耳なし芳一2013年4月13日、神奈川県横浜にある『KAAT神奈川芸術劇場』にて宮本亜門氏演出による舞台『耳なし芳一』が上演される。これはKAAT芸術監督でもある宮本氏がこの劇場で打ち出している大きなクリエーションの柱の1つ"NIPPON 文学シリーズ"の第3弾に位置づけられている。出演は山本裕典、安倍なつみ、益岡徹等。

■『耳なし芳一』とは?
『耳なし芳一』は平家一門が祀られていた阿弥陀寺を舞台とした怪談話であり、ギリシア出身の新聞記者、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が1904年に出版した怪奇文学作品集『怪談』によって世に広く知られるようになった物語である。また、この『怪談』を執筆した同年に小泉八雲は死去。その因果関係なども含めて語られることの多い作品でもある。

■ニコニコ生放送にも
宮本氏は4月3日には『ニコニコ生放送』にも出演。上述したパペットや稽古中の様子なども語られている。宮本氏自身「(『耳なし芳一』は)大好きな話」とし、また原作者の小泉八雲が描いた"日本"について「外国人から見た日本の良さを是非知って欲しい」と語っている。

■本公演の見所
注目点はいくつかあるが、その1つがパペットだ。本公演では大小様々なパペットが登場しているが、ダイナミックかつ繊細なその動きにも注目だ。その他にも相当に練習を重ねたという山本氏による琵琶の演奏なども挙げられる。何より外せないのが、『耳なし芳一』を読んだことがない方でも知っている有名なクライマックスシーンだろう。記事中でも画像を紹介しているが、本公演では山本氏の全身に経文を写しだし、その様を表現している。しかし、もちろん耳には経文がなく……。是非、続きはご自身の目で確かめてみよう。

耳なし芳一演者陣

■公演概要
KAAT神奈川芸術劇場≪NIPPON文学シリーズ≫第3弾『耳なし芳一』
2013年4月13日(土)~21日(日)KAAT神奈川芸術劇場
原作:小泉八雲
演出・構成・原案:宮本亜門
台本:高羽彩、宮本亜門
出演:
山本裕典、安倍なつみ、橋本淳、花王おさむ、大西多摩恵、大駱駝艦<若羽幸平、橋本まつり、高桑晶子、鉾久奈緒美>、益岡徹
 
アフタートークショー決定!!
4月14日(日)14:00~ 宮本亜門<演出>
4月15日(月)19:00~ 宮本亜門<演出>、山本裕典
4月17日(水)19:00~ 安部なつみ
 
『耳なし芳一』オフィシャルサイト

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