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あと8年で来る暗黒の時代を乗り切るために子供はこう育てよ(More Access! More Fun!)
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あと8年で来る暗黒の時代を乗り切るために子供はこう育てよ(More Access! More Fun!)

2017-06-19 20:30
    あと8年で来る暗黒の時代を乗り切るために子供はこう育てよ
    今回は永江一石さんのブログ『More Access! More Fun!』からご寄稿いただきました。

    あと8年で来る暗黒の時代を乗り切るために子供はこう育てよ

    ジャパンネットバンクが調査したというものすごい調査データを発見しました。
    もう日本はどうなっちゃうのかなというくらいのリリース*1です。本日はここからデータをお借りします。

    *1:「ミレニアル世代」のマネー事情を調査」2017年6月15日 『ジャパンネット銀行』
    http://www.japannetbank.co.jp/company/news2017/170615.html

    日本国内の18~25歳の500人の男女へアンケートで出た結果ですが、非婚化、少子化になるのもわかるな、こりゃという内容です。20年後には日本はGDPのランキングから圏外にぶっ飛んでるかも。政府や政治家はけっして口にはしませんが、あと8年すると2025年問題と言われる団塊の世代が後期高齢者に突入する暗黒の時代が来ます。赤字前提の豊洲とかいったいどうすんの、という感じ。
    前に誰でも想像できる40年後の日本はこんな感じ・・・*2というのを書いたのですが、実際には最初で最大の山は8年後。

    *2:「誰でも想像できる40年後の日本はこんな感じ・・・」 2017年4月13日『More Access! More Fun!』
    https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=32317

    仕事の効率上げて乗り切るとかいう脳天気な馬鹿もいますが、この30年で効率なんてほとんど上がってない。AIやロボットを代わりにといっても先立つもの(国費)がなくなる。ノストラダムスどころじゃない「必ず来る恐怖」なのです。

    ぶっちゃけ加計とかで騒いでいる時間なんてないし、憲法改正なんかよりこっちをやっておかないと「もしかしたら来る有事」「必ず絶対に来る有事」の優先度が政治家はわかってないのではないか。

    日本の人口比率は2013年と2025年ではこのように変化します。
    2013年には65歳以上の高齢者が占める割合は25%
    2025年には30%

    日本の人口比率2013年と2025年
    2025年問題とは?(No.483) 団塊の世代75歳 負担増が問題*3
    *3:「誰でも想像できる40年後の日本はこんな感じ・・・」 2017年4月13日『More Access! More Fun!』
    https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=32317

    1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)の団塊の世代という日本で一番人口の多い世代が2025年に後期高齢者になれば、占める割合は30%に達して医療費や年金は半端ない。それを支える層は薄くなり、国の負担が大きくなります。好景気ならまだしも、このときに不景気が合体すると(というか年金生活者が増えて消費人口が減るので景気は悪くなって当たり前)、物凄い事になるわけです。税金は社会福祉で大半が消費されてしまう。正直こんな国を侵略しても意味ないので中国も侵攻してこないくらいのレベルだよ。

    その後35年を堪え忍ぶとこんな感じになりまして高齢者は亡くなっていきますが、そのあとの「団塊ジュニア世代以降」がなんと人口の4割を占めるようになり、少子化が続いているとすると薄い勤労層で高齢者を支える図式はさらにひどくなります。

    2060年

    いまからたったの27年前の1990年はこんな感じで65歳は12%しかおらず、それを厚い勤労者層が支えていた。
    1990年(実績)
    この時代の老人が一番得したわけですね。
    可哀想なのが団塊の世代で、自分たちはたくさん納めて上の世代に楽させたのに、自分たちはもらえない。もっとキツいのはいまの若者です。良いこと全然ない。

    この2025年問題は、厚生労働省のサイトにはあるし、マスコミもたまに取り上げたりするが、誰もが気が重くなって考えないようにしている節があるので、学校でも教えない。しかし若者は薄々と感じているのではないか。
    これから激寒の時代がやってくると・・・・

