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東京中のたい焼きを食べ歩き、とうとう1冊の本『東京のたい焼き ほぼ百匹手帖』(立東舎)として出版してしまったデザイナーのイワイサトシさん。これまでに3,000匹は食べているというイワイさんは、まさにたい焼きのプロ!たい焼き大使!

たい焼き巡礼のきっかけは「たい焼きと目が合ってしまったから」

スラリとした長身のイワイさんですが、「あんこ」が好き過ぎて一時は体重が100kgを超えていたとか。これではまずい、とダイエットに専念し30kgの減量に成功(すごい!)したのも束の間、今度はたい焼きに恋してしまったそうです。その理由は、イワイさん曰く「店先のたい焼きと目が合ってしまったから」。ミラクルです!

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写真:さくらいしょうこ

【イワイサトシが驚いた】魅惑のビジュアル派たい焼き6選

本書『東京のたい焼き ほぼ百匹手帖』には東京都23区を中心に厳選された、102匹のたい焼きグラビアも見所。言われて初めて気が付く方も多いと思いますが、世の中のたい焼きの姿は異なっており、そのフォルムにはお店の個性と歴史が表れています。今回はイワイさんが驚いた個性溢れるビジュアルのたい焼きを教えてもらいました!

たいやき神田達磨 神田小川町本店

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今やすっかりお馴染みの“羽根付きたい焼き”を作り上げ世に広めた東京たい焼きの雄。周囲に薄茶色の生地を纏った姿は石版に施されたレリーフを思わせ、これぞ職人技が生み出す工芸品といった佇まいである。【小川町@都営地下鉄新宿線】

clover leaf(クローバーリーフ)

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そんな中で“羽根付きたい焼き”から更に一歩踏み込んだたい焼きが誕生する。羽根をカンバスにして空と海などの背景が描かれ、主役の鯛も遂には中央で元気に踊りだした。いわば「“羽根”から“跳ね”へ」である。【押上@東京メトロ半蔵門線 他】

たい焼き鉄次

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たい焼きを丸くしたら今川焼きに近づきそうだが、しっかりした薄皮で平たく焼き上がっている。横から見た姿は一丁焼きのたい焼きの厚みそのもの。その丸い枠の中では尻尾をなびかせた鯛がすまし顔をしている。【東京@JR中央線 他】

けんぞう 仲宿店

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生地だけのたい焼き2匹で餡子を挟んで作り上げた様な姿は大変恰幅がよい。“日本一分厚いたい焼き”という謳い文句は偽りなしである。運がよければ、焼き型の周りを直立したたい焼きが行列を作る光景を拝める。【板橋区役所前@都営地下鉄三田線】

忍者たい焼

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日本屈指の観光地である浅草には、頭巾を被り黒装束に身を隠し腰に忍刀を差したたい焼きが売られている。中に入った餡もみそバターあんや梅干しあんなど揃って個性的。またネクタイ型の『ネクたい焼き』も売られている。【浅草@東京メトロ銀座線 他】

たいやき わかば

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ご存じ“東京たい焼き御三家”で知られる有名たい焼きである。満月の様に丸いオデコもさることながら、尻尾に浮き出た『わかば』の文字が目を引く。その姿はまさに元祖ビジュアル系たい焼きといえるだろう。【四ツ谷@JR中央線 他】

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前人未到の「たい焼き食い尽くし」を敢行し記された102匹のコレクション集『東京のたい焼き ほぼ百匹手帖』には、各店のたい焼きの魚影はもちろん、イワイさんが感じた食レポや店の雰囲気なども紹介されています。たい焼き片手に本書もご堪能ください!

写真:イワイサトシ提供

『東京のたい焼き ほぼ百匹手帖』(立東舎)
著者:イワイ サトシ
定価:(本体1,400円+税)
ISBN 9784845626731
Amazon.co.jpで購入する

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《著者プロフィール》
イワイ サトシ
デザイナーとして官公庁や大手証券会社、ミュージシャンのパンフレットなどのエディトリアル・デザインを手掛ける。その傍ら、人知れず美食家で都内のデパ地下、地方物産展を巡っており、全国の美味いものに精通。2013年に東京たい焼き屋巡りを決意し、2年以上をかけて全200店以上を巡った。その活動は現在も継続中。最新刊に「私がしあわせな東京豆大福五〇の覚書き」(TOKYO NEWS BOOKS)がある。

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