弱いなら弱いままで。
「時」の流れを彫刻した傑作『6才のボクが、大人になるまで。』を見た。
ども。4日間に及ぶスキー旅行から帰ってきました海燕です。正確にはそのなかでスキー場まで行ったのは1日だけで、それもひと滑りして帰ってきてしまったのですが、まあ、一応、名目はスキー合宿。
この歳になってスノーボードデビューを遂げたわけなのですが、それはもう転ぶわ、転ぶわ、転ぶわ、さんざんひどい目に遭いました。
そもそも滑る方法はわかっていても止まる技術を持っていないから、ストップするためには転ぶしかないんだよね。
で、じっさいにやってみるまで想定していなかったんだけれど、スノボって両足が固定されているからいったん転ぶと立ち上がるのが大変なのです。
それはもう七転八倒。正直、「楽しい」とか「爽快」と感じられるレベルにまで到達できませんでしたが、いつか機会があったらリベンジしてみたいと思います。
それにしてもちょっと運動しただけでこうもどっと疲れるのだから、スポーツ漫画の主人公って大変だな。
ちなみに雪上でジタバタしてところを、上から来た女性にぶつかられるハプニングなどもありましたが、恋は芽生えませんでした。ふしぎだなあ。
さて、予定では3日目に新潟に帰ってくる予定だったのですが、気が向いたのでその足で東京まで行ってしまいました。荷物は宅配便で自宅まで郵送してしまったので、まさに身ひとつ。ホテルすら予約していません。
それでもサイフとスマホさえあれば何とかなってしまうあたりが現代の旅の気楽さですね。お金の力は偉大としかいいようがありません。
東京では友人の子供に逢ってなつかれたり(実はわりと子供に好かれる海燕さん)、食べログ全国一位のラーメンを食べて来たりして、いま、うちに帰ったところというわけです。
で、東京滞在中に見て来たのが映画『6才のボクが、大人になるまで。』。これがまた素晴らしい作品でした。ちなみにこの映画、いま全国で日比谷のシャンテでしか公開していないので、たまたま東京まで足を運ばなければ見る機会がなかったことになる。出逢いは奇跡ですねー。
映画のストーリー自体は、ごくありふれた、むしろ他愛ないともいえる代物です。あるひとりの少年の6歳から18歳までの12年間を追いかけただけの内容。
べつに傑出した天才少年だとか宇宙人の生まれ変わりだとかではない、ごく平凡な少年の人生でしかないので、特に映画的に目立つプロットは存在しません。
それにもかかわらず本作が強烈な映画的ケレンを感じさせるのは、ひとえにその12年間を撮12年かけているという特殊な撮影方法のおかげでしょう。
何とこの映画、12年の物語を描くために、じっさいに12年を費やしているというとんでもない作品なのです。
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