上海公演は、とにかく熱狂的に終わった。僕の音楽を知っている方ならば僕がハードヒットを善しとしているわけではない事は理解されているとは思う。DCPRGの最初期ですら、アレはハードヒッティングではなく、時間の爆発的発生と重合に次ぐ重合によって(耳が潰れるぐらいの)エグい音圧になっていた訳で、そもそも6人の演奏でハードヒットしていたら保たない。のだが、観客席の消費と興奮への欲望が底なしすぎてスクイーズされてしまうのである。坪口が東京の最後のステージ後に「爪が全部割れた」と言っていたが、特にトランペッターは過酷だ。
類家くんはこの10年間の間にサーキュレーション・ブレッシング(循環呼吸法)を採り入れ、ワントーンではなく、フレーズ・ルーピングしながらサークルするのだが、ハイノートのピークが20年前より3度ほど下がっている。彼ほど内向的でマイペースでなければ、トランペッターはピーク音が2度下がるだけで鬱病になる奴もいる。陽気なトランペッターがどんどん鬱になるのを僕はいくつか見た。
コメント
コメントを書く菊地さんが実際に赴かれた土地を対象とする都市文化論はとても面白いです。自分も15年ほど前にUSAロサンゼルス周辺(ジョシュアツリー国立公園とか、お定まりのコースのやつ)に行ったことがありますが、 “余りの疲れから治安が良くなっていた感じ” は間違いなくありました。
ここ数日で、こともあろうにUSA政府のドメインで「コロナウィルスは武漢の研究所からリークした」という「本当の起源」を報告する文書が公開され、そのサイトのトップが LAB と LEAK の語の間にカッコよく立っている(こちらに向かってあるいてくる)トランプの画像だったので、久々に笑いが止まらなくなりました。しかし、この現USA政府渾身のネタにソーシャルメディア上の陰謀論系の人たちすらほとんど反応していなかったようで、もう世の人たちは純粋な「面白さ」にすら解離しているのかな? と思いました。21世紀において中国との競合を「面白く」やれる人物はドナルド・トランプ以外におらず、だからこそ彼はUSA国民にとってこの上ない鬱の特効薬なのだと思います。一度飲んだら次はないタイプのクスリですけども(笑)
>>1
合衆国の沿岸都市部は変な話、もう洗練が完了しているというか、デカダンなんですよねストレートに。欧州はデカダン通り越してるんで、もう何だかわかんないです、一周回ってちょっと前の合衆国みたいなんですよ。なんだかんだ言って人間が作る地球なんで笑、今って20年代っぽいなーと毎日のように思っています。
習近平ってかなりクールで、年齢不詳っぽいですけど、実はトランプの弟世代というか、71と78なんですよね。トランプも習近平も、側近のキャラがハンパないですね。トランプはプーチンはディールの良い相手だと誤解したままですが、習近平にはリスペクトあると思うんですよ。兄貴なのに、相手を兄貴みたいに思ってると思うのね。今までこんな噛みの良い2人いなかったですから、地球人はいつまでもゲンナリしてないで楽しめば良いと思いますよね。トランプの次はいずれにせよ、かなり渋い奴になるしかないんで。
僕が行った中国は上海と北京と青島と海南だけですけど、「くたびれ切った乞食の老人」が、本当に1人もいませんでした。青島ですけど、2ケツバイクのタクシーがあって、お前日本人だろ幾つだ?って言われて、その時、56だったんで56って言ったら「老けてるな」と言われました笑、老けてると言われたのは、後にも先にもあの時だけです笑。「俺は67だけど元気だろ?」というんで「確かに」という他なかったですよね笑。
「クタった老人」は欧米にゆくとゴロゴロいるわけ笑(南米にも北欧にもいました)。そろそろソウルにも出てくるでしょうね。若者の話ばかりしてますが、その国の老人がどうな風か?というのは大きいですよね。フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」MVに登場するロナルドレーガンとミハエルゴルバチョフって(お若い方へ→そっくりゴムマスクですけどね)、60代と50代なんですよ。トランプと習近平はヤバいと思います。
トランプと習近平、調べたら誕生日が1日違いでビックリしました。なんなんでしょうね笑
菊地さんにサインや警備を掻い潜って握手を求める中国の若者はどんな中国をつくっていくんですかね。ダブセクステッドにやられた若者たちがいると思うとワクワクします。
10年ほどまえ香港の九龍湾で本や雑貨のお店をやっていたのですが、カントニーズを話す若者に向けてお店の大画面でドミューンを流していました。
今回はいけなかったですけど、上海、北京のブルーノートを確かめに行きたいです。
それから当店(今は西日本)コロンボ本の初回分は売り切れました!ユリイカと一緒に!
>>3
どこまで何が発達しても、合衆国と中華人民共和国の面積は変わらないんですよね。ソ連の微妙な弱さはそこです。我々はまだまだ、米中の世界を生きるわけで、僕、ドイツとかから呼ばれず、アメリカと中国とかアジア諸国しか呼ばれないことで、自分がものすごいオーヴァーグラウンダーじゃないかと思う時あります笑
>>4
上海と北京のブルーノートはいつなくなるかわかりませんが、いずれにせよ日本が、どのアジア諸国よりもモダンジャズの定着が早かった事が、中国ブルーノートをして「日米」のアーティストが格として並んでいることはザッツ歴史ですね。僕は単純に、香港がブルーノートを出店すべきだと思うんですが、10年ぐらいは無理でしょうね。
>>5
それはなんというか笑、ありがたいような、ゆっきゅん君に恥ずかしいような話ですね笑。