日本では飲食店をはじめとした酒類販売店の協力のもと厳しく取り締まられている飲酒運転ですが、海外諸国での対応はバラバラで、日本と同じ、あるいは日本以上に厳罰化している国もある一方で、まだまだ改善の余地が見られる国もあります。カナダのケベック州では自動車が広く普及する中、飲酒運転も一定数発生しており、深刻な社会課題として行政が解決に向けてさまざまな取り組みを行っています。そんな中ケベック州自動車保険公社(SAAQ)は、飲酒運転の撲滅を実現すべく“あるもの”にICチップを仕込むことで、飲酒した後に車に乗ることなく公共交通機関を利用して自宅に帰ることができる仕組みを作り上げました。

ICチップが仕込まれた“あるもの”とは、バーなどで使われる使い捨てのコースター。“TAKE THE BUS WITH THIS COASTER(このコースターでバスに乗って帰ってください)”という直接的なメッセージが書かれたコースターは、お酒を飲んだ人に配ることでピンポイントで飲酒運転の抑止効果を発揮します。

飲酒運転の危険性を訴求するわけでも、その罰にフォーカスするわけでもなく、具体的な解決策を提供することで根本的な課題の解決を図った事例でした。

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