いきなり寒くなった日の朝にみのもんたの訃報を聞きながらオスカーの同時中継を待っているのだが今日も徹夜だ。みのもんたは我が国で最後のアメリカ人型タレントである。もういなくなった。日本人がアメリカのエンターテイナーの素振りに憧れる必要性が払底してしまったのである。

 

 友人が梅沢富美男に高田純次というのも大変素晴らしい。酒が好きでスケベで働き者。こんな世の中にみのが生きている必要はないから、すごく良かったと思っている。訃報を聞いて自宅にガキ2人の泥棒が入ったという事実も、新宿アルタと共に亡くなったことも本当に素晴らしい。どちらも重要な報道だ。みのは報道に殉じた。

 

 ハッシュタグミートゥーの遥か前、みのは生放送中に局アナの腰抱いたりケツ触ったりしてセクハラだと言われたが、局アナ共に否定した(マイメン梅沢富美男の番組で)局アナは否定しながら楽しそうに笑っていた。本当に腰を抱かれていたのに。みのの最大の発明に、おもいっきりテレビの観客の婆さんたちを「お嬢さん」と呼ぶことで、毒蝮の「ババア」と好対照だった。みのに「お嬢さん」と呼ばれた妙齢の女性たちは、一生、みのを心の恋人にするのである。