世界最大の英語辞書『オックスフォード英語大辞典(OED)』の誕生秘話を描いた映画『The Professor and the Madman(原題)』に、メル・ギブソンが出演する。ショーン・ペンは現在、同作への出演交渉中だ。
ギブソンは、20年前に『The Professor and the Madman(原題)』の原作であるサイモン・ウィンチェスターの著書『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話』の映画権利を獲得した後、ほぼ20年近く同作のプロデュースも手掛けている。ファラド・サフィニアが同作を監督し、撮影は9月からヨーロッパで行われる予定だ。
トッド・コマーニキとジョン・ブアマンによって執筆された同作のオリジナルの脚本は、サフィニア監督がリライトした。サフィニア監督は以前、ギブソン率いる製作会社アイコン・プロダクションがプロデュースし、ギブソンが監督した映画『アポカリプト』の脚本を手掛けた。
アイコン・プロダクションのブルース・デイヴィが、プロデュースを手掛ける予定だ。ボルテージ・ピクチャーズが全世界での配給権を担い、トロント国際映画祭で各国へのセールスを始める予定だ。
ギブソンは、1857年からOEDの編集を始め、監督委員会を率いたジェームズ・マレー博士を演じる。ペンは、触法精神障害者の保護施設に収容されている間に、1万を超える引用文を提供したウィリアム・チェスター・マイナー博士を演じる予定だ。
ギブソンは、ライオンズゲートが11月4日に米劇場公開する第二次世界大戦を描いたアクションドラマ映画『Hacksaw Ridge(原題)』を監督した。ペンは、5月に開催されたカンヌ国際映画祭でプレミア上映されたシャーリーズ・セロンとハビエル・バルデムが出演する映画『The Last Face(原題)』を監督した。
サフィニア監督は、米ケーブルテレビ局Starzで放映されたケルシー・グラマー主演の政治ドラマシリーズ『BOSS/ボス ~権力の代償~』を手掛けた。同シリーズは、2シーズン続いた。
ボルテージがプロデュースした作品には、映画『ダラス・バイヤーズクラブ』、映画『ハート・ロッカー』がある。
ギブソンは、リック・ニシータと代理人契約を結んでいる。ペンは、CAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)、ヒルシュ・ヴァラーシュタインと代理人契約を結んでいる。サフィニア監督は、WME(ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント)と代理人契約を結んでいる。
関連記事
- 会員限定の新着記事が読み放題!※1
- 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
-
- ※1、入会月以降の記事が対象になります。
- ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。