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ガジェット通信新作映画研究室の深水です。

映画「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」試写会に行ってまいりました。

観てると子供と旅に出たくなる、そんな映画でした。
物語に重きを置いた作品であり親子でも安心して鑑賞できる内容。YouTube無料動画からスタートして劇場公開という前例のない挑戦を経て作られたのですが、この時代のコンテンツの新しい在り方を示すことに成功している作品だな、と感じました。

小学生男子とお父さんに劇場版モンストを観てもらいました

「父親がいないのが、そんなに偉いのかよ!」

映画「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」予告動画に登場する衝撃的なセリフです。
https://www.youtube.com/watch?v=uuPwle9YWsU

仲間との成長、そして父と子についての多重な物語が絡み合う本作品。親子で観たとき果たして子供たちはどう感じるのか。小学2年生の男の子とそのお父さん親子に観てもらい、小学生男子の率直な感想をききました。

――ゆうくん、よろしくお願いします。

ゆうくん:よろしくお願いします。

――YouTubeアニメ版は観たんだよね?

ゆうくん:はい、全51話を2回ずつ見ました。今、3回目を見ています。

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――今日観た映画に出てきた中で、一番好きなモンスターはどれだった?

ゆうくん:えっと、オルタナティブドラゴンです。

――どこらへんが良かったですか?

ゆうくん:オルタナティブドラゴンが飛んでいる姿がかっこよくて「ドラゴン」って感じだなと思いました。
毛がいっぱいあって、体がすごく大きかった。でもやさしいところもあるんです。僕も乗ってみたいです

――高いところを飛ぶんだけど、こわくない?

ゆうくん:怖くないです。飛行機に乗ったことあるので、それと同じだから。

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――映画の中で一番こころに残ったシーンを教えてください

ゆうくん:お父さんのことでケンカになったところ。


――それは、どんなケンカだった?

ゆうくん:レンのお父さんが、行方不明になったんです。でもレンは、お父さんがいなくても自分は強いと思ってる。それで友達に向かっても、変な態度をとるんです。

――変な態度って?

ゆうくん:言葉遣いが悪くなったりとか、なんでもひとりでやろうとしたりとか。モンストの戦いでは一発で決めたり、うまくいくんだけど、4人で力を合わせなくちゃいけないとき、うまくいかないこともある。友達に「勝手についてきてうるさい」と言ってました。

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――そこで春馬とケンカになったんだ。

ゆうくん:春馬は、「父親がいなくて、そんなに偉いのかよ」、と言ってました。父親がいないから、そんな態度になってるんだということに気づいたんだと思います。

――レンはどう思ったんだろう?

ゆうくん:友達にいやなことを言われて、いやな気分になったと思います。

――葵や皆実はどう思っただろう?皆実は泣いてたよね?

ゆうくん:それは、わかんないです。ケンカはやめて欲しいと思ったのかな。

――他に印象に残ったシーンってありますか?

ゆうくん:焔レンの中学生時代です。明を助けたところが謎だったんですけど……その謎が解けました。

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――わくわくした場面はありました?

ゆうくん:ピンチの場面が何回かあったんだけど、誰がどう戦って助け合うんだろうと考えながら観ていて、わくわくしました。

――あの4人って仲良しだと思う?

ゆうくん:最初はそんなに仲良くなかったんだけど、最後あたり、仲良くなってたと思う。4人で力を合わせて世界を救うことができたから。

――お友達に、この映画を説明するとき、なんて言う?

ゆうくん:オルタナティブドラゴンが、モンストで戦う姿がとてもかっこいいよ!

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――今日は、ありがとうございました

ゆうくん:ありがとうございました。

成長する子供たちの心の動きを描いた本作、小学生も十分楽しめたようだ。
筆者がこの映画を観ていて感じたのは「とても良心的な内容だな」ということでした。その、大人が「良心的」だと感じる部分を小学生も楽しんで観ていることを確認できました。

本作を楽しむために(子供にせがまれて映画館に足を運ぶ親のみなさんへ)

本作をより楽しむには、少しの予習が必要です。なので、ちょびっとだけ解説。ここがわかれば作品に入っていけます。
首都近郊の街、という設定の神ノ原が舞台。アニメで活躍する登場人物たちは中学2年生なのですが、彼らが小学生4年生だった頃を描いています。

アニメ版での登場人物の幼少期を描いているのですが、劇場版で設定についての「おさらい」はないので、あらかじめ主要な登場人物だけでも確認しておいたほうがよいと思います。また、スマホゲームも一度遊んでおくと、より映像を楽しむことができるのではないかと思いました。特に戦闘シーンはゲームを知っているといないとでは感じ方が変わってきます。

■劇場版モンスト、ここだけは押さえておきたい5つのポイント
・舞台である神ノ原(かみのはら)は、首都近郊の町。
・YouTubeアニメ版では主人公のレンや友人は中学2年生。
・劇場版は中学生の時から4年前の小学4年生の時まで時代がさかのぼる。
・YouTubeアニメ版で、主人公たちは小学生の時の事を忘れてしまっている。
・モンストのゲームでの戦闘は、ひとりひとりがキャラクターを担当し、順番にそれをビリヤードのように引っ張ってはじいて敵にぶつけることで進行する。アニメや劇場での戦闘シーンはそれを表現している。

映画を観る前に、この5つのポイントを押さえておけば大丈夫だと思います。

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モンストのアニメ版はYouTubeの無料動画として公開されています。このアニメ版は、中学生をコアターゲットとして作ってあり、劇場版とは少々雰囲気が違います。劇場版は絵柄も優しく美しく情緒的です。内容も劇場版は全年齢向けのもので、親子で安心して鑑賞することができるものとなっていました。

もちろん、スマホアプリからYouTubuアニメまで通して楽しんできたモンストファンにとっても感慨深い内容となっています。

モンストにはまった人から、親子まで楽しめる本作。いよいよ明日2016年12月10日公開です。

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