【東方SS】世にも奇怪な物語 あとがき
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【東方SS】世にも奇怪な物語 あとがき

2017-01-24 19:44

    あとがき




    早苗「みなさーん! ご協力ありがとうございました! おかげさまで、楽しめましたよーっ!」

    魔理沙「やれやれ、今回ばっかりはどっと疲れたぜ……」

    パチュリー「随分と長丁場だったものね……まぁ私たちはそこまで長い出番というわけじゃなかったけど」

    レミリア「ほとんど喋ってないし気づいたら死んでる役とか超複雑なんだけど!!」

    紫「まぁまぁ。でも、そういう方々のおかげで、一層いいものが作れるのよ。立役者だけの話なんて魅力無いもの」

    諏訪子「そういう意味じゃ、最優秀助演賞は鈴仙かな~。悪役ばっちりだったよ」

    鈴仙「うう、それこそ複雑よ……急変したときとか、普段のイメージからして全然違うし」

    てゐ「え、そうかな? 鈴仙キレたら結構あんな感じじゃ」

    鈴仙「黙らっしゃい」

    早苗「でも正直、メインで出てる人より短い出番だったり台詞が無い人の方が難しいんですよね。でずっぱの人は多少ブレても修正ききますし」

    雛「ほぼ名前を貸しただけでしたけど、見ていて楽しかったですわ」

    さとり「私は……別に、なんでもいいわ。でも、こいしが何度もやり直ししてた所は、ふふ、面白かったわね」

    こいし「もー! だってあれ超難しいんだし仕方ないじゃん!」

    アリス「ダーツのシーンか……あんな無茶な投擲普通に考えてありえないもんね」

    にとり「穴に投げ入れてからはCG加工したけど、穴の中に投げ入れるまでがね……」

    こいし「ダーツなんかしたことあるわけないじゃん」

    幽々子「あれって、あのシーン作るためにダーツにしたの?」

    早苗「鋭い事言いますね……でも、趣味が違えばシーンは変わっていたかもしれません」

    妖夢「例えば剣術をきわめていたら、落ちてくる瓦礫を斬りながら進んでいく、とかでしょうか」

    アリス「どんな探偵よそれ」

    咲夜「そういえば今回藍は出ていなかったわね」

    藍「ああ、ずっと裏方だったな」

    紫「藍にはちゃんと役を与えていたんだけど、話の構成上出番が無かったわね」

    早苗「だいぶカットしたりしましたからね……」

    神奈子「それじゃあ、実はもっと出番多かった人もいたりしたの?」

    早苗「そうですね、原作に忠実に作るならそうですが……演者さんたちのイメージと離れていったりと、諸々問題点もありましたので」

    永琳「一部でしか出てこなかった人は、実際はどういう出番があったのかしらね。少し気になるわ」

    早苗「実際はまだ色々ありますのでそこへ繋がりますが……今回はこれで一応は完結という事にしてますから、違和感あるかもですね……」

    ミスティア「強い人の役なんて、普段が全然真逆だからどうしたらいいかわかんなかったよ……」

    慧音「の割にミステイクは少なかったじゃないか」

    諏訪子「慧音は大事なシーンで一回あったもんね~」

    慧音「仕方ないだろうくしゃみくらい……」

    輝夜「そうだけど、貴女が死んでるのを確認しているシーンでやるなんて、NG大賞狙いかと思ったわよ」

    こぁ「まぁパチュリー様が滑って転んだのもたいがいだと思いますけどね」

    パチュリー「わざわざ言わなくてもいいじゃない……後で覚えてなさいね」

    こぁ「ひっ」

    魔理沙「ま、色々あったけどそれなりに楽しませてもらったさ」

    早苗「また次回もよろしくです!」

    魔理沙「おいおいまたあるのかよ」

    フラン「今度は台詞ある役がいいな~。できれば暴れられるやつ!」

    紫「そうなると内容は限られてくるわね……」

    アリス「いや、真剣に考えなくてもいいからね?」









    というわけで、ここから本当のあとがき



    このたびは、「世にも奇怪な物語」をお読みくださり、ありがとうございました。

    元々この話は、オリジナルのキャラオリジナルの物語で展開していただけに、東方キャラでこれをやるのはかなり無理がありました。いやいやいや、と思う場面も幾つもあったでしょうけど、今一度おおめに見てくださると幸いです。

