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『GYAO!』の番組で“動画配信サービス”を解説しました Boseさんに伝えきれなかった事まとめ
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『GYAO!』の番組で“動画配信サービス”を解説しました Boseさんに伝えきれなかった事まとめ

2016-09-14 19:30
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    「SVODって何の略?」
    「サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンドだね」
    「サブスクリプションって何?」
    「雑誌とかの定期購読の意味だよ。つまり、SVODは定額制の動画配信サービスのこと」
    「へー、でもサービスがいっぱいあってよく分かんないよね。結局どれが一番イイの?」
    「いや、それぞれ特徴があって、一概には言い切れないんだよ」

    なんて会話をよくするじゃないですか。筆者はします。得意げに答えてあげる側です。あ、申し遅れました。ガジェット通信ライターのよしだです。

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    実は、『GYAO!』で公開された特別番組『動画発掘!ガオガオGYAO!』に出演しまして、MCのBoseさん(スチャダラパー)、アシスタントの増田みなみさん(スルースキルズ)を前に、SVODについて解説するという大役を任されました。

    動画配信サービスを総チェック! 動画発掘! ガオガオGYAO! #001
    https://goo.gl/naUd46

    「『GYAO!』の番組だし、今年スタートしたばかりの『プレミアムGYAO!』をヨイショすればイイのね。はいはい、分かってますよ」というノリでスタジオ入りしたら、「『プレミアムGYAO!』が今後どんなサービスと戦っていかなきゃいけないかを教えてください」と真っ直ぐな目で言われまして、とても謙虚だなと思いつつ、主要な動画配信サービスについて違いを並べて紹介することにした次第です。

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    結果、「価格、コンテンツ数、会員数は気にしなくてOK。注目すべきは自分が見たいコンテンツがどこで配信されているかです!」という結論に至ることができたものの、各サービスの特徴を掘り下げていくとキリがないのでやや消化不良のままフィニッシュ。せっかくなので、この機会に改めてSVODについての初歩の初歩を紹介できればと思います。

    GYAO1-1024x576.jpg

    価格の比較

    気にしなくてOKと言われても、やはり価格は重要ですよね。『Netflix』は画質の違いと同時視聴が可能なデバイスの数で3段階のプランに分かれており、『プレミアムGYAO!』の場合は、Yahoo!プレミアム(月額462円)に加入していると月額500円、一般の方は月額800円という具合になっています。

    『Amazonプライムビデオ』は、年会費3900円。つまり月額325円相当で、実は一番安上がりです(その代わりに月単位で利用停止ができない)。そもそもがAmazonプライム(送料無料や、特定のアイテムを安価で購入できる会員制度)の特典に含まれているため、プライム会員でまだ動画配信サービスを利用したことがない人は損していると心得ましょう。とはいえ、自分のお気に入りのサービスが見つかれば、数百円の違いなど全く気にならなくなるハズ。他と比べると頭ひとつ飛び出している『U-NEXT』については、後述します。

    動画コンテンツ数や会員数は比べられない

    価格と違って、動画コンテンツ数や会員数はマジで気にしなくてイイと思います。会員数はサービスによっては非公開だったり、国内じゃなくて全世界規模で数字を出していたり、コンテンツ数も単位が「本」と「作品」で違ったり、実は映像コンテンツだけじゃなくてカラオケのタイトルとか書籍も含んでいるところがあったり、PPV(都度課金のコンテンツ)を含んでいたり……、見放題の動画数を単純に比較するというのは初めから無理な話なのです。各社の企業努力のおかげで今や「万」の単位で競っているけど、そもそも、生きているうちにどれほどの映画やドラマを観られるかって話ですよね。

    各社のオリジナルコンテンツに注目すべし

    ということで、結論は変りません。それぞれマルチデバイスに対応しており(環境は各自で要確認)、ユーザビリティはもしかしたら好みの違いがあるかもしれませんが、やはり各サービスのオリジナルコンテンツ、あるいはプレミアムコンテンツ(自社制作じゃないけど独占で配信している作品)に注目するしかないのです。

