JA全農長野が、パラパラ漫画家としても活躍中のお笑い芸人・鉄拳さんとタッグを組み、オリジナルWEB動画「信州くだもの物語 甘酸っぱいは、しみる」を公開しました。現在、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、長野県産くだものの消費停滞が懸念されています。そこで、より美味しい果物を提供できるよう日々農業に励む農家の方々、そして、日本中の多くの方々に少しでも元気を与えられればという想いを込め、制作したそうです。信州くだものを題材にした心温まるオリジナルストーリーをぜひご覧ください。

信州りんごの想い出

今回は、4作公開された中から「りんご」篇をご紹介します。

お話の主人公は、長野県出身の会社員。まだ若いその男性は、汗を流しながら一生懸命に仕事をしているものの、しょっちゅう怒られてばかりです。

そんな男性が、落ち込みながら道を歩いていたとき。ふと八百屋の前を通ると、信州りんごが売られているのを見つけました。そのりんごを見ているうちに、ある昔の記憶が鮮明に蘇ってきて…。

祖母のあたたかさ

それはまだ、自分が小学生だった頃。

長野の田舎道を、小学生の自分が泣きじゃくりながら歩いています。すると、りんご農園にいた祖母が気づき、家に帰って採れたばかりのりんごを剥いてくれました。

祖母は、思いっきりタコのような変顔をしながら、切ったりんごを差し出します。そのあまりに面白い変顔に、男の子は思わず大笑い。

そんなユーモアたっぷりな祖母のおかげで、男の子の気持ちもすっかり晴れたようです。祖母は、泣き止んでニコニコと笑う孫の頭を、優しく撫でてくれました。

男性がそんな懐かしい日々を思い出していると、携帯にメールが届きました。開くとあの頃と同じ変顔をしている祖母の写真・・・。タイミング良く届いたその写真を見て、男性は思わず大笑い。メッセージには、「元気が出ない時はくだものだ。りんご送った。」と書かれています。

遠く離れていても、相変わらず自分のことを気にかけてくれる…そんな祖母の優しさに触れ、元気を取り戻した男性。笑い終わると顔を上げ、元気に走って帰っていきました。

信州くだものを題材に、オリジナルストーリーを制作したこの事例。信州くだものを通した人と人の繋がり、そして人と故郷の繋がりが、あたたかな目線で表現されています。新型コロナウィルス拡大で人々の心が疲弊する中、心にスーッと届いて大切なことを思い出させてくれる…そんなWEB動画のご紹介でした。

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