5月18日、作家の乙武洋匡さんが銀座のイタリアンレストランへの入店をめぐってトラブルとなり、それをツイートしたことで国会の質疑で取り上げられるような騒ぎにまでなった。
著名人が店名を晒した乙武さんのツイートについて是非を論じたり、「車いすだと事前連絡が常識」と言われたことに反発していた乙武さん本人の講演会のパンフレットに「車椅子の方は事前連絡が必要」との文字があり”ブーメラン”だと話題になったり、『アサヒ芸能』では乙武さんのツイート後にお店に連日無言電話が相次いでいることが報じられたりと、三週間以上経過した現在もネットを中心に未だ”炎上”は続いている。
そんな中、6月8日の読売新聞に掲載された清家篤・慶応義塾長、女優の有馬稲子さん、そして乙武洋匡さんによる鼎談記事が話題となっているようだ。
記事中、乙武さんは
新しい技術にも期待します。僕は電動車椅子のおかげで行動範囲が広がった。ITを駆使した技術やシステムが、 高齢者だけでなく、みんなの生活や家族の在り方、仕事の形をうまく変えていくでしょう。
バリアフリーももっと進めなければ。僕は海外にもよく行きますが、インターネットのホテルやレストラン検索サイトで「車椅子で行けるかどうか」という条件検索ができる。でも、日本のサイトにはないんです。そういうチェック項目を設けるだけでも、高齢者や障害者が「このホテルに泊まれば旅行ができる」「このレストランなら食べに行ける」というように選択肢がどんどん広がる。社会全体が意識を高めて、年を取っても、車椅子でも、快適な暮らしができるようにすれば、誰にとっても快適なユニバーサル社会が実現するでしょう。
と発言している。
この中の、「海外ならネットでレストランに車椅子で行けるかどうか条件検索ができるが日本はない」というところにネットユーザーは反発。
乙武さんのブログの
お恥ずかしい話だが、自分で店を予約する際、あまりバリアフリー状況を下調べしたことがない。さらに、店舗に対して、こちらが車いすであることを伝えたことも記憶にない。それは、とくにポリシーがあってそうしているわけではなく、これまで困ったことがなかったのだ。
という発言と矛盾するのではという声があがったようだ。
いわく、
「海外でも、車椅子可かどうか調べるのが普通ってことなんじゃないの?」
「銀座のレストランでも、事前に言うか調べておけばよかったわけでしょ」
「事前に調べなくても困らないように、店側が手伝えって言ってたんだよね?」
などなど。
また、飲食店の情報を集めたのサイト『ぐるなび』では”こだわり検索”という項目があり、そこではしっかり「車椅子で入店可」の店を検索することができることが判明。また、『楽天トラベル』でも「バリアフリー」のキーワードで条件検索できる。ゆえに日本のサイトでも「車椅子で行けるかどうか」という条件検索ができるぞ!と突っ込みを受けているようである。
※画像は乙武洋匡オフィシャルサイトより引用
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