ゲームの想い出第四回 偉大なるコンポーザー葉山とときメモとPCエンジン「超兄貴」(PCエンジン)
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ゲームの想い出第四回 偉大なるコンポーザー葉山とときメモとPCエンジン「超兄貴」(PCエンジン)

2013-03-11 12:10




    ゲームの想い出第四回はPCエンジンのゲームの話を。

    自分とPCエンジンが出会ったのは中1の春の話、
    地元の公立中学に進学し、近隣の公立小学校から合流して集まってきた新たな仲間の中にE君という人物が居て、彼と私は初日から意気投合し、それこそ一日中話をする位の友人となったのですが、彼はそれまで自分が出会った人種とは段違いの知識量を持っており、趣味の範囲は、家庭用アーケードから格ゲー、アニメ、漫画、と、幅広く、ジャンル問わない守備範囲の広さに、当時の自分は耳を貸してるだけで心が躍ったものです。

    彼は、現在の様にまだ萌えやライトノベル等で「オタク」という層が確定されてなく、
    文化形成があやふやな90年代におけるオタク人で、
    おまけに彼だけでなく、その周囲も、
    PC通信オタク、格闘オタク、同人オタク、鉄道オタク、
    と、そのラインナップは多岐に亘り、
    まるで、映画七人のオタクの拡大版の様に濃い面々が一つのサークルの様に形成され、
    昼にはゲーメストの回し読み、放課後にアニメイトに通い、
    学校帰りに当時はまっていたアニメ作品のコンサートチケットを交換する、
    等の自堕落な交流が盛んでした。
    自分のサブカルチャー方面における感性の殆どはこの短い学生生活で身につけたもんです。


    その様な中で、E君と出会った初日彼が
    「PCエンジンでときメモっていう恋愛をテーマにした新作ゲームがあるんだよ、ちょっと変わった女の子が居てね自分は今その子を攻略しようとしてるんだけどイベントが発生しなくて困ってるんだ」





    と、捲し立てる様に私にゲームの説明をしてくれたE君でしたが、
    当時PCのアドベンチャー・ノベル系作品は、
    一般のゲームユーザーにとってはまだ未知の領域で、
    更に育成ジャンルの草分け的存在ともいえる
    「ときメモ」の話等尚更の事聞いてる自分は何やらさっぱり

    「面白そうなゲームだねー」
    そう合わせる様に精一杯の返事をするとE君は

    「良かったらやってみなよ!自分家のPCエンジン貸してあげるからっ」

    そう、興奮した様子で言ってくれたのですが、
    それまでソフトの貸し借りはした事あれど、
    ゲームハードの貸し借りなぞ体験がなく、
    一方的に薦めてくれる彼に引け目を感じ

    「悪いからいいよー」
    と、言うと
    彼はそれでもなお

    「いいから、いいから、うちに寄ってきなよ」

    と、言ってくれて、
    そのまま初対面の自分を自宅に招くと、
    PCエンジン本体と一緒にゲームソフトを2~3週間程貸してくれて、
    そこで初めて、私は喋るゲームハードの存在を初体験した訳です。

    彼にはこの後も数十巻に及ぶアニメのOVAや漫画作品を貸してもらったりする訳で、
    自分はここを通じてオタクは楽しみを共有してお互いに育てるものだと実感しました。

    時系列的にいえば、PCエンジンに出会った2年後には「PS」や「SS」が主流になり、
    ポリゴンや喋るハードはあっという間に浸透する訳ですが、
    それでも、その時は、まだまだスーパーファミコン等カセットソフトが主流の時代。
    喋って、動いて、曲が流れる。
    マルチメディアなPCエンジンの近未来性に、とことん酔いしれたものてす

    よく、後から産まれた人間は、
    既に進化したテクノロジーに触れられて羨ましい、と、嘆いたりする人が居ますが、
    高度経済成長期や、バブルの崩壊等、昭和に生きた人にしか分からない文化価値がある様に、
    PCエンジンも、また、生でその時代の流れを体感した人にしか分らない
    ライブ感のあったハードだったと思います。


    PCエンジンというハードへの私のファーストインプレッション回顧録はこんな感じで、
    この後の紆余曲折を語り出すと、
    ちょっとした小冊子程度の長さになってしまうので割愛する事にして・・
    PCエンジンのゲームに対する想い出話に話を戻します。



    「超兄貴」は、自分がPCエンジンに出会って2年目の95年頃、
    E君から伝染した間接的な悪影響に伴い、奇しくもPCエンジンオタク成り下がってしまった、
    私が管理するゲームサイト「ゲマニズム」の副管理人で現弁護士の
    海パン次郎君が購入したもので、それを僕が借りてプレイした作品です。

    今でこそカルトゲームとして一部に有名な作品となったこのゲームですが、
    当時「ギャル」「美少女」「エロ」を、三大テーマとして掲げて
    「性少年育成ハード」PCエンジンにおいて、
    筋骨隆々のボディビルダーのキャラデザに主軸を当ててプレイが展開される
    横シューティングゲームというだけでいかにイカれてるか分かる作風の作品でした。














    テーマはいかれた作品ですが、実際プレイしてみると、
    自機スピードの調整や、ショットのタメ撃ち、弾幕ならない程度ギリギリの敵の弾数等、
    ゲームとしては非常によく調整された横シューティングという印象で、
    何より印象的だったのが、当時メサイヤの専属コンポーザーだった「葉山宏治」氏による、ゲームミュージックという垣根を越えたデジタルロック風の素晴らしいBGMの数々。

    この作品のメディアミックスとしてリリースされた、
    「超兄貴ショー」「超兄貴ショー2」は、個人的に大好きな作品で、
    今でもよくネタとして使ったり大切に持ってます。






    ゲームデザインの珍妙さから一部のファンから熱狂的な支持を受けた超兄貴は、
    発売から10数年経った今尚、PCエンジンを始め、スーファミ、PS2、PSP等、
    00年以降も何らかの形で再リリース、リメイク作品が脈々と作られ続けており、
    近年では何とWiiのダウンロードコンテンツとしてゲームが遊べる様にまでなりました。

    こうした諸々の時代背景やインパクトを象徴するかの様に、
    00年を越えて今尚後世に超兄貴として名を残し、
    90年代には数々のバラエティ番組に超兄貴のBGMが利用される事からも、
    超兄貴が単なるネタゲーではなく、どれだけ優れた作品だったか改めて分かるかと思います。




    PCエンジンというギャル畑に咲いた、
    一輪の漢ゲーム

    「超兄貴」

    僕は貴方のくれた青春の日々を忘れません


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