2015年5月に登場した『AWA』を皮切りに、『Apple Music』、『Google Play Music』、『Amazon Prime Music』、『Spotify』など、次々と国内向けサービスを開始した定額制音楽ストリーミングサービス。2016年末時点で日本国内の定額制音楽配信サービスの利用者数は約1420万人と推計され、さらに2018年末には有料・無料サービス合計で2020万人へと急速に成長すると予測されています(ICT総研調べ)。
音楽をストリーミングで楽しむスタイルが定着しつつある中、デノンは『AWA』のプラットフォームを日本で初めてビルトインしたネットワーク(Wi-Fi)スピーカーを開発。3月14日、都内で記者発表会が開催されました。
デノン新ブランドが誕生
3月15日より発売される新ブランド『HEOS by Denon(ヒオス バイ デノン)』のワイヤレス・オーディオシステムは、無線LAN/有線LANの両方に対応しており、『AWA』や『Spotify』をはじめとするストリーミングサービス、インターネットラジオを気軽に楽しむことがきます。また、Bluetoothやアナログ入力にも対応し、USBメモリーやPCに保存した音源の再生も可能です。
新ブランドの第1弾として発表されたラインアップは全4モデル。
リビングなど広めの空間に最適なネットワークスピーカー『HEOS 3』(オープン価格/推定市場価格3万3000円前後)。
<『HEOS 3』主な仕様>
ドライバーユニット:フルレンジ×2
エンクロージャー方式:バスレフ型
アンプチャンネル数:2
3.5mm AUX入力:有
USBメモリー入力:有
有線ネットワーク:有
無線LAN規格:IEEE802.11 a/b/g/n/ac 2..4GHz、5GHz
3.5mmヘッドホン出力:無
壁掛け/スタンド用ネジ穴:有
設置方向:縦置き/横置き
カラー:ブラック
コンパクトで設置場所を選ばないポータブルネットワークスピーカー『HEOS 1』(オープン価格/推定市場価格2万5000円前後)。
<『HEOS 1』主な仕様>
ドライバーユニット:ウーファー×1、ツイーター×1
エンクロージャー方式:密閉型
アンプチャンネル数:2
3.5mm AUX入力:有
USBメモリー入力:有
有線ネットワーク:有
無線LAN規格:IEEE802.11 a/b/g/n/ac 2..4GHz、5GHz
3.5mmヘッドホン出力:無
壁掛け/スタンド用ネジ穴:有
設置方向:縦置き
カラー:ブラック、ホワイト
どちらも高音質なハイレゾ音源にも対応。『HEOS』専用のDSPと独自のチューニングにより、小型ながらも迫力と広がりのあるサウンドが特徴です。
そして、既存のHiFiアンプ、AVレシーバー、ミニコンボ、アクティブスピーカーなどに接続して機能を追加できるワイヤレスプリアンプ『HEOS Link』(オープン価格/推定市場価格3万7000円前後)。
さらに、『HEOS 1』専用バッテリーパック『HEOS 1 GO PACK』(オープン価格/推定市場価格1万円前後)も同時発売。『HEOS 1』に取り付ければ、電源のないアウトドアでも約6時間の音楽再生が可能となります。
セットアップと操作はiOS、Android、Kindle Fire対応の『HEOS』アプリから。ストリーミングサービスやミュージックサーバーとの通信は『HEOS』が直接行うため、Bluetoothスピーカーのようにバッテリーを消費する心配がありません。
プレイリストに登録する楽曲はストリーミングサービスの曲もローカルの音声ファイルも混在が可能。無線LANに接続した複数台のスマホやタブレットで同じプレイリストにアクセスできるため、家族や友人でお気に入りの音楽をシェアすることができます。
デノン国内営業本部営業企画室室長の上田貴志氏は、「アプリを通じたWi-Fi接続のため、電話やメールの着信音で音楽が途切れることがありません。音楽を聴きながらゲームアプリを楽しむこともできます」と、Bluetoothスピーカーとの違いをアピール。また、「イエナカ回帰」「リビ充」などのキーワードに触れつつ、昨今の音楽ライフスタイルの変化を紹介。今後は「自宅で高音質なネットワークスピーカーが活躍する機会がさらに増える」と自信を見せました。
日本初の『AWA』対応ネットワークスピーカー
なお、『AWA』のプラットフォームをビルトインしたネットワークスピーカーの販売は日本初となります。『AWA』の対応開始は5月中旬を予定。『HEOS』ブランドのワイヤレス・オーディオシステムに無償ファームウェアアップデートが適用されます。
累計1000万ダウンロードを突破した『AWA』は、月額960円(Standardプラン)で3000万曲以上の配信楽曲が聴き放題。2016年11月に「オフライン再生」を除くすべての機能が月額無料で利用できる新Freeプランを発表し、楽曲のショートバージョンをクロスフェードで再生できる新機能「ハイライト再生」も登場しました。なお。『HEOS』で『AWA』のサービスを利用するにはStandardプランへの加入が必要となります。
発表会に登壇したAWA取締役/プロデューサーの小野哲太郎氏は、「『AWA』のユーザー行動を分析すると、 休日の再生時間が上がってきています。 今後はますますホームエンターテインメントの重要性が高まっていくことが予想されます」「今後も様々なメーカーやデバイスと協力し、日本の音楽市場の活性化、ユーザーの音楽体験の向上に貢献していきたいです」と語りました。
デノン『HEOS by DENON』製品サイト:
http://www.denon.jp/jp/heos
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