史上最強のジェネラル・マネージャー、その名は鶴見亜門。(@aliceboogames書き直し2)
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史上最強のジェネラル・マネージャー、その名は鶴見亜門。(@aliceboogames書き直し2)

2014-05-02 06:25

    この記事は、2月3日にTwitlongerにて書きました「史上最強のGM、鶴見亜門」http://www.twitlonger.com/show/n_1s08r9r を加筆したものです。
    主に説明の足りない箇所、誤解を与えかねない箇所について加筆を行いました。また、別途説明が必要な場合は引用の形で説明を行います。

    DDT1.3の2000円お年玉興行。
    実は行く気マンマンだったのですが、風邪をひいてしまいました…。ぶー。俺たちの1.3なのに! しかも、メインのHATASHIMAさん×スーパー・ササダンゴ・マシンさんの試合(DDT EXTREME級選手権試合)ではついにエピトリカが流れたっていうじゃないですか!
    その模様はサムライさんで拝見するとして、今回は……モジャさんこと、鶴見亜門さんのお話。

    鶴見亜門さんこと、今林久弥さん。早稲田大学で名門の演劇研究会に在籍し、劇団「双数姉妹」に参加。双数姉妹は「倍返しだ!」堺雅人さん、「伝説の氣志團マネージャー!」明星真由美さんが在籍していたことで知られる劇団です。

    マッスルの存在を知って間もない頃。ろくすっぽ試合すら見ておらず、マッスル四天王が誰なのかすら知らないという知識レベルの低さでしたから、マッスルに総合演出として「鶴見亜門」という人が登場すると聞いても、

    「えー、鶴見って、国際プロレスの鶴見五郎さんでしょ。校長先生じゃなかったんだっけ? やっぱりマッスルって、そういうテイストなのかなあ。昭和だなあ」

    と、まったく引っかかってこなかったんです。

    鶴見五郎選手は、初期のマッスルにおいて「校長先生」役などで出演されていました。亜門さんの「アフロヘアー」はこの鶴見五郎さんがアフロだったことが由来です。今では「モジャ」なんてあだ名までつきましたね。

    当時は「FMWの亡霊」に苦しみ、WWEのソープオペラにも飽き始めていて、佐藤大輔さんの映像美と桜庭さん大活躍に魅せられて総合…というかPRIDEに活路を見出そうとして、フジとの騒動が発生して「またかよ!」とうなだれるという、一番リングから心が離れていた頃でした。

    僕は、後味の悪い結末や、よくわからない結末が大嫌い。
    必然性のない両者リングアウトや不透明結着なんて以ての外。80年代の新日に何の思い入れも持てなかったのは、間違いなくこの僕の好みが影響していました。
    あのWWEですら、時々悪いクセのように「to be continued」とか言って、ちょっぴり不透明というかよくわからないストーリーの引っ張りを今でもやりますが、あれが嫌いだったなー。

    今にして思えば明らかに僕が狭量だったのですが、今だったら手放しで喜んでいたはずの「ハッスル」ですら斜に構えて見てしまう始末。ダッドリー・ボーイズ×アジャ様・アメージング・コングとかはよかったんですけどね。まあ、そのハッスルも最後は「お後が、よろしくない!」(立木さんの声で再生して下さい)だったわけです。あの時は心底がっかりしました…。

    だからでしょうか、鶴見亜門、という名前を聞いてもなーんにも感じなかったんですね。
    ところが。
    その鶴見亜門、という登場人物の顔を見て、僕は驚愕します。

    あれ、見たことがある顔だ。
    誰だっけ……、ええと……

    嗚呼!
    思い出した!!

    双数姉妹の人じゃないか!!!

    僕は高校生の頃、IQエンジンという深夜番組をきっかけにして、第三舞台という劇団にどハマりします。
    小劇場演劇です。第三舞台をきっかけにしていろんな劇団のことを知り、その過程で、早稲田大学演劇研究会に纏わる劇団の知識も獲得します。当然、双数姉妹のことも。
    その過程で、双数姉妹に「今林久弥さんという役者」がいることも知識として手に入れていたんですね。穏やかなマスクと高い演技力、というのが当時の今林さんの印象でした。

    いやいやいや、なんでこの人がこんなところ(失礼!)にいるの!?

