本来我慢するべきなのに食欲に負けそうになる登場人物たちの葛藤を通じて、フライドチキンのおいしさを伝える動画には、セリフが一切登場しません。車のトランクにKFCのバーレルを入れ目的地へと向かうバージョンでは、主人公が終始ソワソワしていて、目的地に到着すると慌ててバーレルを取り出し、豪雨にもかかわらず屋内に入るよりも先にチキンにかじりつきます。
一緒にスポーツ観戦をする男性2人組を描いたバージョンでは、バーレルのチキンをシェアしていたところ最後の1本になってしまい、片方が相手の注意を逸らしながら独り占めしていまい、たとえ関係性にヒビが入ってでも食べたいというフライドチキンの魅力を、気まずい空気感を通じて訴求しています。
最後のバージョンで登場するのは、自宅でスポーツ観戦をするために友人たちの到着を1人待つ主人公で、「もうすぐ着くよ」というショートメッセージを受け取りながらも、目の前にあるバーレルに我慢できず、つい手を伸ばしてしまうのに。いずれの動画もKFCのフライドチキンの誘惑に打ち勝てる人はまずいないという同社の自信をストレートに描いた内容となっています。