ファストフード大手のケンタッキーフライドチキン(以下KFC)は、オリジナルチキンが主力の企業ですが、一方でKFCカナダのフライドポテトの評判は決して高いとはいえませんでした。定番サイドメニューであるにもかかわらず、多くのユーザーから「ふやけている」や「味付けが薄すぎる」などの声が続出し、人気商品と呼べない状況だったのです。それを真摯に受け止めたKFCカナダは、フライドポテトの大幅リニューアルを決行。味付けから調理法まで変えて生まれ変わった新しいフライドポテトのプロモーションにあたり、前代未聞の“古いフライドポテトのお葬式”をライブ配信しました。

2023年8月1日、現地時間の正午に配信された動画では、大量の古いフライドポテトが霊柩車で運ばれていく様子を放映。“葬式”という商品プロモーションとは一見相性の悪い表現方法に落とし込むことで、インパクトは抜群の内容に仕上がっています。

事前に公開された告知動画では「カナダ国民の皆さまの声はわたしたちに届いています。KFCのフライドポテト、全然おいしくないですよね。なのでこの度、フライドポテトの葬式を行うことにしました」というフレーズが映し出されており、ユーザーの声を受けた商品改良に前向きであるという姿勢をはっきりと見せつつ斬新な手法でそれを表現。SDGs的な観点では賛否が分かれそうな事例ですが、その演出や実施意図を目当てに多くのメディアやユーザーが注目しました。

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