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    『Netflix』であれば、マーベルと組んで『デアデビル』を始めとしたスーパーヒーローのドラマを配信していたり、日本のフジテレビとパートナーシップを結んでオリジナルドラマや『テラスハウス』の新作を配信していたり、他にも又吉直樹さんの小説『火花』をドラマ化していたり……、公式のデータによると、2016年は600時間以上、2017年は1200時間以上のオリジナルコンテンツを配信予定とのこと。今年10月からは、人気ドラマ『深夜食堂』の新シーズンもスタートします。

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    『Amazonプライムビデオ』は、『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』、『トランスペアレント』、『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』などなど、エミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートを果たしているような秀逸なドラマをバンバン輩出しています。9月30日から配信を開始する、ウディ・アレン監督のドラマシリーズ『CRISIS IN SIX SCENES(原題)』も大きな注目を集めていますね。『仮面ライダーアマゾンズ』や実写ドラマ版の『ベイビー・ステップ』など、日本オリジナルのコンテンツも充実しています。

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    『Hulu』は、2014年に日本テレビへ売却された関係で、日テレの番組を見逃し配信していたり、日テレのノウハウを活かして金曜ロードショーと連動した作品を制作・配信していたりします。最近では、AKB48のメンバーとハリウッドホラーの一流フィルム・メーカーであるダーレン・リン・バウズマン(『ソウ』シリーズ)がタッグを組んだ『Crow’s Blood(クロウズ・ブラッド)』が注目を集めました。オリジナルではありませんが、国内SVODとしては独占で米HBOと提携し、『ゲーム・オブ・スローンズ』(シーズン5まで!)や、マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが共演する『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』など、話題のドラマを次々と配信しているのも目が離せません。サム・ライミ監督の『死霊のはらわた リターンズ』が観られるのも『Hulu』だけ。

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    かつての『BeeTV』や『dマーケット』の流れを汲んだ『dTV』は、NTTドコモとエイベックス・デジタルのサービスです。エイベックスグループということで、a-nation(エイベックスのアーティストが集結するライブ)のステージを生配信したり、最近はミュージックビデオやライブステージをVRで配信していたり、新しい取り組みにも果敢にチャレンジしています。東宝や日本のワーナーとも連携し、映画『進撃の巨人』や映画『テラフォーマーズ』など、話題作のスピンオフドラマを頻繁に独占配信しています。

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    月額料金が1990円とやや高めに設定された『U-NEXT』ですが、1契約につき最大4人まで同時視聴が可能(『Netflix』のプレミアムプランと一緒)なので、ファミリーで楽しむことができるサービスとなっています。しかも雑誌やコミックなどの読み放題サービスも含みつつ、毎月付与される1000円分のポイントで新作のPPV(都度課金)コンテンツを楽しむことができるのが特徴。最新の情報で言うと、デジタル配信を開始したばかりの映画『デッドプール』や映画『ズートピア』がポイント内で視聴可能です。まぁ、PPVコンテンツは観たい作品があるたびに課金したいという気持ちもありますけど……。ちなみに、今回ピックアップしたサービスの中では唯一成人向けコンテンツを含んでいることにも触れておきましょう。

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    今年2月からSVOD市場に参入したばかりの『プレミアムGYAO!』は、映画『パシフィック・リム』、映画『ダークナイト』、映画『インセプション』などの話題作を独占先行配信している他、元々がAVODと呼ばれる無料動画配信サービスだったことから、映画『闇金ウシジマくん』シリーズやアニメ『FREE!』などが無料で(会員にならなくても)観られるという太っ腹な状況です。Yahoo!プレミアム会員であれば、最初の3か月間が無料で楽しむことができるというのも嬉しいポイント。今後は、オリジナル作品にどれだけチカラを入れていくかが勝負のカギになると思われます。

    無料期間で視聴しまくるべし

    ……と、作品を挙げればキリがないので、筆者の好みに準じて紹介してきましたが、まずは自分で試してみるのが一番です。各サービスで無料体験期間を設けているので、自分の好みのコンテンツやユーザビリティを確認し、必要がなければ解約、気に入れば継続すれば良いのです。今回ピックアップしたサービスだけでも、全部を体験すれば半年近くも無料で楽しめてしまうので、まずは無料期間でガシガシ視聴しまくるべし!

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