桜

先日、ニコファーレにてニコニコミュージカル『千本桜』のキャスト発表が行われた。発表では、以前より発表されていた主演の加藤和樹さんのほか、新たにAKB48の石田晴香さんが初音未来役、同じくAKB48の市川美織さんが鏡音鈴といったアイドルが参加ということもあって記者発表を中継していた『ニコニコ生放送』や『Twitter』などで大いに話題となった。

千本桜

ところが、『Twitter』上では「『千本桜』がAKB48のものになった!」と憤りを感じている人たちが多数見られた。ご存知の方も多いと思うが、『千本桜』は作詞作曲を黒うさP氏、イラストを一斗まる氏、動画PV制作を三重の人氏が手がけたボーカロイドの楽曲である。オリジナル動画は490万再生を越えるほどの人気を誇る、もはやボーカロイドの代表曲と言ってもいい楽曲。『ニコニコ動画』内では多数の“歌ってみた”、“踊ってみた”、“演奏してみた”などのカバーがされ、小説化も決定するほどだ。

今回は、3月に行われるミュージカルのキャスト発表ということで記者を招いてのイベントがニコファーレで開催され、多数のメディアが「初音未来役にAKB48石田晴香!」というキャストについての報道を行った。その結果、本来ボーカロイド楽曲であるはずの『千本桜』とAKB48という異色ともいえる組み合わせが強く印象に残ったのであろうか、一部の熱狂的なファンが「『千本桜』はAKB48のもの!」という主張を行うようになったのだと思われる。もちろん、『千本桜』はボーカロイド楽曲であり、AKB48の楽曲ではないことは間違いない。ミュージカル『千本桜』において、AKB48のメンバーがボーカロイドの役を演じるというだけの話。『こち亀』の両さんを香取慎吾さんが演じたからといって「『こち亀』がSMAPのものになった!」ということにはならないことと同じだ。

また、ネット上では「『BLEACH』の朽木白哉が“千本桜”の本家だ!」という意見や「そもそも『義経千本桜』というものがあってだな……』といった大人な発言もあり、様々な“千本桜”が『Twitter』上で咲き乱れていたようだ。改めてお伝えするが、『ニコニコミュージカル』第10弾『千本桜』の元となっている“千本桜”は間違いなくボーカロイド楽曲の『千本桜』である。AKB48の石田さん、市川さんの2名とも初舞台ということもあり原作『千本桜』ファンの不安な気持ちもわかるが、良かったか悪かったかは観てから判断するのがいいと思うぞ!

ニコニコミュージカル 千本桜公式サイト

http://info.nicovideo.jp/nicomu/senbonsakura/

画像はFlickr *Yaco*より

http://www.flickr.com/photos/yacoco/5624350858/

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