動物由来の皮革は、洋服からバッグ、靴や財布まで、ファッション業界を代表する多くのアイテムで使用されています。ハイブランドから手頃なブランドまで、幅広い企業が動物の皮革を使用する裏では年間1,000億匹もの動物の命が失われており、生きるために必ずしも必要ではないファッションアイテムへとその姿を変えているのです。このような状況を打破するために、アメリカの動物権利系NPO・PETAは動物由来の皮革から脱却することの重要性と、その代替品として“人間由来の革”を提案した痛烈な施策を公開しました。

90年以上の伝統を受け継ぎ2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られたミュージアムホテルであることを存分に生かした企画展で常に楽しませてくれるホテル雅叙園東京。新企画は来場者数2万人突破も、選ばれるのも納得の企画力でした。

有名人の親善大使起用から、「声」の「時報アナウンス」にしたのはとてもユニーク。繰り返し流れることで市民への認知も高まります。地域施策のお手本となりそうな取り組みとなりました。

昭和を代表するホテルだからこその空間と、見た目にもこだわったメニューで写真映えも間違いなし。家族路線、高級路線が増えているなかで、自分たちの強みと昭和レトロブームをリンクさせているところもお見事でした。

“Have a break, have a Kitkat”という印象的なキャッチコピーでおなじみのチョコレート菓子キットカットは、誰もが一度は食べたことがあるウエハースとチョコレートの絶妙な味わいの訴求と、一息つきたい時に食べるお菓子であるというブランディングをグローバルマーケットで展開してきました。“いつ食べるべきなのか”ということをブランド側から提案してきたことで、ふとした瞬間に想起しやすいお菓子として定着していると言っても過言ではないでしょう。そんなキットカットが“思わずうんざりしてしまうような瞬間”にも食べてほしいということをアピールした2種類のCMを中東マーケットにおいて公開しました。

ハサミの刃音という意外性で掴み、さらにそれを人気の高いASMR動画にしてクイズにすることで実利のあるキャンペーンへと結びつけているところに宣伝チームのうまさが光る施策がありました。

パーソナリティ診断結果がAIラップ動画になると、個人で転職活動や自己紹介代わりに使えるだけでなく、会社の人事が職場のコミュニケーションに活用することもでき、自社サービスに興味を持ってもらえる施策としてお見事です。

ウールの特性を活かしてアパレル業界の抱える課題解決を図るとともに、ユーザーを「消費者」から「共にブランド成長を目指すパートナー」へ位置づけ、共創型コミュニティの形成によってブランド力を高めようとする試みがありました。

食材を専用の箱や袋に入れ、フレーバーやドレッシングをかけた上で容器ごと振ることで完成する料理は、日本でも一部のファストフードチェーンが提供しているフレーバー付きフライドポテトなどで馴染み深い商品と言えます。食べ応えたっぷりのサラダを販売しているカナダの外食チェーンChopped Leafは、野菜とドレッシングを組み合わせてシェイクすることで完成するサラダを訴求するにあたり、味や種類の豊富ではなくあえて“シェイクする”という特長にフォーカスを当てたCMを公開しました。

最新映画のタイトルとリンクしたキャンペーン企画とキャッチコピーで、クレヨンしんちゃんとクリクラがコラボレーション。それぞれの存在をしっかり伝える取り組みはインパクト大で、効果も期待できる施策となっています。