murayakuba004_R.jpg

秋葉原にガジェット通信編集部が引っ越しをして初めての夏を迎えようとしている昨今、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 僕(YELLOW)は元気です。

嘘です。

元気じゃないです。秋葉原、暑いです。凄く暑いDeath! 今すぐ編集部を軽井沢辺りに引っ越し(略

ケバブ指数とは?

DSCF7203_R.jpg

というわけで、寒くても暑くても秋葉原市内を調査する使命を受けた筆者は、ひとつの法則に気が付きました。

「秋葉原の暑さはケバブ屋のテンションに比例する!」

普段は呼び込みがうるさいくらいのケバブ屋ですが、暑さが増すにつれ静かになって行くのが見てとれます。

DSCF7206_R.jpg

25度のベストコンディションであれば、暑苦しい笑顔を振りまきながら外で呼び込みをしています。

30度になると日陰を好む様になり、あまり店の外に出なくなります。

33度になると顔面から笑顔が消え、テンションだだ下がりになります。

35度になると眼が死んでいます。店の奥に引き籠もり営業する意欲はゼロに等しく、下手すると肉すら回っていません……。

つまり秋葉原では温度計がなくても、ケバブ屋で働く人達を観察する事でNOWな気温を知る事が出来るのです。

秋葉原の平日は居酒屋ランチが狙い目である!

murayakuba001_R.jpg

秋葉原と言えば“オタクな街”なイメージですが、何気に周辺には多くのオフィスビルがあり、平日のランチタイムはサラリーマンが弁当を買いに出たり店で食事をしています。

つまり、中心部は観光地化していますが、ちょっと離れれば観光客は一人も居らず、ごくごく普通の街なのです。

つまり!

秋葉原中心部は観光客向け価格で微妙に高い店もあったりするのですが、ちょっと離れればリーズナブルにランチタイムをエンジョイする事が出来るのです。これは筆者が普段から啓蒙している

「秋葉原の旨いメシは外周を探せ!」

というモノに通じる部分があり、リーズナブルで美味しいランチは秋葉原周辺で働く人達によって支えられているのです。

中でも夜は居酒屋だけど昼もランチをやっている“二毛作営業”の店は、600円台で満足な昼食を摂れる店が多いので覚えておきましょう。

『村役場』VS『町役場』

murayakuba001_R.jpg

「秋葉原中心部のランチは高いと言ったな?あれは嘘だ」

秋葉原の中心部でも探せば安くて美味しい店は沢山あります。そんな店のひとつがコチラの『村役場』で御座います。

murayakuba002_R.jpg

基本、居酒屋で応用的にも居酒屋ですが、平日の昼間はランチ営業をしている事を知っている人は、そう多くはありません。

何故なら、あまりにも怪しい店名とブラックホールの様な地下一階に『村役場』はあるからです。

murayakuba000_R.jpg

しかも!

すぐ隣には『町役場』もあり、その怪しさは2倍増しで御座います……。

というわけで、微妙に気になってはいた筆者ですが、ついに訪れる事が出来ました。

『町役場』のメニューがパネェ!!!

murayakuba005_R.jpg

今回は非常に悩みました……。

まず外で『村役場』のランチメニューを見て飛び込んだのですが、いざ階下に降りると入り口には『町役場』が待ち伏せています。

murayakuba007_R.jpg

こちらもランチメニューが非常に魅力的でして、値段的には『村役場』とイーブンで御座います。

murayakuba008_R.jpg

しかも!

『キムタク丼』(650円)みたいな飛び道具まで準備されています。

鋼鉄の意志で『村役場』へINしてみた

murayakuba006_R.jpg

『キムタク丼』とか鬼気になって夜も眠れない事になる可能性120%ですが、もしも“キムチ&たくわん”で650円だったら成仏出来ない予感なので、危険は回避して『村役場』に駆け込みます。

通常、居酒屋系のランチはメニューを絞ってコストを下げる傾向があるのですが、この『村役場』は本気と書いてマジって読む方ですね。

murayakuba010_R.jpg

だが、しかし!