    まだクイック・ジャパンの記事を見る前でしたから、頭の中にはハテナマークしか浮かびませんでしたよ。
    そして、QJのマッスル特集を経て、その驚きがいつしか「興味」に変わっていったのですね。あんなに演技力の高い役者さんを、マッスル坂井さんはよく捕まえてきたなあ、と。

    その後、男色ディーノ先生×アントーニオ本多さん(2012/2/19、後楽園ホール)、マッスルハウス10、武道館への道、飯伏さん×ケニーさんの伝説の試合+先生渾身の透明人間戦と飛ぶ鳥を落とす勢いで見まくり、すっかりDDTにハマった僕。
    その要所要所で、抜群の表現力と表情を携えながら、GMとして独特の存在感を放つ今林さんの凄さに、ここでようやく気付いたのです。
    では、そのすごさとは、何なのか。

    鶴見亜門さんの強みは、日々鍛えられた身体とケーフェイで培った演技力を持つプロレスラーを遥かに凌駕するアクター魂と、その基礎にWCW好き(というギミック)という確固たるプロレス頭を持っていることです。
    もうちょっと簡単に言ってしまえば、ガチで現役の舞台俳優(しかも演技派)て、かつ自身がプロレス大好き、特に「好きな選手は宮崎、市来、(さくらえみではなく)元川」と言い切ってしまう程のフリークだったということ。
    プロレスの訓練を受けていない、いわゆるフロントサイドのキャラクターを演じた方はこれまでに沢山いらっしゃいますが、その中でも今林さんは演技力と知識量の点で、一歩も二歩も抜きん出ています。
    だから、鶴見亜門というキャラクターにものすごい説得力があるんです。しかも、その高い知識量に裏付けされた小ネタをバシバシ放ってくるんですから、もうたまりません。

    一例を上げます。

    マッスルハウス5の後半戦で展開された「プロレスの授業」。


    酒井さん、726さん、藤岡さんや東京愚連隊の皆さんが、金八先生風の亜門さんの授業を受ける、という内容。最後はイジメられっ子な藤岡さんが裏切って愚連隊入りし、なぜかブラジャーを身につけながら見得を切る、という衝撃の結末を迎えるものです。
    なお、このスキットのあと、当日のマッスルは726さんを軸にストーリーが展開しました。見たかったなー! 詳しくはExtreme Partyさんなどをご確認くださいね。

    このマッスルハウス5の記述では、あえて726さんのエピソードに触れませんでした。今回の内容とは種類の違う物だったからです。逆に触れなければよかったなと逡巡しています。今回の書き直しでも敢えて触れませんが、それはそれは素晴らしい、涙なしには見られなかったであろうストーリーでした。生で、見たかった。

    このスキットの一番のブロレスネタは「人という字はー、人が人に、ヘッドロックを掛ける姿でできていますー」ですが(そうなのか?)、その中で、プロレスに関するテストの答え合わせをします。
    その時の亜門さんのツッコミがねえ、もうねえ、涙が出そうになるくらいにジャストフィットなんですよ。

    あんまりネタバレが過ぎるのもアレでソレなので、キラーフレーズを列挙するにとどめます。真価はぜひ上の動画をご覧いただきたい!

    「馬場さんは暴露から一番遠いところにいる人ですからね!」
    「やりますよやりますよ猪木さんやりますよー、って馬鹿野郎!」
    「それ、北尾でしょ!?」
    「で、藤波辰爾はどうなの? 藤波辰爾はぶっちゃけどうなの!!」

    昭和プロレスの知識(時期的に言えばSWS旗揚げ前後から)、及び当時新日本プロレス界隈で発生していた事件の知識があれば大いに笑える内容なのですが、このネタ一つ一つにおいてどういったポイントが面白いのかを熟知していないと、かつ、どういった言い方をすればプヲタを笑わせられるかを確実に理解していないと途端につまんなくなっちゃうという、実はなにげに高度な局面です。

    このレベルの突っ込みを、今林さんはいとも簡単に繰り出しています。会場はドッカンドッカン!
    もちろん、入念なリハをしたり、がっちり台本を作っていたりすればぶっちゃけ他にできる方もいるでしょう(しかもDDTならその可能性も十分あり得ますし、そもそもマッスルは台本の存在を全面に出していました)。でも亜門さんだから、今林さんだから、自身が持つ独特の間合いと演技力の高さ、そしてブロレスの知識量を背景にしてより魅力的に、わかりやすく、面白く表現できているのです。