    若者はどんどん冬が来ると感じている

    これはもう本能で感じているのではないか。若者は自分たちが将来、お金が稼げるとは思っていない。それにしても10年後に230万円の年収だと死ぬぞ。

    ミレニアル世代のお金の稼ぎ方

    「500万円/就きたい職業の平均年収が500万円くらいだから」(20歳・女性)
    「400万円/これくらい昇給してほしいという希望をこめて」(22歳・男性)
    「300万円/頑張りしだいで、平均的な年収くらいは稼げると思うから」(21歳・男性)
    「250万円/業界の水準をみるとこれぐらいかなと思う」(24歳・女性)
    「230万円/これ以上のお給料をもらえる仕事をしている想像がつかない」(24歳・女性)

    こういうデータは見ていなくても、着々と訪れる冬は本能で感じているんだと思います。
    しかし、まだアリとキリギリスみたいに暢気な気分もある。

    ミレニアル世代のお金に対する考え方
    「買い物が大好き」で、「バリバリ稼ぎたい」と思う反面、「実際には稼げないだろうなぁ」と諦める気持ち。貯金をしておこう、お金をたくさん使うのが怖いという切実な将来に対する不安があり、正直涙が出るわ。

    貯金はしているがその額が・・・・・

    なんと
    現在貯金をしていますか
    8割以上が貯金している。自分の若い頃を考えると信じられない・・・しかし問題はその額で・・・
    現在の貯金額はどれくらいですか
    それはね
    貯金って言わないんだよ
    残高っていうんだよ
    芦田愛菜だよ

    そもそも収入が少ないから貯金もできないという現実もあるわけだ。

    どうやって激寒の時代を生き延びるのか

    メルマガの質問にも、「自分の子供をどう育てれば良いのだろう」という切実な質問が来る。いままで何度も書いているが

    1 自分にしかできない仕事の能力を身に付ける

    勉強ができないなら卓越した職人。勉強ができるのなら将来、社畜にならないように自分だけの能力を身に付ける。勉強さえできれば食うに困らない時代は終わった。その中で生き残るためには「誰とでも置換できる存在」ではなく「この人でないとダメな存在」になるしかないんですよ。そういう意味では一生サラリーマンでのんびりとかはもうないと思います。公務員は難関になるでしょう。子供の時から独自の才能や能力を伸ばすのがサバイバルにつながる。

    いっそ海外に逃げるという選択肢も考える。

    2 逃げない意思の強さ

    海外に逃げるとかいっといてアレだが、これが大事で、「どうせ将来が真っ暗だから遊んで暮らす」的な風に現実逃避してしまう人がやたらと多い。いままではそれでも土建業や肉体労働、ブラック企業での社畜でなんとか食うには食えた。しかしこれからはそういう人たちは路頭に迷う。
    「将来のことは考えたくない」というキリギリス思考では絶対に野垂れ死にします。「負けるもんか」という強い意思を持たせる教育がいいのかなと思います。

    3 お金を稼ぐことを教える

    これからの時代、大事なのは資産です。ところがサラリーマンやパートやアルバイトで行くと、普通は絶対にお金は貯まりません。戦後のどさくさではサラリーマンや公務員が食糧がなくて多くが餓死したが、農家は大丈夫だった。「手に職を持つ」というのはこういうときに強い。
    親がサラリーマンだとなかなか「金を稼ぐ」ということは教えづらいが、副業しても良い時代、子供と一緒にまともにお金を稼ぐということを学んでもいいのではないか。それが子供の将来にプラスになる可能性大です。

    節約して一万円毎月貯めるより、毎月の収入を三万円増やして一万円は貯蓄にし、二万円は新たな投資にするほうがずっと将来の目が大きい。江戸時代の商人とかはこの方法でのし上がったわけです。

    お金はもらう物ではなくて稼ぐもの

    この教育を子供にできれば、暗黒の時代も生き残れる可能性が高いんじゃないかなと思う次第です。
    この続きも書きました。
    8年後の日本はどうなるか。ノストラダムスじゃなくて必ず来る2025年を見てきたように語る*4

    *4:「8年後の日本はどうなるか。ノストラダムスじゃなくて必ず来る2025年を見てきたように語る」 2017年6月19日『More Access! More Fun!』
    https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=33540

    Amazonでこの本がベストセラーになってた。Kindle版がないから買えないのですが・・・ (-_-)
    朝日新聞が記事にしたものがKindleでありました。読んだもうすぐ高齢者層から怖すぎるという声が上がったそうな。

    執筆: この記事は永江一石さんのブログ『More Access! More Fun!』からご寄稿いただきました。

    寄稿いただいた記事は2016年06月19日時点のものです。

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