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燻製(くんせい)卵をつまみにビールを飲んでいる時にふと「燻製卵で卵かけごはんは出来ないものだろうか?」と思った。
しかし、ゆでたまごで卵かけごはんは出来ないので、なにかいいアイデアはないものかと探っていたところ、卵かけごはんにまつわるグッズがいろいろ出てきたので記者が勝手にコラボして取り上げることにした。

卵かけご飯(以下、TKGと表記する)は日本のソウルフードではあるが、実は海外ではそう簡単に食べることはできない。
生卵も日本産のお米も売られているが、生食用としてきちんとした衛生管理のもとで生卵の流通経路が確保されているのは日本くらいなものだ。
つまり外国では加熱調理が前提となって生卵が売られているので、TKGはちょっと怖くてできないということのようだ。
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まずは、TKG専用のスプーンなるものを見つけたので入手してみた。
東京の和平フレイズ株式会社から発売されている「からだ想いスプーン」と名づけられたこのスプーン。
昔なつかし給食の先割れスプーンのような形状だが、先端を薄くしたことで最後の一粒まですくうことができ、切れ込みが混ぜるときに空気を取り入れて少ないご飯の量でもふわふわになりボリュームが増すということだった。
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ところで、燻製卵はどう解決しようかと思っていたら、千葉県木更津市の株式会社リオから発売されている「燻製オリーブオイル」「燻製醤油」なるものを見つけた。
液体を直接くん製することができる特許製法で、オリーブオイルや醤油(しょうゆ)を燻製にしてしまうというもの。
つまり、生卵を燻製にできなくても、かけるしょう油で燻製風味にしてしまおうという考えた。
これらの調味料はTKG専用というわけではないので、他の料理にも使える汎用調味料だ。
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撮影のためわかりやすいように底の浅い口の広いプラスチック容器を使用したが、用意したのはご飯をしゃもじで軽く一杯、スーパーで売っている一番安い生卵と、専用スプーンに燻製オリーブオイルと燻製醤油。
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ご飯に生卵を割り、燻製オリーブオイルと燻製醤油を垂らす。
ここで注意したいのは、燻製調味料は普段つくるTKGの3分の1くらいにしておかないと大変なことになる。
記者は比較的しょう油を多くかける方なのだが、おなじ感覚で撮影前に試してみたら煙くて煙くて目がもう…ということはなかったが、とにかく燻製の風味しかない煙いご飯になってしまったので、極力少なめにして後で物足らなければ足すという感覚のほうが良い。
逆説的にいうと、それだけ調味料の量は少なくて済むので経済的ということにもなるだろう。
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ここからはほんの少し努力する。メレンゲを作るがごとく、いつもより多めに専用スプーンで混ぜる、混ぜる、混ぜる。
そうすると、ふわっとしたホットケーキミックスのようなTKGが出来上がる。
オリーブオイルを少し加えているため、ごはん粒がタピオカのように卵の中に浮いているような感じになったら頃合いだ。
空気が多く入っているので、質感は確かにアップしている。
食べてみたが、まさに燻製卵のTKGで、これはTKGに新たな歴史が刻み込まれた瞬間だと大げさに思ったほどだ。
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ちなみに、ご飯の量が少なくてもある程度の時間は腹持ちが良かった。記者は昼食に食べたのだが、このまま晩ごはんまで持たせれば確かにカロリーを抑え、糖質摂取量も控えることができるだろう。
燻製調味料と空気の取り入れ量を工夫して、あなただけの絶妙な燻玉TKGレシピを見つけてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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