    そして、それは「鶴見亜門というキャラクターの『必然性』」へと繋がります。

    マッスル4にて突如登場し、マッスルの狂言回し、ストーリーテラーとして大活躍した鶴見亜門。実際にマッスル坂井さん、男色ディーノ先生、 村田晴郎さんらとともにマッスルそのものを作り上げていた、今林久弥さん。その活躍は、マッスルを追いかけたことのある方ならどなたもご存知でしょう。

    坂井さんが引退する直前、CEO制からGM制へ移行するに当たって開催されたGM決定戦で坂井さんが優勝し、坂井さんが推薦した亜門さんがGMに就任します。
    当時僕はまだDDTの真価を知る前で、この流れを当時の観客が受け入れたかどうかはわかりませんが、3年以上経った現在に至るまでGMが交代していないところを見れば「支持されている」と考えるのがベターでしょう。
    これが上記の必然性の所以です。

    僕がこれまでに見てきた団体の中でも、亜門さんほどの説得力と必然性のあるGMは見たことがありませんでした。
    あえて他の「GMギミック」を挙げるならWWEのオースチンさんとフレアーさん(最後のWWE在籍時)かなあ。
    でも、ぶっちゃけますよ。

    このふたりですら、亜門さんには勝てない。僕は本気でそう思っています。

    だから亜門さんは「史上最強」のGMなのです!
    まあ僕が勝手にそう思っているだけですが、そのように断言できる自信、実は結構あるんだよなあ。

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    昨年、亜門さんは2014年戦略発表会で「20年続けていたバイトを辞めた」と発表しました。
    両国2daysの直前に配信された「ホモトーク!」ですでに出ていたエビソードですね。#両国ちょっといい話 でも出ていましたっけ。
    でもこれは、今林さんが「バイトをやめることで亜門に専念します」と表明した、と同義です。実際、今林さんは正式にDDTへフロント入りし、「亜門を演じる舞台俳優」から名実共に「プロレスの人」になったわけです。

    今は広報担当や売り興行の営業担当としてDDTで働いています。営業の方は売り興行の紹介ページには松井さんの横にお名前がありますね。
    広報の方についてはホモトーク!で実際にそれに触れた場面がありましたし、東スポのプロレス大賞受賞パーティでも「今林さん」としていらっしゃったそうです。スケジュール管理とかもされているみたい(Twitterにてご指摘いただきました。ありがとうございます)。

    その一方、亜門さんについて最近ストーリーの流れに変化が見られることに、お気づきになった方はいらっしゃいますでしょうか。
    前々から「倉田真由美さんのマンガ『だめんず・ウォーカー』に登場歴あり=『ダメ人間』」などのエビソードが語られていましたが、最近になってから、まずホモトーク!でダメ人間キャラが突如積極的に展開されるようになり、徐々に本線内で暗示されはじめ、そして昨日の名古屋に至っては、本線のスキットで堂々のダメ人間エピソードが展開(しかも、ガトムさんのツイキャスで伏線を貼るという立体的な仕掛けまで!)という、まさに「亜門さんダメ人間展開」と名付けたくなるくらいのプッシュがされているんです。というか、いじられキャラへの展開すら見えてきます。

    まあ、前にも似た展開はあったような気もしますが、このタイミングでコレですか。

    この動き。このタイミング。
    もしかしたら、これは亜門さんを中心になんらかの大き目なストーリー展開がなされることの証左ではないのか?

    ……と当時は書きましたが、そんなに大きな展開にはなりませんでしたね。
    ただ、GMというキャラクターによくある「ヒールっぽいキャラ」の醸成にはしっかりと寄与しましたし、さらに言えば、亜門さんならではのGM像がこれまで以上に強調されてきました。
    それに、亜門さん、……いや、今林さんなら、さらに独自の存在感を今後も発揮されることでしょう。

    (なんでー?)

    なんでかって?

    それは、亜門さんが史上最強のGM、だからだーーー!

    GM(ジェネラル・マネージャー)というポジションは、他の団体でも演技力の高い方が演じられるケースが多いです。そんな中DDTはガチの俳優さんを持ってきたわけですが、その方が最強なんだようるせーな、というお話。
    そしてそれは、ユニオン代表、ナオミ・スーザンさんにも言えるのですが、それはまた別の講釈で。ベンベン。


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