    さて、ニコニコで長編SSを投稿したのは初めてでしたが、いかがでしたでしょうか。良い所悪い所様々あると思いますが、原作作品を改変するにあたり描ききれなかった部分(番外編を書いて全て明らかにする内容だった部分)が幾つかあるので、「あれ? あの部分結局どうなってたの?」と思うシーンがあるかと思います。ここは番外編が仕上がればそちらでご理解いただける予定ですが、番外編は永遠に出ない可能性もあるので、興ざめにならない程度に若干だけ解説をしておきます。

    とはいえ一番の未解決部分というか描いてなかった大事な部分は、「こいしはどうやって生還したのか」だと思います。
    これは番外編のいちシーンの会話で説明がされているので、その部分をそのままここで載せます。



    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    *あるバーでにとりとこいしが話し合っているシーンです。視点はにとりです。


    にとり「それより、ずっと訊きたかったんだけど……生還したカラクリはなんだったんだ?」

    こいし「あーそれね」

    ずっと気になっていたこと……図書館で死の瀬戸際に立ったとき、死んだと思っていたこいしが現れて助けてくれた。
    その時は神かこいつとさえ思ったけど……私たちはこいしの葬式までやったわけで。実は生きてましたってなると、嬉しかったけど同時にわけがわからなかった。

    こいし「実は私、犯人に殴られた後、自分でも死んだと思ってたんだよね。けど、死ぬ直前に声をかけられてさ」

    にとり「誰に?」

    こいし「ごめん、それは言っちゃいけない約束なんだ」

    言葉にできない人物って、いったいどんな秘密結社に助けられたんだ。
    まぁ、輝夜だったりするんだろうけどさ。表立って独断で動くことはできないとか言ってたし。

    こいし「とにかく、それで私は目が覚めたんだけど、まずその人に治療室へ連れて行ってもらって、傷を治してたんだ」

    にとり「お前もすごい生命力だな」

    こいし「自分でも驚きだよ。でもそれ以上に、あんな短期間の治療で何とかなったのも驚き」

    にとり「すごい技術があったもんだ」

    こいし「ていうより、実はそんなに傷は深くなかったんじゃないかって思う。犯人にも時間がなくて焦ってたのかもね」

    こいしを殴ったのは鈴仙だ。あの時は神社であった事件のすぐあとのことだったから、鈴仙にとっても切羽詰った状況だったんだと思う。
    班長……紫さんと鈴仙は繋がっているようで、お互いが綿密に計画を立てあっていたわけじゃなかったみたいだし、その辺の兼ね合いがあったんだろうと思う。
    そう思うと、こいつほんと運も強いな。実に羨ましい。

    こいし「まぁおかげで私は助かったんだけど、そこでその人にすごいこと言われてね」

    にとり「すごいこと?」

    こいし「私は死んだ事にして、以後は暗躍して事件解決にあたれって」

    にとり「まじか……てことはあの死体は」

    こいし「精巧に作られた偽者ってわけ。すごいよね最近の技術って」

    にとり「いやでも、待て待て。そんな短時間でそういうのって作れるの?」

    こいし「無理と思う。要するに、こうなる事を予測してたんだよ、その人は」

    にとり「んなアホな」

    その人物が誰かはわからないけど、相当な切れ者だ。事件の行く末を予測し、とんでもない対策を打ち出していた。
    ただまぁ、どんなに精巧に作られた死体とはいえ解剖に回ればわかってしまう。あの時は死因が明らかだったと言う事で解剖には回らなかったが、もしかしたら裏で手を回して解剖しないようにしたのかもしれない。
    となるとその対策を考えた人物は、輝夜っていうより警察関係者かな? 死体を作る技術やこいしを短時間で治療できる技術は誰が持ってるかはわからないけど、警察内部にも怖ろしい人材がいるもんだ。

    こいし「その人に助けてもらったから、こうして無事でいるわけさ」

    にとり「すっごいなぁ。私の知らない所で色んな事があったんだな……」

    それは先輩の調書を見ても思ったこと。私は精一杯事件の捜査をしているつもりだったけど、私じゃわからなかった事実が沢山あった。
    本当に色んな人が活躍して、あの事件は解決したんだ。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~


