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語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。
第5回はQQEnglish シーフロント校の様子をお伝えする。

記者は街中のITパーク校からシーフロント校に「転校」した。
特別にそう計らってもらったわけではなく、留学生であれば所定の手続きと手数料で転校することができる。
はじめから2つの学校を経験したい人向けに転校が前提となっているプランもある。

2週間のITパーク校での留学をひとまず終えて、シーフロント校にスクールバスで移った。
当地はセブ空港があるマクタン島の海沿いに存在する。セブ島とは橋でつながれている。
いわゆる「セブ島」と聞いて思い描くリゾート地を絵にかいたような場所だ。
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もともとがリゾートホテルだった建物を購入して開校しただけに、場所も眺めもリゾートホテルそのもの。
部屋は個室を与えられたが、オーシャンビューの部屋だった。
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ホテルのようなベッドメイキングなのに、なぜかトイレットペーパーが「らしく」ない。
ここで、トイレットペーパについて述べておかなくてはならない。
フィリピンでトイレットペーパーがおいてあるのは高級ホテルの客室くらいで、基本的にない。
QQEnglishでもフィリピンの文化を受け入れるために、トイレットペーパーは各自で用意することになっている。
したがって、学校にも寮にもトイレットペーパーはない。
しかし、初めて来た人にトイレットペーパーがないのではひどい仕打ちなので、最初のワンロールだけは提供することにしているという。

ITパーク校に在校していた時に常時トイレットペーパーを持ち歩いていたので、街中でトイレに駆け込んだ時に焦らずに済んだ経験がある。
その意味では、外国の習慣を身につけさせておくのは逆に親切なことなのかもしれない。
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シーフロント校の周辺には基本的に何もない。
あるのはリゾートホテルと、スーパーマーケットと数件の飲食店だけだと思ってよい。
もちろん外出は自由にできるが、学校の中に住むことになるのでセキュリティーが厳重だ。
外出簿に帰校予定時刻等の必要事項を記入し、警備員から2枚の外出カードを受け取る。
それを門番に示して、1枚を預け1枚を携帯する。
戻ると門番に番号札を示して預けてあった1枚を受け取り、校内の警備員に2枚を返却して帳簿に時刻を記入しサインする。
仮に予定時刻を大幅に過ぎて戻っていなかった場合は警察に捜索願が出される仕組み。安全のためとはいえ、この念の入れようは逆に安心だ。

誤解を恐れずに表現すると、「オーシャンビューなリゾート環境で居住性抜群で外出自由な英語刑務所」とでも表現しておこう。
実際に外出してもさして行くところはない。しかし、学校の中だけで生活しても大丈夫なように催し物を開催したり、卓球やビリヤード、マージャンがあったり(台湾人留学生がやっていた)、校内にダイビングスクールが入っていたり、休日にツアーに参加できるように旅行カウンターがあったりと、刑務所と表現はしたものの至れり尽くせりのリゾート学校だ。
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周辺散策で見つけたピザ屋さんのとなりになぜかヤギ小屋があった。
前出のスーパーマーケットは比較的大型のもので、日用雑貨や食料品はもちろんのこと、薬局から両替所、ATMまで備え、ここ1軒でほとんどの用は足る。
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ピザ屋さんに入ってみた。
その場で作るピザはなかなかおいしくて、ビールにぴったり。
この大きさで400ペソ前後と値段もリーズナブル。数人でシェアすればいい気分転換の場となるだろう。
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食事はITパーク校と同様のスタイルで、バイキング方式だ。若干ではあるがシーフロント校の方がバラエティに富み、日本人好みといえるだろうか。
カフェは校内のプールに面しており、海岸までもっていって食べても構わない。
プールサイドでの3食をリゾートといわずして何と表現したらいいのだろうか。ただし、学校なのでアルコールはないし、持ち込みもできない。飲むのであれば外出して楽しむことになる。
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プールは22時まで開放されており、水着さえあれば好きな時に泳ぐことができる。
ただし、平日は授業があるので夜しか無理だろう。
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学校内にはなぜかネコが2匹いる。飼い猫なのか野良猫なのか判然としないが、物欲しそうな目で食事中に見上げられるので何となく人間とパンをシェアしたりして、なかなかうまくやっているネコたちだ。
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学校のCEOである藤岡頼光氏がスタッフや先生たちと朝礼を行っていた。オープンスペースで行われるので、学生たちにも何が行われているのかはすぐにわかる。
藤岡氏によると、日本の朝礼を取り入れることによって意思疎通を図ったり、モードの切り替えを促したりと効果は上がっているとのことだった。
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記者はシーフロント校で6つのマンツーマン授業と2つのグループクラスを受講することになった。
写真はPronunciation(発音)担当のPauline先生。
きれいな先生だが、英語の早口言葉を過酷なまでに訓練させられる、なかなかの「危険人物」だ。
”Fresh fried fish, Fish fresh fried, Fried fish fresh, Fish fried fresh”
これを15秒で3回言えときた。20秒にしてくれとネゴ(negotiate)したが、実らず15秒が16秒になっただけだった。ネゴで勝ち取った1秒は無情にも過ぎていき「また明日ね~」と素敵な笑顔で見送られたのだった。
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Speaking A担当のJanecel先生は、テキストに出てくるフレーズでセンテンスを作らせるときに中途半端な文章では許してくれない。とはいえ助け舟を出してくれる時に、ちょっと気の利いた表現を教えてくれるとても素敵な先生だ。
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さて、記者にとって初めての体験となるグループクラスは、先生一人につき数人の留学生が集い、お題に従って話をしたり意見を述べたりする。
ちょうど、山口大学の学生が集団で1か月の留学をしていたので、その学生たちと同じグループに所属することになった。写真は山口大学の学生とCharyl先生。
国立大学の学生はさすがにセンター試験を突破しているだけあって、語彙能力も文法能力も優れる。とてもではないが記者がついていけるクラスではない。が、優しい山口大学の学生たちは記者を温かく迎えてくれたので、このまま居座ることにする。
なお、山口大学については別途取材を申し込んだので、別稿で詳報することにする。
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シーフロント校で仲良くなった、写真左は河合絢香さんと、写真右は大矢亜加根さん。
二人は英語を学びたくて仕事をやめて留学している。人生の重大な節目になるかもしれない「仕事を辞めて」という決断で自分のスキルを高めようとしている。相当な不安と勇気と期待と自信が入り交じった決断だっただろう。そんな人たちはこの学校には少なくない。彼女たちのこの決断が、この先この上ない幸運をもたらすものであると記者は信じている。

ビーチリゾートそのままのQQEnglishシーフロント校。ITパーク校とどちらが良いのかはケースバイケースではあるし、人それぞれだろう。自分のライフスタイルで決めたとしても、受けられる教育は基本的に同じ。しかしながら、その決断もまた自分を左右する重要なファクターとしてとらえつつも、楽しむくらいの度胸と勇気をもってちょうどよいと考える人が留学に向いている人なのだろうか。そんな意見(opinion)を持ち始めた記者であった。

※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
http://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
http://getnews.jp/archives/1520299 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
http://getnews.jp/archives/1523305 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
http://getnews.jp/archives/1524024 [リンク]

※写真はすべて記者撮影
 取材協力:フィリピン政府観光省

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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