もはや気分は“唐揚げ”オンリーユーなので、お値段もお安い『村役場日替わりランチセット』(650円)一択で御座います。

murayakuba011_R.jpg

この写真に1品追加して650円とか神ではないでしょうか?

店内はTHE!昭和だぞ『村役場』

murayakuba012_R.jpg

まあ、筆者的には懐かしいレベルの内装ですが、平成生まれは味わった事がない異空間である事は間違いないでしょうか?

murayakuba015_R.jpg

囲炉裏型テーブルも渋く、壁のメニューも昭和っぽくて素敵です。

murayakuba013_R.jpg

いや、このメニューをさらっとスルーしてるようでは、まだまだスキル不足と言わざるを得ませんね。

murayakuba028_R.jpg

“お百姓さんに感謝”『生野菜サラダ』(480円)は普通としても、その隣の隣の“村役場名物”『農協サラダ』(650円)は非常に気になる筆者です。

ホール担当の店員さんは外国籍、恐らくタイの方かと思われますが馴れないながらも良く働いています。ナイスムーブです。

『村役場日替わりランチセット』を食す!

murayakuba034_R.jpg

整いました。

今回は料理が出るまで引っ張った感はありますが、あえて言おう!

「ほぼほぼネタ店と思って入ったら良店だった件」

あると思います。もはや入り口の看板『村役場』&『町役場』でミッションコンプリートなのですが、あえて最後まで頑張ったら普通に良かったぞ的な何かは否めません。

murayakuba035_R.jpg

しかし、これらの写真が平成に撮影されたと誰が思うでしょうか?

モツ煮込みが激ウマでビビった!

murayakuba039_R.jpg

とりあえず“お値段650円”ですので、ほぼ唐揚げにしか期待していなかったのですが、選べる一品から選らんだ“モツ煮込み”が非常にクオリティーが高く驚きました。

murayakuba038_R.jpg

しかも、ちょいちょいフルサイズで御座います。

murayakuba018_R.jpg

当然、ここは大人のエナジードリンク“ハイボール”を追加し、優雅なランチタイムをエンジョイさせて頂きます。

murayakuba040_R.jpg

他にも、最近は滅多に見かけなくなった“味付け海苔”が懐かしいですね。大昔は定番だった記憶があったり、合宿とかでは神アイテムとして崇められた“味付け海苔”に、このような場所で再会出来るとは感無量であります。

murayakuba036_R.jpg

なお、店内はJ-POPというか“昭和歌謡曲”が流れていて、身も心も昭和に戻った感が半端ありません。

murayakuba042_R.jpg

なんでしょう? この居心地の良さは?

murayakuba037_R.jpg

最後の味噌汁も美味しく頂き、大変満足なランチタイムを過ごす事が出来ました。ご馳走様でした!

『村役場』 総評

murayakuba031_R.jpg

まず、この『村役場日替わりランチセット』を食べただけでは、『村役場』のなんたるかは1㎜くらいしか分かってないと思うのですが、あえて言おう!

「村役場サイコー!!!」

多分、40歳オーバーのオッサンにしか分からない世界観が、今でも秋葉原の中心に残っている奇跡に感謝です。

あと、普通にランチはボリュームあって味も居酒屋レベルですので、是非とも試して頂きたいですね。

ぶっちゃけ、このビルの地下と言うかダンジョンに入る勇気がある人は少ないと思いますが、とにかく色々ヤヴァイので覚悟して下さい。

murayakuba032_R.jpg

ちなみに反対側にも出入り口があり、そちらの中華屋さんも美味しそうな予感です……。こんな所にも、まだまだ美味しい店が隠されているのですから、秋葉原は深いですね。

それでは、是非みなさんも『村役場』の美味しいランチを試してみて下さい。

『村役場』秋葉原店

住所:東京都千代田区神田佐久間町1-14 第二東ビルB1F

営業時間 11:00~13:30 16:00~23:00
定休日:日曜祝日

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

RSS情報:http://getnews.jp/archives/1489689