    というような会話があり、こいしはある人物に助けられたのだとわかります。
    その人物が誰なのか、一連の事件にどう絡んでいたのかは原作だとほぼ正解を推測できるように書いているのですが、東方Verでは都合上省いています。


    ほか、「幽々子が姿をくらませていた理由」や「なんだか咽喉に小骨が刺さってる感(本当に全て終わったのか?感)」は当シリーズ中では解明されていません。一連のシリーズをドラマと捉えるなら、番外編(本当の完結編?)は映画化といったよくある展開でしょうか(映画化しても結局謎は謎のまま終わるドラマも多いですが)

    気になる所といえば鈴仙やてゐの動機に関してほとんど掘り下げられていないため、この部分に関しては序盤からはほとんど想像もできないと思います。一応、序盤からの情報でいうならペット誘拐と児童誘拐、細かい事言えばはたての記事等が真相の鍵になってはいました。出てくるもの全てが何らかの形で真相に絡んでいた……ある意味、無関係なもの(やミスリード)は一つも無かったのです。
    まぁ一応事件編は4までですので病院の地下の存在や要人達の推理など色々とヒントになる所は沢山あったと思います。密室トリックだけはガチだけど。
    この部分、実は事件辺は3までで終了する予定だったのですが、物語を側面から見るシナリオを東方Verでは組み込んで書き直していないので、新たに一つ設ける事になりました。なので4話目だけ少し浮いて見えてしまったかと思います。

    なお、トリック等の不自然な部分(鈴仙の、天井への硝煙反応対策等)は当人(登場人物)達の都合や状況判断に応じたもの、という事にさせてください。原作ではこの辺りもこと細かく書いているのですが、そこまでやると逆に読みづらくなるかなと思って省いてます。見落としは無いと思いますが、もしかして何か大きな不自然があったらすみません。

    解決編では、にとりが神がかり的なひらめきを見せ事件の真相を読み解きますが、今回の話で一番楽しんでもらいたかったのは「可能性を考える事」です。
    解決編にあたる5話目で急に出てきた情報が幾つもあり、正直「その辺も全部わかってたら推理は簡単だった」と思われるかもしれませんが、それでは面白くありません。数少ない情報でどういう真相に辿り着く事ができるのか……もしかしたら、私も考え付かないような完璧な密室トリックを誰かが考え出せるかもしれません。それはそれで、面白みの一つだと思っています。
    特に、断片的な情報は序盤から出ていますので、それら点をどのようにして線で結ぶか、そもそもどういう形の線にするか、その辺りを考えるサスペンスにしたつもりです。はっきりわかる証拠や動機から犯人を特定するゲームというよりは、数ある情報から動機や犯行や証拠を考え『いかに筋の通った話にできるか』を考えるゲームのつもりです。




    さて、「えーそんなんありかよー」と言われるだろうものは、現場に落ちていた羽ですね。
    これは事件の後ひとりで様子を見に来たミスティア(人体実験を受けた娘)のもので、鈴仙と共現場を細工しに行ったてゐにこっそりついていった時に落ちたものです。本作は出来る限り現実的な事件(霊的なものや超常現象などの無い話)として描いていましたが、彼女の存在だけは完全にファンタジーですね、少なくとも現代の社会では。鈴仙の目的が薬物開発でミスティアは被験者という事で羽じゃない別の何かが落ちていた事にすればここも現実的になったかもですが、人体実験の部分は非現実のものを採用したかったので、この形になってます。
    なんて都合のいいように言ってますが、実際は子供の時に書いた話の設定を少しは残しておきたかったというのが大きいです。最近は生物兵器だのなんだの出てくる話も増えてきているので、まぁこれくらいはと思ってしまいました。


    最後に、おそらく未解決であろう大きな謎(というとあれですが)が
    第一話の最後に早苗が「ぴーすけを不用意に籠から出しちゃったのなら、仕方ないとしか言えないじゃないですか」と言った理由です。
    これは思わせぶりな台詞ですが、実は本筋に全く関係の無い話です。動画版では早苗のペットが化け物ですので大きな意味を持つ台詞だったのですが、SS版では単純に「ペット誘拐の犯人ではないにしろ、ぴーすけを自宅へ連れてきたのは事実だから、理由はどうあれそんな事をしちゃう人は(誘拐犯に間違われても)仕方ないと思いますよ」って程度の意味なのです。
    ここは、色々と小細工するとかなりややっこしくなると思ったので、単なるミスリにしたわけです。一応、アリスの家でショックを受けた時点から記憶を失うまでの所では、ぴーすけは既に死んでいると思い出しているので、アリスが警官だった事もあわせて、早苗の中では彼女の行動がより不審に思える結果となったのです。これも記憶を失った事ですっかりなくなってしまったので、「早苗って本当に記憶を失ったのか?」などというミスリに繋がっている……はず。たぶん。


