新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)を経て、スーパーマーケットなどの量販店の多くはデリバリーサービスやポイントプログラムの拡充、オンラインショッピングなど、さまざまなサービスを通じて顧客の流入と囲い込みを試みています。米スーパーマーケットHannafordはオンライン注文と店頭購買をシームレスにリンクして、購入履歴やポイントの連動性を高めており、その特長をユーザーに伝えるCMを公開しました。

 

広告動画がスキップされてしまう世の中においていかにユーザーに見てもらうかが課題の同社は“CMの中に広告を登場させることで違和感なくメッセージを伝える”という、まるでマトリョーシカ人形のような手法を採用しました。

 

“Hannafordではオンライン注文であってもオプションサービスが利用可能”や“Hannafordではオンライン購入でも店頭購入でも同じ量のポイントが付きます”といったさまざまな訴求内容を、登場人物に言わせるのではなく、映像内の広告媒体に大きく記載することで違和感なく、かつ効果的に伝えたいメッセージを発信しています。

商品やサービスがいかに魅力的であっても、広告でそれをダイレクトに訴求するとユーザーには響かないという広告業界全体の課題を逆手に取り、自社のメッセージを何一つ隠さずアピールした施策でした。

 

 

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