々たるものであると理解できてきます。
尚、噴煙が上がった先は噴石がかなり降り注いでいますので避難をしていなければ、
その地域は凄まじく恐ろしい被害を受けたことになっていました。

今回は、
「緊急火山情報」をテーマにお伝えします。

この有珠山に関しては、唯一緊急火山情報を噴火前に発表し、事前に避難をすることが
できたのですが、有効な時間ギリギリとはいえど見事に期間内に噴火したことも含めて、
まさに読み通りと言えた噴火でした。
この有珠山の噴火にまつわる話は、様々な逸話が残されていますがここでは割愛するとして、
ざっくり緊急火山情報というものを紹介します。

先に結論から言ってしまうと、緊急火山情報は現在、用いられていません。
有珠山のようなケースは、現在で言えば居住地域対象の噴火警報なので、
そのまま"噴火警戒レベル4"に位置する情報と言えます。

この噴火警戒レベル4は、居住地域に被害が及ぶ可能性のある噴火が切迫している時に
発表されるという定義がある為に、各火山において同じ規模でもレベル3で踏みとどまることも
あれば、レベル4以上の定義になることも考えられます。
この理由は、居住地域が火口からどれぐらい離れているかなどに関わってくることで
変わってきます。例えば草津白根山では温泉郷が2km~3kmの圏内に存在する為、
3kmを超えるような噴石が観測されれば噴火警戒レベルは必要に応じて。
一方宮崎の硫黄山は4kmの範囲までは居住地域ではない為、
同じ規模でもこちらは噴火警戒レベル3で踏みとどまってくれることもあります。
自治体に応じても情報が異なりますので、この辺りは各火山のリーフレットを
参照にすることをオススメします。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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