    失敗だらけの話だと思いますが、一番そう感じたのは『審判』の話をもっと序盤で出しておくべきだった、という点です。急に出てきてなにそれ?状態ですからね……輝夜に強制できるなら最初からそうせいやって感じですが、審判も警察ではないですしあくまで輝夜たちを監視するのが仕事なので、強硬手段に出る事は本来赦されないわけです。こういう話を、チラッとでも出来ていればもっと実感湧いたはずなのに、勿体無いですねぇ。



    解説はこのくらいにして。。。

    サスペンスでありながら物語の本筋より各キャラの言動による伏線が多くありました。前読んだ内容細かく覚えてねーよと思われるかもしれませんが、ここを楽しんでいただけると私としてはとてもとても嬉しいです。それぞれのこだわりや持ち物、よく言っていた台詞など、「ここでそれくるか!」というものを多く取り入れています。

    ただ、アリスの疑心暗鬼の部分とか事情があるとはいえ急に早苗退化しすぎな点とか、色々と無理な所はありました。ここは、例えば早苗に関してなら容姿が幼いキャラでこの役をやれば少しは違和感薄れたかもですが、動画の方では早苗さんに演じてもらったのでキャストの変更は何だかしづらくて。



    これら全部を頑張って動画に起こそうとも思っていますが、いかんせん仕事等の兼ね合いもあるし何せ長い話ですので、動画にしたとしてもAVGみたいな形式に時々動画を放り込む、みたいな感じで投稿することになりそうです。他の動画の事もあるしね……


    さて、興味ないかもしれませんが、私が学生時代に書いた「二つの静寂」という話が原作になっているこの物語、実は東方版にする前に、大部分を大人になった今加筆して原作を完成させています。というか、一部設定を残して後は全部書き換えました。

    どちらかというと動画にしていた方が学生時代に書いた話の設定に忠実で、化け物も登場するという超非現実的な話でした。ただ、才能の無い私が学生時代に書いたものですので、色んなものに影響された結果、SFなんだかサスペンスなんだかわからないような内容になっていたわけです。こう思うと、よくこんな風に書き直せたなと自分でも思います。

    動画の解説では「二つの静寂」が原作としていますが、今回の東方版含め新たに小説を書き直しているので原作タイトルは「蕗の薹」となっています。
    蕗の薹は、紫が演じた犯人の一人であり班長の女性が好んでいた食べ物。花言葉は「待望」「愛嬌」「仲間」「真実は一つ」であり、彼女の心情を表したものとなっています。ある意味、この作品は紫が演じた女性の物語とも言えるわけです。

    原作では警察組織の話や東方版でいう蓬莱会達の裏組織の話などももう少し掘り下げているのですが、本3~4冊分にまで及ぶので各賞に応募もできずやっちまったな感満載な作品です。これを本1冊分に纏めるのはあんまりしたくないと思い、どうせならとこちらで載せてしまいましたが……本当は東方版にするのもどうかと思ったんですが、どうせそんなに見られてないだろ的なノリで書いちゃいました。話の中の年号でわかると思いますが、これ書いたの実は去年の梅雨くらいで、α版が完成してから結構ほったらかしなんですよね。そういう話がPCの中に沢山眠っているわけです。なはは。



    あとがき含め、非常に長々しい話となりました。ここまでお付き合いくださった方、本当に感謝しています。
    本作への感想、意見、疑問等お書きくださると今後の励みもになり、非常に嬉しいです。
    今回のように自分原作の話を(無理に?w)東方に当てはめて投稿するという事はあまり無いと思いますが、東方SSの長編なんかも書くかもしれないので、普段のSSともどもよろしくしてやってくださるとありがたいです。

    では今回はこれにて。


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