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ベネディクト・カンバーバッチが語る“キャリア”「考え過ぎずチャンスが来たらそれをつかみたい」
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ベネディクト・カンバーバッチが語る“キャリア”「考え過ぎずチャンスが来たらそれをつかみたい」

2017-02-06 12:00
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    マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』が現在大ヒット上映中。ネット上では、

    「映像すごすぎる……!」
    「『マトリックス』や『インセプション』好きな人は絶対観るべき」
    「これはもう一度IMAX 3Dで観たい!」
    「カンバーバッチがハマり役。マッツ・ミケルセンも素晴らしかった」

    などなど、大きな話題を呼んでいます。ガジェット通信では、主演のベネディクト・カンバーバッチに電話インタビューを敢行! 映画について、ご自身について、色々とお話を伺ってきました。

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    ―まずお聞きしたいのは、本作への出演については自分の意志だけで決めましたか? それとも誰かからのアドバイスがありましたか?

    ベネディクト・カンバーバッチ:自分一人で決めたよ。あるジャーナリストに「ドクター・ストレンジ役にぴったり」と言われたのが最初のきっかけなんだ。その後、プロデューサーのケヴィン・ファイギと監督のスコット・デリクソンから話があって、マーベル・シネマティック・ユニバースが次のステップへ進むにあたってこの作品は非常に重要だと教わった。そして監督のビジョンを聞き、脚本を読んで、キャラクターそのものにも惹かれたんだ。こういうアクション大作に出ることも自分にとって大きな転機になると思ったんだ。

    ―カンバーバッチさんがマーベル作品に出演されるという事で、驚いたファンの方も多いと思います。それに関してはいかがですか?

    ベネディクト・カンバーバッチ:僕はキャリアプランを考えながら俳優をやってきたわけじゃないし、最初の半年は仕事すらもらえなかった。仕事が入り始めてからも「好きなことをしてお金がもらえるだけで嬉しい」という気持ちでいたしね。だから、もちろん何年か後に自分が世界中で愛される大作シリーズのヒーローになれるなんて想像もしていなかった。本当にラッキーだと思うよ。僕が俳優を始めた頃はもちろんマーベル・シネマティック・ユニバースなんてものはなかったから、その頃の僕はこう言うだろうね。「えっ? マーベルがそんなにたくさんの映画を作るようになったの? 僕がその主役になるって? いや、ありえないよ」と(笑)。

    キャリアというものは、「あの作品があったから、この作品がある」なんて後から考えてみたとしても、それが本当に正しいかは誰にも断言できない。ただ、1つ言えるのは、僕はどんなチャンスも逃さないよう心掛けてきた。だから、今後もあまり考え過ぎず、チャンスが来たらそれをつかみたい。

    ―本作で、ストレンジは非常に数奇な運命に翻弄されるわけですが、あなたにとって大きな運命の分かれ目はこれまでありましたか?

    ベネディクト・カンバーバッチ:良い経験も悪い経験も経て歳を重ねるのが人間だけど、ストレンジの場合はかなりドラマティック。外科医としての生命を絶たれてしまうのだからね。でも、それをきっかけに、彼の人生は大きく変わる。僕自身に彼ほどの経験はないけど、脚本を読んで素晴らしい展開だと実感したよ。あと、教訓も多いと思う。「皆さん、電話をしながら運転するのはやめましょう」ってね(笑)。

    ―この映画を観た人は絶対にみんなよそ見運転をしなくなると思います(笑)。

    ベネディクト・カンバーバッチ:僕にはストレンジほどの経験はないけど……南アフリカでの撮影中にカージャックされたことは、みんなもう知ってるよね? あれは本当に大きな出来事。以来、人生に対する感謝の気持ちが強まったし、成長することができた。様々なことがあったけど、こうして生きて、仕事をしていられる僕は恵まれている。

    ―ストレンジの性格が“天才肌で高慢な男”と聞くと、ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』のシャーロックとの共通点を感じるファンの方も多いかと思います。

    ベネディクト・カンバーバッチ:確かに、ストレンジとシャーロックの共通点は多いと思う。でも、圧倒的に違うのは名声に対するスタンスだね。シャーロックは名声に興味がないけど、ストレンジは名声を求めている。それに、ストレンジは孤高であるとはいえ、いまの世の中に適応している物質主義的な男。その点、シャーロックは社会性に欠けるんだ。どちらも魅力的だけどね。秀でた才能を持つ象徴的な役柄を演じられるのは、役者にとってはとても光栄なことです。

    ―ちなみに、劇中で、ストレンジはとても音楽が好きで「曲当てクイズ」を楽しんでいますが、カンバーバッチさんはどんな音楽が好きですか?

    ベネディクト・カンバーバッチ:最後に聞いた曲は『I’m Going to Make a Cake/ケーキを作りましょう』だよ(笑)。この曲は映画『めぐりあう時間たち』のサウンドトラックに収録されたフィリップ・グラスの曲。彼の曲を聴きながら瞑想すると、集中出来るんだ。その前はドレイクとか、英バンドのエルボーの『Dear Friends』や彼らの次のアルバムから新曲をいくつか聴いていたよ。レディオヘッドはヘビロテだね。BBCラジオもよく聴くんだけど、BBCが世界一のラジオ局だと僕は思ってる。アートは僕のインスピレーションの源なんだ。

    ―ドクター・ストレンジはこれでマーベル・シネマティック・ユニバースへの仲間入りを果たしたわけですが、ズバリ、カンバーバッチさんの一番好きなマーベルのキャラクターは?!

    ベネディクト・カンバーバッチ:その時共演したキャラクターの名前を挙げるべきなのかもしれないけど……(笑)。アベンジャーズのメンバーはそれぞれがすごく個性的で、違う魅力があるので全員好きだね! 別にお金をもらってお世辞を言っているわけじゃなくて、演じる俳優も本当に素晴らしいし、キャラクターも一人ひとりが際立っていて、そんな彼らが一堂に会するというのがアベンジャーズの魅力だと思う。僕自身も俳優として常に新鮮な刺激を求めているので、これからアベンジャーズにドクター・ストレンジとして参加することになって、自分と似た、あるいは全然違うキャラクターと絡んだら一体どうなるのかなって、今からワクワクしてるんだ。

    ―今日はありがとうございました!

    【写真&動画たっぷり】マッツ・ミケルセン「映画の吹替えは芸術の一つで過小評価されている」
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